Bidding System (iBid)

Bidding (iBid) とは

Chicago Boothのカリキュラムでは1年生の初めから、すべて取りたい授業を自分で選択してとるようになっています(他の多くのビジネススクールは、1年生はコア科目(必修科目)、2年生はElectives(選択科目)を履修するというシステムになっていて、その点は大きく違います)。

しかしながら、当然人気のある授業は生徒が集中します。そのため各生徒が平等に取りたい授業をとれるように考えられたシステムがBiddingです。

Biddingの仕組み

Biddingでは、その名の通り各自が持つPointを自分が取りたいクラスにBidします。そして高いBid Pointsを入れた人から順に、そのクラスを履修することができます。もちろん各クラスではそれぞれ定員が決まっているので(平均65名前後)、たとえば定員65名のクラスの場合は、上から65番目までの点数を入れた人がそのクラスを履修することができます。つまり上から65番目の人が入れたポイントがその授業のPrice Pointsということになります。

ここBoothのBidding Systemは、各自入学時に8000点のポイントが与えられ、1科目履修を終えるごとに2000点のポイントが付加される仕組みです(ポイントは次の学期に持ち越し可能です)。2年間で卒業要件として20科目履修が義務付けられているので、2年間で生涯ポイント8000点+2000点×20科目=48000点を各自が取りたい科目に割り当ててBidします。

なお学期毎のBiddingではフェーズ1からフェーズ5まであるので、その計5回のBiddingで自分の取りたい科目を確定させます。当然後のフェーズになればなるほど、科目によっては定員に近い状態になるのでPriceがアップする傾向があります。

なおその科目にBidしても、Bidしたポイントが最低ポイントに届かず履修出来なかった場合はポイントがRefundされます。つまり冬学期にBiddingに失敗しても、その分Refundがあるので、次の春学期にそのポイントを使える、これは非常に平等なシステムだと思います。

ちなみに、他の学校の同級生から聞いた話では、2年時の選択科目については同様のシステムを取っているようですが、次学期への点数の持ち越しができないため、「毎学期のポイントのアロケーションがすべてで、いつも運次第。Boothのシステムがうらやましい」というコメントをしていました。

取りたい科目は全部とれるのか

これについては「Yes and No」です。もちろん「20科目全部を人気教授で」というわけにはなかなかいきません。人気のある科目は最高で11000~12000点するものもあります。

ただ私の場合は、「自分の興味のある範囲はやっぱり人気教授で、そうでないものについては人気教授でなくてもよい」と点数配分の基準に基づいてBidしていたため、取りたい科目は今までほとんど取れています。要は自分のアロケーションの戦略次第ということでしょうか。