Chicago Booth での就職活動
キャリアチェンジ、キャリアアップはMBAを取得する主要な目的の一つです。また、学校での授業や友人との交流をきっかけとして卒業後の目標が入学前と変わることもしばしばあります。個人のバックグラウンド、能力に大きく左右されますが、Boothの学生はリクルーターからの評価も大変高く、学校のネー ムバリューを最大限活かして就職活動を行うことができます。ただ、コロナ禍を経てインフレにより景気が極めて流動的なため、一年ごとに全く異なる就職市場になっていることも付け加えておきたいと思います。
卒業生の進路先
現在、日本の各業界でBoothの卒業生が活躍しています。投資銀行・コンサルティングファームなどのプロフェッショナル・ファームで活躍する方に加え、製薬等を含む製造業や、E-commerceをはじめとするサービス業への就業者も多くいます。また、中長期的なキャリアとしては、起業や大企業のマネジメント職に転進する方も多いです。
なお、Japan Club 以外も含めたBooth 全体のインターン・フルタイム就活状況については、学校公式のEmployment Report をご確認ください。
米国就職活動スケジュール例(2023年)
8月(入学前):Pre-MBA インターン
必要性は人によります。多くの日本から来る学生はPre-MBA インターンをやっていない印象ですが、業界のPivot(事業会社からコンサル、コンサルからTechなど)を考える場合は、希望業界に近いスタートアップなどでPre-MBAインターンをしておくことが、その後のInterview Invitation(後述)の打率アップにつながります。
9月:オリエンテーション、レジュメ作成
Booth は他校に比べて学期の開始が遅く、9月末から正式に秋学期が開始になります。しかし、Career Center 主催のオリエンテーションやResume のレビュー(希望業界の2年生がResume を添削してくれる機会)は複数あるため、出願に向けての資料作成やNetworking の手法などを学びます。
10月:Explore Career Option
色々なキャリアパスのリサーチなどをします。一番大切なリソースは、希望する業界でサマーインターンをした2年生です。いいことから悪いことまで含めてなんでも質問に答えてくれます。また、各企業の個別説明会が学校内、オンラインなどで開かれます。人気企業はすぐ枠が埋まってしまうので、Career Center のオンラインシステムをリロードしながら待つこともしばしばです。
また、各Recruiting club (IB, Consulting, Tech, Corporate Management etc) の勉強会も週次で入ります。特にIBとConsulting は厳しいことで有名であり、服装や身だしなみ、ケースハンドリングなど様々な観点から学生をサポートしてくれます。
10月~11月:Networking
個別説明会以外に、Meet and Greet という小規模のイベントが開かれます。コンセプトとしては、色々な企業がキャンパスに来て、会社のPresentationをした後、軽食/カクテルを楽しみながらネットワークするという感じです。会社にもよりますが、1人のRecruiterに対し、5~6人の生徒が群がります。やはりみんなアグレッシブなので、自分のAir Timeを確保するのが結構大変です。更に、浅い質問をすると目立ってしまうので、会話の流れを考えながら、いつどんな質問でどのように会話に入っていくかも重要です。
Networkingの重要度は業界によって違う気がします。個人的な感覚としては、Finance/Industry/Consultingといった感じでしょうか(特に投資銀行などは何回もイベントを設け、毎回Inviteリストが絞り込まれるみたいです)。逆にTech はそこまでアグレッシブなイベントも少なく、和気藹々としていることが多かったです。
11月~1月:出願
ResumeとCover Letterを仕上げ、各社にApplyするタイミングです。学校が運営に入っている面接(いわゆるOn-campus recruiting)の場合は学校のポータルサイトから、Tech/消費財など学校の関与が少ない業界は各企業のポータルサイトから申し込みます。業界によっては早い者勝ちであるところも少なくないので、Visa の要件も見ながらスピード感を持って出願することが大事です。
1月~2月:面接
Finance/Consulting の場合は、あるタイミング(12月から1月)で一斉にInterviewへのInviteリストが発表されます。インタビュー自体はFinance/Consulting/Industryの順で行われますが、みんなリスクをヘッジするために、かなりの数の会社に出願するので、業界/会社にもよりますが、Interviewリストに乗るのが結構一苦労だったりします。Tech の場合は特に決まった締め切りがなく、永遠Interview invitation を待ち続ける苦行の時間が続きます。なお、その年の就活状況は、このタイミングである程度の情勢が判明(Interview Invitation の数が去年より大幅に少ない等)することになりますが、このタイミングまではよくわからないので、余裕を持って複数業界、複数企業に出願しておくことが重要です。
3月以降:Recruiting継続
オンキャンパスのRecruitingは続きますが、学校とRelationを持っている主要な企業は、ほぼ1月、2月に面接をするので、3月以降は大分企業数が減るイメージです。Tech がおおよそ3月末まで、VC、Start upなどは5月ごろまで面接が続きます。