Life in Chicago

Thanksgiving

こんにちは。Class of 2019のUZです。

今週アメリカはThanksgiving Holidayということで木曜から4連休でした。

Thanksgivingは日本語では感謝祭と訳されており、17世紀アメリカ大陸に入植した開拓者が原住民から新大陸での栽培の知識を得たことで厳しい冬を乗り切ることが出来たことに感謝し、共に収穫を祝うようになったことが起源とされております。

アメリカではThanksgivingに故郷の家族のもとに帰り、家族全員で七面鳥とパンプキンパイを食べるというのが習わしとなっていますが、実際、水曜日の授業では多くの学生が帰省用の大きな荷物を持って学校に来ており、教授も飛行機の時間に配慮して早めに授業を切り上げるというような状況でした。

我々留学生は流石に4日間で故郷に帰るわけにはいかないのですが、留学生にもThanksgivingの雰囲気を味わってもらいたいということでGraduate Business Council(生徒会)主導でThanksgiving Dinnerを開催してくれたのでそれに参加してきました。

ダウンタウンにある雰囲気の良いアメリカンレストランの地下フロアを貸し切って行われ、地元に帰らないアメリカ人含め総勢50名超の参加者と共にTraditionalな七面鳥料理とパンプキンパイに舌鼓を打つという贅沢な時間でした。

久しぶりに会う友人も多かったのですが、皆就職活動とFinal Examに向けた勉強で忙殺されており、なかなかにストレスが溜まっている様子でした。ならばということで、もともと日本人と韓国人の友人数名で予定していた二次会のカラオケパーティを全体にアナウンスしてみたところ、参加者が大勢集まり、結局20名以上での大カラオケパーティがThanksgiving Dinner後に開催されることに。Booth生の居住エリアから徒歩10分くらいのところにある『』というカラオケバーにて深夜まで宴が続きました。

経験則として、アメリカ人はあまり歌が上手くない(カラオケに慣れていない)という印象があったのですが、今回のメンバーはなかなか聞かせる面子が揃っており、しっとりとしたバラードからノリノリのロックまで、さすがに流暢な英語で歌いあげておりました。色々な国籍の学生が参加していたのですが、やはりLet It GoA Whole New WorldなどのDisney song、I Don’t Want to Miss a ThingMy Heart Will go On等有名映画の主題歌はglobal reachを誇っており、尋常では無い一体感を生み出していました。また、アジアの曲ではやはりGangnam Styleは破壊力がありました(ピコ太郎は歌ってないので分かりません)。あと、韓国人で一人宇多田ヒカルのFirst Loveを歌っている人がいました。

途中からほぼカラオケの話になってしまいましたが、Thanksgiving中は他にもBlack Friday、Cyber MondayというBig Saleが開催され、各種冬支度を行うのにも良い期間です。また、MBA生にとっては遠距離恋愛をしているカップルが地元で久しぶりに会い、将来の方向性の違いから別れるという通称Turkey Dropと呼ばれるイベントが起こる時期としても知られています(現象に関する分析はこちらから)。色々な意味で重要な休日なのだなと勉強になりました。

Graduate Business Council主催のThanksgiving dinnerにて

Graduate Business Council主催のThanksgiving dinnerにて

Cubs観戦記

こんにちは。Class of 2019のUZです。

今週末はLabor Dayということで三連休だったのですが、休みを利用してClass of 2019の友人と地元シカゴのMLBチーム、シカゴ・カブスの試合を観戦してきました。

カブスは過去には福留選手や藤川選手、川崎選手等が在籍し、現在も上原選手が在籍する日本でも比較的familiarな球団ですが、アメリカのおいてはヤンキース、レッドソックス等と共に全国区での知名度を有する押しも押されぬ人気球団です(歴史も長く、熱狂的なファンがいることから個人的には阪神タイガースのような球団だと感じています)。

幼少期からずっと野球をプレイしてきた自分にとって、MLBの生観戦は悲願であり、球場に入り、天然芝に覆われた美しいグラウンドを目にした際は思わず目頭が熱くなりました。

試合はと言うと、まさにメジャーリーグというパワーとパワーのぶつかり合いで、両軍6本のホームランが飛び出した試合を14-12でカブスが制するという好ゲームでした。日本のプロ野球の応援のような応援歌はありませんが、ピンチやチャンスでは自然と手拍子が起こり、ホームランやファインプレーはスタンディングオベーションで讃える等、観客が試合の雰囲気を上手に作り出しているのが印象的でした。また、7回終了時には伝統の「Take Me Out to the Ballgame」を、試合終了後は「Go! Cubs! Go!」を観客全員が熱唱するあたり、流石は野球の母国と感じました。

カブス人気は街を歩いていても随所に感じることが出来、多くの人がカブスの帽子やTシャツを日常のファッションに取り入れているほか、Bar等でも「試合放映中」というサインをよく見かけます。Boothでもそれは例外でなく、野球ファンだという話をしたところ、是非一緒に観に行こうという話で盛り上がることが出来ました。

シカゴは野球のみならず、アメリカンフットボール、バスケットボール、アイスホッケー、サッカー等、様々なプロスポーツチームを擁し、スポーツ好きには溜まらない街です。またBoothにおいても様々なスポーツクラブの活動がある他、スポーツの分析を通じてビジネスに通ずる分析手法を学ぶ「Sports Analytics」という授業が開講されています。友人作りのきっかけや余暇の過ごし方として、スポーツを考えている方にはシカゴ(Booth)は非常にお薦めの選択肢となっております。

天然芝のグラウンド。遠くにはミシガン湖も見えます。

天然芝のグラウンド。遠くにはミシガン湖も見えます。

球場内にあるルーフトップバーでホットドッグやビールに舌鼓を打つ人々

球場内にあるルーフトップバーでホットドッグやビールに舌鼓を打つ人々

救援で上原選手も登板

救援で上原選手も登板

ビールの売り子も日本のそれとは大きく異なっておりました

ビールの売り子も日本のそれとは大きく異なっておりました

ダウンタウンへ引っ越し

遅くなってしまいましたが明けましておめでとうございます。1年生のHMです。

新年明けてすぐ雪が降る寒さになったかと思うと、ちょっと温かくもなりシカゴの冬もそんなでも無いかと一瞬思ったら、またマイナス10度の日々が訪れました。これぞシカゴです。
シカゴの冬学期は1月3日からで、その日から授業も始まりました。日本の感覚で1月3日まではノンビリとしたいなーなんて思っていた私には慌ただしい年始に感じます。

さて、前置きはこの辺にして、私自身、年末に引っ越しをしたりということもあったので、その辺について。ちなみに私は一人で来ているので、モノも大した量は無く、すべて友達の好意で引っ越しを無事完了しました。
こちらに来てのはじめの3~4カ月、秋学期は大学の近く、Hyde Parkと呼ばれる地域に住んでいたのですが、ダウンタウンの中心に12月に引っ越しました。イメージとしてHyde Parkからだと大学まで歩いて10分、ダウンタウンから大学までだと、電車を使って30分程度です。以下簡単に比較したいと思います。

家賃
 分かりやすく説明するために東京と比較しようと思うのですが、単純に比較できないところがあります。というのも、私が東京にいた時は便利な場所であれば、部屋は狭くても気にせず、まさに「一人暮らし用」のところに住んでいたのですが、こっちは基本的にそういった部屋は無く、どこもそれなりに広い部屋です。ですが、ダウンタウンの中心の高層マンションで十分な広さと設備の良さなどを考えれば、東京の中心よりもシカゴのダウンタウンは3割程度割安なのかな、という印象です。円高なのでもっと割安感はあるかもしれません。さらに、Hyde Parkはシカゴダウンタウンに比べて2割程度安いという印象です。私の場合、韓国出身の学生とルームシェアをしているので、そういったやり方だとダウンタウンでも結構リーズナブルだな、と思いますね。

利便性
大学の午前の授業は朝8時半からなので、朝の授業に出る時はHyde Parkってなんて便利なんだ、と実感します。何よりもこれは大きなメリット。ただ、Boothの学生の多くは、恐らく7~8割がダウンタウンに住んでいると思います。そういった意味でなかなかみんな忙しく予定が合いにくい中study groupで集まろうと思うと、ダウンタウンで夜遅くからでもすぐ集まれたりするので便利だな、と思います。また、Gleacher CenterというBoothのキャンパス(主にPart-time, Weekend, Executive MBAの人たち用)がダウンタウンにもあり、昼出れなかった授業でも、夜、ここで同じ授業をやっていたりして出席できるので、そこに近いのも大きなメリットかと思います。
生活面でも実はスーパーはHyde Parkよりダウンタウンの方が安かったりします。また夜遅くまでやっているので便利ですし、ちょっと小腹を空かせて何か食べに行こうと思った時もHyde Parkではお店があまり無いのでちょっと困ったりしました。まー、東京でコンビニをフル活用していた生活を忘れろ、ということでもあると思うのですが。

治安
シカゴの治安は日本での一般的なイメージはあまり良くないかもしれませんが、ダウンタウンは全くそんなことは無いと思います。夜遅くでも街を歩いている人もいて、街は明るいですし、危ない話は全然聞きません。一方で、Hyde Parkは暗くなってから、特に夜10時くらいからは外を一人で出歩くのは控えた方が良いと言われます。実際、大学の近くで夜遅くに強盗に合う話はちょくちょく聞きます。財布だけでなく学生の持つパソコンやスマートフォンが狙われるようです。もちろん、大学のバスが夜は常に周回していて一人で歩いて夜遅くに移動しなくても大丈夫なようになっていたりと対策はされているのですが、治安はダウンタウンの方が断然良いかと思います。

こういったこと以外にも、例えば人によっては大都市ダウンタウンのナイトライフを楽しみたいと思ってダウンタウンに住むのも一つだと思います。人それぞれのプライオリティーがあると思うのでどっちが良いというのは無いと思いますが、私はダウンタウンに引っ越して良かったな、と思っています。

ということで、今回はこの辺で。

学校と家の往復にならないために

二年生のKSです。皆さんは、MBAでの2年間に何を期待されるでしょうか?勉強、ネットワーク、キャリアチェンジ、そして旅行やパーティー、といったところでしょうか。実際、私も留学する前の漠然とした計画は、そんなところでした。そして実際、ビジネススクールの1年目だけでも、これらのことは十分すぎるほど体験できました。

しかし、2年目を迎えた今、「ビジネススクールと家を往復するだけの2年間で本当に良いのだろうか?」という問題意識を持っています。確かに、ビジネススクールには、2年間の知的好奇心を満たすだけのリソースに溢れています。しかし、30歳前後の貴重な2年間をビジネススクールだけで過ごすには、少々勿体ない気がしています。特に、シカゴという、アメリカの文化的支柱となる都市には、学校では学べないリソースがあり、これらを利用しない手はないと思います。

シカゴの魅力として、建築や交響楽、スポーツなどは良く触れられますが、これらは色々な投稿で指摘されているので、私の経験したユニークなものを挙げてみます。

①演劇
シカゴは、アメリカにおけるコメディーや演劇の中心地としても有名です。アメリカ人のホストファミリーに聞いた話では、シカゴで修行し、シカゴである程度認められたコメディアンがNYそして世界に飛び出していくそうです。世界で最も影響力のある女性の一人である、オプラなどはその典型といえるかもしれません。

こうした背景から、シカゴには演劇学校が沢山あり、一部は社会人や一般学生にも解放されています。演劇は、「言語」と「表現」という非アメリカ人が最も苦手とする分野であり、実際生徒もアメリカ人が殆どなので、日本人にとっては非常に高いハードルですが、非常に個性的で面白い人が多いですし、プレゼンなどにもきっと役立つと思うので、挑戦してみる価値はあると思います。

また、フレンドリーな人が集まっているので、クラスの合間で話したり、飲みに行ったりすることで、ビジネススクールにいる人たちとは明らかに違った、アメリカ人の友人を作ることもできます。

②語学
以前の投稿にもありますが、帰国子女でも無い限りビジネススクールでの2年間だけでは、英語力は伸びません。たとえTOEFLで110点近いスコアがあったとしても、それ相応の努力と時間をかける必要があります。私もシカゴで英語の学校に通ったりしましたが、日本での英語学校に比べると先生のレベルが高いですし、値段も安いので利用しない手はないと思います。

こちらでは教育言語学が発達しており、Grad School of EducationやTeachers’ Schoolを出た方がかなりいるので、個々人の癖やレベルにあわせた適切なアドバイスを受けることが可能です。アメリカに10年近く滞在している人ですら、英語で苦戦している姿をみると(日本人のそれよりは遥かにマシですが・・)、本当に世界で通用するためには並々ならない努力が必要だと思います。

私は加えて中国語の授業を夏学期に受講しました。こちらもPhDの学位を持った教授が1ヶ月みっちりと中国語を教えてくれる、という贅沢なものでした。また、夏学期ということもあり、純粋に興味本位で受講している高校生から、中国語の話せないチャイニーズアメリカン、中国株で一山当てたいと考えているファンドマネジャーまで、様々な人が受講していて面白かったです。(ただし学費はメチャクチャ高かったです・・)

③宗教

私自身はAgnosticであり、あまり理解できていない分野ではありますが、アメリカや世界を理解する上で、宗教に対する理解は不可欠だという気がしています。実際生活してみて、アメリカにおける様々な行動様式や問題が、宗教的背景によって引き起こされている事実を目の当たりにしました。アメリカにはキリスト教やイスラム、ユダヤ教といった様々な宗教が並立しており、これらは直接的にせよ、間接的にせよ、彼らの価値観に大きな影響を与えています。シカゴ大学自体も、他の多くの名門大学と同じく神学校に端を発しており、聖書輪読会などが行われていますが、Agnosticであれば大体参加できるので、そうした場に足を運んでみるのも一つかもしれません。(未だ実行できていないですが・・)

こうして、ビジネススクールの外のものに参加してみると、良くも悪くもビジネススクールという場が特異な場所であることに気づかされます。毎週ヨガに通っていますが、日本では女性が中心であるヨガが、アメリカでは男性にもポピュラーであったり(金曜の夕方のレッスンなどは男性ばかりだったりします)、一歩ビジネススクールから出てみれば、日常の一コマですら、発見に溢れています。

特に留学生にとっては、ビジネススクールで学ぶことだけが留学の目的だとは限られません。学校を飛び出して、アメリカという国を体感し、非常に複雑な民族構成、多用な価値観を理解するのも良い経験になると思います。シカゴという都市は、アメリカの文化的支柱ということもあって、様々な側面を有しており、1年経った今でもその魅力を感じています。

もうすぐ誕生

2年生のYSです。
先週まで真冬の寒さだったのに今日はいきなり28度を記録し、人々の服装も一気に夏モードになっています。さて、我が家では妻の出産予定が近づいてきています。

アメリカではベイビーシャワーという行事を行う習慣があります。安定期に入ってから出産までの間に、基本女性限定で出産お祝いパーティーをするというものです。当然僕は参加できなかったのですが、私の妻のベイビーシャワーには日本人学生のパートナーの方々含め、多くのパートナーの人に参加してもらいました。学生も皆祝福してくれますし、シカゴのコミュニティーは本当にFamily friendlyだなと、皆さんに感謝の気持ちで一杯です。

尚、Boothの学生の多くは学校が提供する健康保険プログラムに入りますが、それは出産に関わる費用をきちんとカバーしてくれます。また子供を持つパートナーも多くいますので、情報には事欠きません。

私の妻はイスラエル人学生のパートナーが進めてくれた産婦人科に通っています。今後、昨年卒業された日本人学生のパートナーの方が出産されたNorthwestern大学の病院で出産を行って、ブラジル人学生のパートナーが勧めてくれた小児科医に産後のケアをお願いする予定です。

私の住んでいるマンションの目の前には芝生が広がり、そこにはペット用の公園と子供用の公園が入っています。今日は天気がとても暖かった事もあり、公園は子供で満員状態でした。更に数分歩けばグランドパークやミシガン湖畔の遊歩道などもあります。

というわけで、お子さんがいらっしゃる受験生の方にとっても、シカゴのコミュニティーそしてダウンタウンの住環境はとてもいいと思います。