
Career
キャリアチェンジ、キャリアアップはMBAを取得する主要な目的の一つです。また、学校での授業や友人との交流をきっかけとして卒業後の目標が入学前と変わることもしばしばあります。個人のバックグラウンド、能力に大きく左右されますが、Boothの学生はリクルーターからの評価も大変高く、学校のネー ムバリューを最大限活かして就職活動を行うことができます。ただ、コロナ禍を経てインフレにより景気が極めて流動的なため、一年ごとに全く異なる就職市場になっていることも付け加えておきたいと思います。
卒業生の進路先
現在、日本・世界の各業界でBoothの日本人卒業生が活躍しています。投資銀行・コンサルティングファームなどのプロフェッショナル・ファームで活躍する方に加え、製薬等を含む製造業や、E-commerceをはじめとするサービス業・テック企業への就業者も多くいます。また、中長期的なキャリアとしては、起業や大企業のマネジメント職に転進する方も多いです。
なお、Japan Club 以外も含めたBooth 全体のインターン・フルタイム就活状況については、学校公式のEmployment Report をご確認ください。
米国就職活動スケジュール例(インターンシップ・1年生)
一年目の注意点は、Booth が始まるとすぐにサマーインターンに向けたリクルーティングが始まる、という点です。特に米国就活を検討される場合は、渡米前に大まかな戦略(業界、企業、ロールなど)を定めておく必要があります。「MBAに入ってから色々探してみよう…」というのは厳しいのが現実でもあります。
7月以前(渡米前):各企業壮行会参加 in 日本
日本出発前ですが、主に5月から7月にかけて、金融(IB/VC/PE)、コンサル、一部テック・製薬企業などでMBA 壮行会が開かれます。企業理解にも有益ですし、企業によってはこの壮行会の参加が、その後の選考に影響するところもありますので、興味の有無に関わらず幅広く参加されることをお勧めします。Booth に決められた方には、在校生から各企業の壮行会案内も転送させていただきます。
8月(入学前):Pre-MBA インターン
必要性は人によります。多くの日本から来る学生はPre-MBA インターンをやっていない印象ですが、業界のPivot(事業会社からコンサル、コンサルからTechなど)を考える場合は、希望業界に近いスタートアップなどでPre-MBAインターンをしておくことが、その後のInterview Invitation(後述)の打率アップにつながります。
9月:オリエンテーション、レジュメ作成
Booth は他校に比べて学期の開始が遅く、9月末から正式に秋学期が開始になります。しかし、Career Center 主催のオリエンテーションやResume のレビュー(希望業界の2年生がResume を添削してくれる機会)は複数あるため、出願に向けての資料作成やNetworking の手法などを学びます。
10月上旬:Exploring Career Option
色々なキャリアパスのリサーチなどをします。一番大切なリソースは、希望する業界でサマーインターンをした2年生です。良い点からネガティブな側面まで何でも質問に答えてくれます。また、各企業のオフィシャルな個別説明会が学校内、オンラインなどで開かれます。人気企業はすぐ枠が埋まってしまうので、Career Center のオンラインシステムを常にリロードしながら待つこともしばしばです。
また、各Recruiting club (IB, Consulting, Tech, Corporate Management etc) の勉強会も週次(多くは水曜日ランチタイム)で入ります。特にIBとConsulting はルールに厳しいことで有名であり、服装や身だしなみ、ケースハンドリングなど様々な観点から学生をサポートしてくれます。
10月~11月:ネットワーキング
個別説明会以外に、Meet and Greet という小規模のイベントが開かれます。コンセプトとしては、色々な企業がキャンパスに来て、会社のPresentationをした後、軽食/カクテルを楽しみながらネットワークするという感じです。会社にもよりますが、1人のRecruiterに対し、5~6人の生徒が群がります。やはりみんなアグレッシブなので、自分のAir Timeを確保するのが結構大変です。更に、浅い質問をすると目立ってしまうので、会話の流れを考えながら、いつどんな質問でどのように会話に入っていくかも重要です。
Networkingの重要度は業界によって違う気がします。個人的な感覚としては、Finance >= Consulting > 事業会社 > Tech といった感じでしょうか(特に投資銀行・コンサルなどは何回もイベントを設け、毎回Inviteリストが絞り込まれるみたいです)。逆にTech はそこまでアグレッシブなイベントも少なく、和気藹々としていることが多かったです。
10月下旬~1月:出願
ResumeとCover Letterを仕上げ、各社にApplyするタイミングです。学校が運営に入っている面接(いわゆるOn-campus recruiting)の場合は学校のポータルサイトから、Tech/消費財など学校の関与が少ない業界は各企業のポータルサイトから申し込みます。業界によっては早い者勝ちであるところも少なくないので、Visa の要件も見ながらスピード感を持って出願することが大事です。
1月~2月:面接
FinanceやConsulting 等のOn-campus recruiting の場合は、あるタイミング(12月から1月)で一斉にInterviewへのInviteリストが発表されます。インタビュー自体はFinance > Consulting > 事業会社の順で行われますが、みんなリスクをヘッジするために、かなりの数の会社に出願するので、Interviewリストに乗るのが結構一苦労だったりします。Tech の場合は基本的にOn-campus recruiting ではなく、特に決まった締め切りがないため永遠とInterview invitation を待ち続ける苦行の時間が続きます。なお、その年の就活状況は、このタイミングである程度の情勢が判明(Interview Invitation の数が去年より大幅に少ない等)することになりますが、このタイミングまではよくわからないので、余裕を持って複数業界、複数企業に出願しておくことが重要です。
3月以降:(場合によって)Recruiting継続
オンキャンパスのRecruitingは続きますが、学校とコネクションを持っている主要な企業は、ほぼ1月、2月に面接をするので、3月以降は大分企業数が減るイメージです。Tech がおおよそ3月末まで、VC、Start upなどは5月ごろまで面接が続きます。
6月〜8月:インターンシップ
通常10週から12週程度のサマーインターンシップになります。大手企業の場合は有給+渡航費+生活費、スタートアップの場合は無給の場合もあります。業界や景気に大きく左右されますが、インターンシップの終わり、または終了後数週間以内にFull-Time Offer が伝えられる企業(IB やコンサルに多い)と、Positive かNegative かのみ伝えられ、Offer については別途で連絡がくる企業(Tech・その他事業会社に多い)の2パターンがあります。後者の場合は、最悪半年以上連絡がない場合もあります。
米国就職活動スケジュール例(Full-Time, 2年生)
最も多い形はインターンシップからの内定ですが、理想的な企業にインターンできなかった、インターンした結果業界とのフィットを感じなかった、など状況によってフルタイム就活をするケースも多くあります(リターンオファーの率にもよりますが、概ね半数程度)。
8月〜11月:MBA Role への出願、面接など
コンサルティングや一部テック企業ではMBA 生向けのロールが募集されます。学校のシステムや卒業生の紹介などを経由して、それらのロールに出願します。
3月〜卒業まで:Just-In-Time Role への出願、面接など
一般の転職者に混ざり、通常のロールに応募します。応募できるロールの数はかなり広がるので、主に4月ごろから面接が活発化する印象です。一方で、卒業のタイミングも迫ってくるので精神的には大変ですが、Booth のキャリアサービスや卒業生などの支援をメインで受けながら就活を継続します。