(Class of 2016の生徒による寄稿)
Marketing Strategy
市場規模の推計、商品設計(ポジショニング)、価格設定、宣伝、流通からなる一連のマーケティング手法を学ぶ基礎コースです。様々な企業のケースをもとに定性的・定量的データを分析したり、合理的ではない(?)消費者行動を行動経済学を用いて検証したり、インターネットを用いたマーケティング手法の注意点を学んだりします。
Operations Management
オペレーション管理に関する基礎コースです。需要や在庫供給の変動を踏まえた資源(在庫、人員、機械)の最適配分、サプライチェーン契約などについて学びます。学期末には、架空の工場を経営する数日がかりのシミュレーション・ゲームを行って、チームごとに利益を競います。
Investments / Corporation Finance
投資理論・価格理論と企業金融の基礎コースです。授業はよくオーガナイズされており、金融関連のバックグランドをもつ学生の中にも、実務の中で何となく理解していた理論を今一度学びたい、ということで履修する人もいます。Investmentsでは、ポートフォリオ・マネジメントや金融商品(株式、債券、デリバティブ)の価格理論を学びます。Corporation Financeでは、企業やプロジェクトのValuation手法(APVとWACC)を学び、ケースを使って実践演習をします。
Financial Statement Analysis
株式分析のコースです。Valuationの手法や留意点を学ぶだけではなく、様々な企業の公表資料をもとに、経営・財務戦略や報酬インセンティブ、財務の健全性、会計操作の可能性などを分析します。Final group projectでは、一つの企業(私はTeslaでした)のアナリストレポートを作成・発表します。
Financial Markets and Institutions
銀行取付のメカニズムをゲーム理論により示した著名な経済学者、Prof. Diamondによる、資本市場のメカニズムや諸問題に関する授業です。他の授業に比べてアカデミック色が濃く、Restructuringをはじめ金融業界や中央銀行で働く学生に人気の授業です。授業では、経営者と投資家の間のエージェンシー問題、事業再生における債権者のフリーライダー問題をはじめ、LTCMの破綻や2008年前後の金融危機など、資金を借りている企業が突然、資金繰りに窮する事例について、そのメカニズムを学びます。
The Firm and the Non-Market Environment
企業と政治・行政・社会の関わり方について議論する授業です。企業が”Non-Market Environment”で直面する諸問題(規制・制度変更、アンチトラスト、知財保護、商品品質問題、社会・環境問題など)について、政治経済学の観点から問題の分析手法を学び、様々な企業のケースをもとに、経営者としてどう問題に対処すればよいのか考えます。
Chicago Boothらしいと思うのは、どの授業もAnalyticな観点が充実していることです。レクチャー/ケース・ディスカッションの割合は、レクチャー重視の授業から、半々に分かれているもの、教授がディスカッションを巧みにハンドリングし、Take awayまで持っていく授業まで、まちまちです。また、課題準備の負担も、週2時間程度~20時間以上かかるものまで様々です。Academic Advisorや、先に履修した友人、2年生などにアドバイスをもらい、各自のリクルーティングの負担を考えながら、履修する授業を組み合わせていきます。
Microeconomics
ミクロ経済学。市場とは何ぞやという、本当に基礎の基礎からスタートし、必要トンされ鵜分野をひとしきりカバーしました。ここで学んだ考え方を現実世界に対しどう適用していくのかといったことを今後の講義で扱っていくと思うので、そのような意味でも良い土台になったのではないかと思います。
Financial Accounting
会計の基礎コースです。会計バックグラウンドがない私にとってはちょうどよい感じで会計の基礎を身につけられたという印象です。一通り授業を受ければ財務諸表がそれなりに読めるレベルまで達したかとは思うのですが、今後はこれを実際に使えるレベルまで昇華できるようにしたいところです。
Advanced Regression Analysis
統計にまつわる授業。よりベーシックのBasic Statisticsもあったのですが、日本の学生時代に多少勉強していたことかつR(プログラミング言語)を触っていたこともあり、一つ上のコースを選択しました。回帰分析を中心に、各講義で学ぶ手法を用いて課題をゴリゴリ解いていくという形で最初の方はかなり時間を消費し先が危ぶまれましたがなんとか終えた感じです。
なお、いずれの授業でもスタディグループを組んで、課題やレポート作成に取り組みます。他MBAプログラムにあるようなある期間固定されたグループではないので、その分色々な学生と触れ合うことができる一方で、めちゃくちゃ深い付き合いになるかというとグループ次第なところもあるかと思います。気づいたこととしては、準備さえすればたどたどしい英語であってもある程度の貢献はできることでしょうか(特に、数字が絡むような部分)。普通に仕事をすることを想定すれば準備の必要性は当然といえば当然ですが、今後はいかに準備を要領よくこなしていけるか、また、グループをリードするという点についてもまだまだなので、ここらへんは今後意識していきたいところです。
(Class of 2014の生徒による寄稿)
Technology Strategy
授業の内容はクラスの名前から分かるようにTechnology及びその関連企業をケース題材にした戦略の授業です。取り扱うトピックは
Finding the right emerging markets
Profiting from Innovation
Disruptive technologies
Modularization strategies
Platform strategies
Scenario analysis
等、Tech系の戦略に興味がある人にはなじみのあるトピックばかり。これだけでもTechオタクな私にはたまらない授業ですが、ケースも最近の面白いものが多くてシビレます。全部は書きませんが以下のようなものを扱います。
MP3 Players vs. iPod/iTune
Real Player vs. Windows Media Player
Paypal vs. Google Checkout vs. eBay Billpoint
Microsoft vs. Everybody else
Adobe vs. Postscript
Xbox vs. PS3
Apple vs. On-line Streaming
どうです。たまんないでしょ?
そしてもちろん教授はコンサル出身のTechオタク。受講生も皆どこかオタクっぽい人ばかり。ケースディスカッションもこういうクラス独特の変な熱が入っていて毎週授業が楽しみで仕方がありません。
こういう授業は恐らく日本ではいくらお金を積んでも受けられないと思います。悲しいかな、MBA受験生(特に日本人)でシカゴのこういう授業の存在を知ってる人は少ないようです。シカゴではこの授業に限らずファイナンス、会計以外でもユニークで質の高い授業は沢山あります。そしてそれを楽しみに入学してくる学生も少なくありません。日本にいる受験生にも是非その辺を理解してもらい、シカゴ大学の受験を考えて欲しいものです。
(Class of 2013の生徒による寄稿)
Data Mining
聞いた事がある方も多くいらっしゃると思いますが、簡単に言うと、統計学の一つで、過去の膨大なマーケティングデータやファイナンシャルデータを分析するために必要なスキルを学ぶ事になります。
授業の中では、実際のアマゾンや大手スーパーのデータなどを自分たちの手でプログラムを回し分析します。そこで、現在のマーケティングやデータ分析手法の背景にある理論やその限界などを、実践を通じて理解していきます。受講している生徒の中には、オンライン含め大手小売りのマーケター、Private Equityで働く人、また戦略系コンサルで働く人、起業家など幅広くいます。どこにも共通する重要なスキルの一つということで、自分で実際に手を動かさない人も含めて受講しているように思います。彼ら曰く、データの見方や背景にある考え方を学ぶことも重要ということです。
しかし、恐らく、ここまでゴリゴリと実践的かつ高度なことを一つの授業として扱うビジネススクールはなかなか少ないのでは無いかと思います。シカゴならでは、という側面 かもしれません。シカゴの授業はQuantitativeな分析というのは一つの特徴であり、まさにそれを具現化した授業の一つと言えます。
さて、最後にもう一つ。シカゴはマーケティングにおいてあまり日本では名前が通っていないように感じますが、この点について、少しシカゴについてお伝えしたいと思います。まず、実務経験が豊富で実績のある教授陣が数多くいます。例えば、
http://www.chicagobooth.edu/faculty/directory/m/ann-l-mcgill
http://www.chicagobooth.edu/faculty/directory/d/sanjay-k-dhar
http://www.chicagobooth.edu/faculty/directory/m/arthur-middlebrooks
そして、大学にはマーケティングに特化したKilts Centerという組織があり、研究や企業とのネットワーク(コンサルティングのプロジェクトの立ち上げや著名人の講演会など多数)のハブとして機能しています。
このように、どこでも学べるような戦略のフレームワークにとどまらず、上記のData Miningのような授業を通じたハードスキルからネットワークなど含め、マーケターを育成するという観点では、申し分無い環境があります。キャンパスビジットをされる日本人の方の中には、マーケティングを学びたいという話を聞いたことが無い一方で、クラスメートにはマーケティングを学びに来たという人も多くいる中、少しギャップを感じたので、最後に補足しました。
ぜひマーケティングに興味のある方もシカゴについて知ってもらえたらな、と思いました。
Business Policy
教授は、教鞭を取り始めて今年で50年目を迎えており、LEADプログラムを作った元Dean(Harry Davis)でもあります。授業の中で、そもそもLEADをChicago Boothに取り入れようとした考えについて、”シカゴらしさ”にはないもっとソフトな面も強化していく必要があると感じたからだと言っていました。この授業は、その考えの延長にあり、自分にとって何が重要か(Your values)や倫理、道徳についてもっと考え、それをPersonalそしてProfessionalな人生にどう生かしていくかを考えさせられる哲学的な視点からStrategyを考える授業です。最初の授業でのDiscussionは、”Good Company”と”Bad Company”をそれぞれ挙げつつ、なぜそれを選んだかを議論するというものでした。”Good Company”として多くの学生が挙げたのは、Google, Apple, Amazon等、今をときめく人気企業、一方、”Bad Company”として挙げられたのは、Sears, Best Buy, K-Mart等。教授は、”これらの企業を選ぶ際、世間のその企業に対する評価からそう思ってしまっていることはないだろうか。Bad Companyとして挙げた企業の中には、かつてすばらしいと呼ばれた会社も含まれている。Enronだって当時は、すばらしい会社だと言われていた”と言い、この授業では、自分にとっての本当のValueを考えていきたいと説明しました。
その後の授業では、ベトナム戦争を始めるに至った米国政府の判断、ホンダの創業から成功までの経緯(本田宗一郎と藤沢武夫)、IBMのTurnaroundに成功したLou Gerstnerの手法、Washington Post初の女性CEO Katharine Grahamの人生、米国の肥満問題に関する社会的責任(Kraft vs General Mills)等について議論をしました。印象に残ったものの一つとしては、Aaron Feuersteinに関する議論でした。彼は、自分の繊維工場が燃えた際、保険金や自分の資産を使って工場を再建するだけでなく、操業できない期間の給料も支払うとすぐに会見をし、実行しました。しかし、その後、結局経営難により工場は閉鎖されてしまいます。この判断について、米国内でも評価が分かれており、それについての議論でした。論点の例としては:繊維業界はすでに衰退の一途をたどっており、競合他社のほとんどは海外に工場を移転している中、米国内に再建することは経営者として賢明だったのか。現にまた潰れており、ただの延命措置にすぎなかったのではないか。代々引き継いできた工場であり、自分の代で潰したくなかったという自己中心的な判断もあったのではないか。従業員のことを考えていたように見えるが、繊維産業が衰退することが分かっていたのであれば、同じお金を使って従業員に違うスキルを習得されることの方がよっぽどいい判断だったのではないか。繊維業界しか知らない人にはそのような判断はやりたくてもできなかったのでないか。延命措置だとしてもその間に従業員は転職など考えられるのではないか。米国ではすぐにリストラをするし、不要な部門はすぐに閉鎖・売却をしてしまうが、それが本当に正しい判断なのか等。
これらの議論を10週間続けた後、Final Paperは自分の将来のStrategyを最大15ページで書くというものでした。自分にとって、何が本当に重要か、そして今からやろうとしていることはそれに沿っているかを考えさせられます。個人的にはMBAの一番の異義は自分自身のこれから及びこれまでを振り返る時間を与えてくれたことだと思います。その意味ではこのコースは最適でした。過去の生徒の中には、この授業を受けて、内定を断って起業したり、流浪の旅に出た者もいるくらい学生の人生に影響力がある授業だと感じました。この授業にはTAはいなくて、すべての宿題やレポートを教授が読み、コメントをしてくれます。Final Paperに関しては、教授から一人一人に手紙が添えられて返却されます。全学生が受講すべき授業だと思います。
Sports Analytics
“Discipline-Based”を大きく支えているのは、教授陣がアカデミックな研究をしやすい環境、atmosphereが整っていることだと思います。多くの教授は、シカゴ大学の環境はお金には代え難いものだと口を揃えて言います。多少多く給料を提示されても絶対に他の大学には行かないと。ノーベル賞受賞者を過去にこんなにも多く輩出しているのにもこのことが関係しているのだと思います。現に今でも、ノーベル賞候補と言われている教授がたくさんいます(Fama, Thaler,etc)。私は、実際に研究をしている身ではないので、詳しくは分かりませんが、後ほど説明する授業でこの「環境」を垣間見ることができます。
“Discipline-Based”と”Flexible”に加えて、Chicago Boothの大きな特徴の一つとして、”Quant-based”があります。最初の二つについては、Aさんが細かく説明してくれているので、それをご参照いただければと思いますが、最後の一つについては、ここで簡単に説明させていただきます。シカゴは、何においてもまずは、”Quantitative Analysis” を重んじる傾向があります。まずは、科学的、合理的、定量的に説明できるかをしっかりと分析した上で、定性的な判断を加えていくというスタンスだと理解しています。例えば、3C、4Pを使い、定性的になりがちなMarketingでもできる限りDataを集めて分析をさせられます。Marketingの基礎の授業では、企業や市場分析を細かく分析し、現状を理解した上で、定性的な戦略を立てていくことの必要性を教え込まれます。応用の授業の多くは、Data-Driven MarketingやData-Miningのように大量なDataとRegressionなどを活用して、戦略を立てる方法を教えています。Consumer Behaviorという一見ソフトに聞こえる授業でもミクロ経済学を使って、人々の行動を計算・予測すると聞いています。
“Disciplined-Based”であるため、Chicago Boothでは、あまり特定の分野や産業に特化した授業は行いません。いろんな状況、分野、産業に適用、応用できるような基礎やフレームワークを教えていくというスタンスが強いからです。ただし、例外の授業もあります。例えば、今学期私が受講している「Sports Analytics」という授業。様々なスポーツのDataを分析しつつ、勝率の予想、チームの戦略、リーグの運営、シーズンのスケジュール作成等を考えていくという授業です。アメリカ人の好きそうな授業です笑。ただ、個人的には、この授業こそ「シカゴらしさ」が凝縮された授業だと感じています。他の大学でもSportsの授業が行われていますが、ほとんどは、Sports ManagementやStrategyのように定性的なものが多いと聞いています。Chicago Boothのスポーツへのアプローチはあくまでも”Quant-Based”です。毎週、データポイントが何百万、たまには何億という膨大なデータを扱い、MATLABを駆使して分析をさせられます。この授業は今学期初めて開講した授業なのですが、開講した理由を教授に伺うと以下のような回答が返ってきました:「みんなミクロ経済学、マクロ経済学、統計をたくさん習ってきているが、それを実際にどうやって使うかを教える機会が少ない。どう組み合わせていくのかを教えたい。Dataを使って戦略を立てるとき、どういう間違いを犯しやすいか、どのようにして仮説を立てればいいか、どうやって分析していけばいいかという考え方を教えたい。経済、金融や社会問題を取り上げながら、教えることもできるが、みんな興味をなくすに違いない。興味があり、楽しい分野を例に取りながら、実践で使える分析力の基礎を作ってほしい。ここで教えるやり方はスポーツに限らず、どの分野でも使えるものだ。」あくまでも”Discipline-Based”に基づく考え方だと思います。
さらに、この授業で興味深いのは、3人の教授によって行われていることです。週替わりのローテンション式で一人が教壇に立ち、残りの二人は、生徒と同じように授業を聞いています。ちなみに教授は豪華メンバー(Kevin Murphy, Toby Moskowitz, John Huinzinga)です。面白いのは、授業を聞いている教授2人が必ず質問をたくさんすることです。一人が自分の研究成果を教えていると、その一つ一つの仮説や分析について、細かい点を聞いたり、なぜそのようなアプローチを取ったのかを聞いたり、自分ならこのようにするがどう思うかと意見を聞いたりします。途中から3人の世界になることもありますが、普段このようにして教授間で議論が行われて、理論や研究が磨かれていくのだなと感じます。教室に入室してくる際も休み時間の間も教授たちはずっと議論しています。そして、議論する際、自分の意見を強く主張し、たまに喧嘩っぽくもなることもありますが、それが終わると笑いながら仲良く帰っていきます。この授業を受けているとツールやその使い方だけでなく、戦略の組み立て方、効果的な質問方法やプレゼン・回答方法、物事を疑う大切さ、自分で正しいと思うもの以外は信じないことの重要性などを学んでいる気がしています。
ちなみにこの授業の宿題は、一つで40時間〜50時間くらいかかります笑。Matlabが使えないともっとかかる可能性があります。最初の宿題は、私の場合、合計30ページになりましたが、教授の模範解答は70ページもありました。。。。シラバスには、毎週10時間以上commitできない人は取らないようにと書いてあります。ただサポート体制はしっかりしているので、やる気があればなんとかなります。毎週Review SessionをやってくれるTeaching Assistantも立派な方(CBAやHouston Rocketsで実際にAnalytic Basketballの戦略をやっていた人)ですし、教授たちもいつでも相談に乗ってくれます。
(Class of 2012の生徒による寄稿)
Financial Statement Analysis
この授業は端的に言うと、Valuation(企業の価値評価)の授業です。
財務諸表のデータを用い、ある企業の適正な価値はいくらかを計算する手法やそれに係る諸問題につき一通り学べます。
お察しの通り、授業を取っているのは大体バイサイドかインベストメント・バンクへの就職志望者、もしくはそれらの業界の経験者ばかりです。
私が一緒にスタディー・グループを組んでいるメンバーも、皆上記のカテゴリーのいずれかに当てはまります。
現在、当該授業のハイライトであるファイナル・バリュエーション・プロジェクトに取り組んでおり、日々財務諸表やアナリストレポートを読んだりチームメンバーと議論したりしているところで、大変面白いなぁと感じる反面、時間がいくらあっても足りない程忙しいという状態で、MBAライフを満喫しています。
この授業を通じて、Valuationをする際の定性的な分析力の重要性を感じました。
もちろん定量面での分析も重要なのですが、Valuationをする際に必要な将来の企業の売上予想等をするためには、
業界構造や会社の競争優位性についてきちんと理解しておくことが必要だということを特に感じました。
Valuationとまでいかなくても、財務諸表を分析する上でも、業界構造や企業のストラテジーと照らし合わせて考えないと、ある会計指標が何を意味しているのかを理解することも出来ないですし。
シカゴ・ブースのFlexibleカリキュラムを活かして、自分の興味のあるファイナンス/会計系の科目を中心にとっていたのですが、この授業を通じてストラテジー系の授業に対しても非常に興味がわいてきました。
Building the New Venture
このクラスのハイライトは起業後18ヶ月を擬似的に体験するYourCoというプロジェクト(ゲーム)です。
プロジェクトは、クラス開始と同時に4~6名でチームを組み、実際に自分たちでビジネスプランを練る所から始まります。そしてレポート課題として出されるお題に対して、自分たちならどうするかを報告していきます。
例えば、1週目のレポート課題が、以下の様なイメージです。
Part 1
・ビジネスプランは何か?提供する価値は?
・創業者(自分達の事)の経歴・スキルセットは?事業運営に足りないスキルはどの様にカバーするか?
・起業資金はいくら必要?調達方法は?
・起業後、最初の3ヶ月に行ったその他の活動は?
・18ヶ月の予算、最初3ヶ月のキャッシュフローは?
Part 2
・本レポートを書くにあたって行ったリサーチは?
Part 1の様な課題に対し、架空のベンチャーの活動報告をしていきます。ここで重要なのは、報告する内容は架空の話なのですが、記載する内容については実際にリサーチをし、そのエビデンスをレポートの一部として報告(Part 2部分)するという所です。
「会社を法人化した」という報告をするならば、どの法人形態が適切か、必要な手続き・コスト・期間、リスクは何か、といった点をリサーチ(実際に弁護士にインタビューしたり)し、レポートの内容に反映させて行きます。
提出レポートについては、毎回採点されたものが詳細なフィードバックと共に返却され、プロジェクトトータルでの獲得点数(採点結果)をクラス内で競い合うというのがゲームの概要です。
その他、毎授業の最初にランダムにチームが呼ばれ、レポート内容について教授から質問攻めに合う、ビジネス上の事故(従業員が事件を起こしてニュースになった等)がお題として出され対応を考える、等々ゲームを盛り上げる仕組みが満載で非常に楽しめてます。
また、各回の授業についても、ケースディスカッション、ゲストスピーカー、レクチャーのバランスが取れており、それ単体でも満足度は高いものです。(教授もシリアルアントレプレナー)
先週も、ケースディスカッションで、ある起業家が直面した問題について話し、どの様に問題を解決すべきかを話しあっていたらを、ケースに登場する起業家本人がクラスの後部席からサプライズで登場し、「君たちの言っている事は正論だが、全て戦略論だ。私が当時必要だったのは・・・」と語りだしました。
以上、語り尽くせない感はあるのですが、起業という選択肢について真面目に考えられる良い機会になります。ビジネススクールから得られる価値の1つにインターンシップ経験も含め、自分に何が向いているか、何を成し遂げたいか、(キャリア以外も含め)今後の人生で何を選択するか、をゼロベースで考え、そしてそこを目指す機会・リソースが得られるという事があると思いますが、この授業はその機会を与えてくれるお勧めの授業です!
補足:ちなみに私のチームは旅行代理店ビジネスを運営しているのですが、現在深刻なキャッシュフロー不足に陥っております。。
New Venture and Small Enterprise Lab
本授業はChicagoにあるベンチャー企業に対し、3-4人の学生チームが3ヶ月間実際にコンサルティングを行うというものです。Clientはベンチャー企業ゆえ、Human/Monetary resourceが足りない事が多く、その分我々学生からのアウトプットに対する期待も相当高いものとなります。
(またClientはChicago Booth学生からのサービスに対し実際にお金を払います。)
私のチームの担当ClientはChicago在住のゴルフレッスンコーチで、彼個人のBrandをゴルフ界で確立するためにどうすればよいか?というのがProject Themeです。(Sports brand marketing)
彼は今までゴルフレッスン会社でイチトレーナーとして勤めてきたのですが、彼個人のBrandを確立すべく、一念発起し、つい先日自分の名前をつけた会社を立ち上げたところです。
Venture企業は「日々どう生き延びるか?」ということに精一杯で、長期的な視点を持つ事が中々出来ない、リソースもないのに「あれもやりたい、ここも力を入れたい」と手を広げすぎている、リサーチをしようにもDataもお金も無い、等々と制限/問題も多く、当方のClientもご他聞漏れず、このケースが当てはまっています。
この状況下かつ3ヶ月と限られた時間の中で如何にImpactのあるOutputを出せるか、という事に日々頭を悩ませながら、本課題に取り組んでいます。
※ミーハーな余談ですが、今後リサーチの一環としてゴルフ関係者(ゴルフコーチ、プロを目指しているプレイヤー等々)にインタビューする予定なのですが、その中にはタイガーウッズの元コーチも含まれています。
本授業のメリットは、将来起業を考えている人がNo Riskで疑似体験が出来る点、将来PEやVenture Capitalに行きたい方が、投資候補先企業がどういう風に動いているか?というものを肌で実際に感じる事が出来る点、コンサルティング業界に進む方がコンサル経験を積める点、と非常に多いです。
また本授業を通じ、そのVenture企業でのインターン・就職ににつながる事も多くあり、リアルビジネスと繋がりが強いChicago Boothの強みが出ている授業の一つかと思います。
Investments
投資理論について学ぶ授業です。株式や債券等のリターンの算出の仕方や効率的な運用のために各資産にどのように配分していくべきか、等の投資理論に関するトピックをカバーしていきます。Ralph S.J. Koijen教授(なんとまだ29歳。若い!)の熱心な話に毎回魅了されています。基本を重視しながらも実務でどのように使われるかという点も意識しているため、既にこの分野に詳しい方も得るものは多いと思います。私自身この分野には土地勘がある方だと思うのですが、それでも毎回新しい発見があります。
Microeconomics
ミクロ経済学に関する授業です。とは言っても単にミクロ経済理論を叩き込まれるだけではなく、Strategy系の授業の基礎科目としての役割を果たしています。そのため、ミクロ経済の考え方が現実の世界においてどういうImplicationを持つのか、といったことも意識した授業になっており、大変興味深いです。
Financial Accounting
会計の基礎コースです。本当に基礎からやってくれるので、会計バックグラウンドがない私にとっては心地よい授業です。基礎とは言っても、一通り授業を受ければ財務諸表がそれなりに読めるレベルまで持っていくことを念頭に授業設定がされており、実際授業毎に習ったことが財務諸表のどこに反映されているのかも学ぶことが出来ます。
(Class of 2011の生徒による寄稿)
Business Policy
まず、この授業は戦略の授業としてはかなり異色です。例えばこんなたとえ話です。
===
とある患者が病院にやってきました。
患者はとてもお腹が痛いといっています。
医者は所定の手順に従って初期検査を行います
そして、検査の結果ガンの疑いがあったので、(ここで専門医に切り替わるかもしれません)ガンの疑いのある際に行う検査を更に進めます。結果、残念ながら患者は末期の膵臓ガンで余命3-6か月でと診断されました。
医者は早速家族に診断結果を伝え、そして本人にも告知することになりました。
告知された患者はしばらく絶句した後、医者にいいました。
「長くは生きられないけども、ホスピスに行くと家族と幸せな余生が過ごせますよね。延命治療は痛みを伴うけど、すこしでも長く生きられますよね。他にも色々な生き方があると思いますが、先生はどうしたらいいと思いますか?」
===
「最後の質問に直面した医者はまさに戦略的な空間にいる。(中略)この授業の目的の一つは戦略的な空間で生きていくためのスキル・洞察力を生徒たちが身に着ける事だ」と教授は続けます。
会社をどうしていくのか、或いは自分をどうしていくのかといった事を、教科書にのっている戦略論とは異なる新たな視点から深く考える機会はそうそうありません。とても楽しみです。
Strategy Development
StrategyのKnez教授が教える人気授業のひとつです。当然Strategyのクラスなのでケースが中心となるのですが、この授業の特徴は電気自動車やe-book、smartphone等、最新のトピックを扱うことで、教授さえも知らない未来に向けて、企業はどのよう戦略をうつべきかをみんなで議論するところにあります。シナリオ分析やbusiness model innovationというフレームワークを活用し、例えばe-book市場に関する今後の動向をシナリオ分析し、既存の出版社はそれぞれのシナリオを基づいてどのような生き残り策をとるべきか、という課題をgroup member間や授業で議論する。古いケースと違って誰もが答えを知らないだけに、現実の戦略立案作業に近い環境を体験できるというのが売りになっています。
当然欠点もあります。教授さえも結果が見えていないため、クラスのディスカッションが拡散したり、過度にフレームワーク重視になったりで、教授も「試行錯誤の繰り返し」と言っていました。ただ、ある商品や市場の未来、今大きくなりつつあるunmet needsを分析し、それに対してどのようなvalue propositionで攻めるかを真剣に検討して議論していく過程は、これまでの授業にない主体性(=自分のビジネスとして考える)が強く求められることから、戦略立案の疑似体験という部分については成功しているのではと感じています。
(Class of 2010の生徒による寄稿)
Money & Banking
Kroszner教授は今年1月までFedのgovernorを務め、今学期がChicago Boothに戻って初の授業となりました。Fedの前にはCEAのメンバーになっていたりと、academicの業績もさることながら、実務の面でも活躍されている人です。肝心の授業の内容ですが、米国の金融システムや金融政策などから昨今の金融危機に絡んだトピックまで広く扱います。
なぜこの授業を取り上げているかというと、授業の進め方が(私が想起する)典型的なビジネススクールの授業のイメージとは少し違っており、Chicago Boothではこういうスタイルの授業もあるのだということを紹介したかったからです。
例えば、Boothでもstrategy系の授業などでは典型的に、assignmentとして週に1~3つ程度のcase readingとwrite-up、それに関連するテキストの数章分を読む、などが課されます。しかし、この授業ではreading assignmentの対象がcaseではなくacademic paperないしはFedの発行するreport及びspeechなどになります(この授業に限らず、Boothでfinance関連授業を取っていると、academic paperがreading assignmentとなることがしばしばあります)。この授業に関しては、制度面などに関するpaperが多いため、数式が乱舞するようなことはありませんが、ちゃんと理解しようと思うと、やはりしっかりと読み込むことが必要になります。
また、授業がlecture形式で進められます。lecture形式といっても、教授が学生に問いかけるかたちや学生からの積極的な質問などが多く、受動的にただ聞いているだけというわけではありません。また、guest speakerが参加することもありますが、基本的には教授の話を聞くかたちで授業が進展していきます。
こんな感じで、ビジネススクールの授業としてイメージされるものとは少し違っているように思いますし、その意味で好き嫌いの分かれる部分はあると思います。しかし、上記のとおり教授は優秀かつ、金融危機の中、Fedの中枢で政策対応を実際に判断していた方なので、話を聞いていると非常に勉強になります。マクロ経済の人気教授が、「RandyがFedを去ることになったのはFedや米国経済にとっては損失だが、Boothの学生にとっては大きな財産だ」というようなことを言っていましたが、金融システム・制度の改革の必要性が言われる中で、Kroszner教授の知見をシェアできたのは私にとって今学期の大きな収穫となりました。
BoothではKroszner教授以外にも、Raghuram Rajan教授やAnil Kashyap教授、Douglas Diamond教授など、金融・経済関連で優秀・有名な方が非常に多いです。授業としても、今年から開講されるThe Analytics of Financial Crisesというそのものズバリの授業や、Financial Risk Management、Structured Financeなど現在の金融危機の背景を理解するのに有益な授業が多く提供されています。過去の投稿にもあったように、Chicago Booth = Financeというのは必ずしも正しくはないのですが、やはりこの辺りの教授陣・授業の充実度は相当すごいものなのではないかと思います。金融関連キャリアを考えている人間にはこれ以上ない環境だと日々実感です。
Marketing Strategy
「マーケティング=広告宣伝でしょ?例の4Pでしょ?」とか、「セグメント=年齢とか消費志向で顧客層を切り分けることでしょ?」という先入観がある方にとっては、実にeye openingな衝撃が得られることでしょう。マーケティングてのは、特定のtacticsの巧拙を語るものではなく、自社のどんな強みを持って(What)、どんな顧客に対して(Who)、どのように価値を提供すべきか(How)を考える、いわば戦略次元のハナシなのだ、とChicago Boothのスター教授、Ann McGil教授は教えてくれます。マーケティングは単なる販促活動ではなく、その企業のビジネスモデルを規定するものなのだ、と。その意味では非常にBig Pictureを重視した授業デス。他方で、消費者データを定量的にゴリゴリ分析するような内容は扱わない(それは別にそういうのを扱う授業があるのでOK)。
聞けば5分で理解できるようなシンプルなフレームを使い、毎回ケースを使ってあれやこれやの課題を分析していく。特定の知識・ノウハウを身につけるというよりは、あまり知見のない事例でもいかにスピーディーに問題の本質にたどり着けるかを鍛える感じでしょうか。なので、コンサルのケース面接に超使える!実際、俺もケース面接でこの授業で学んだアプローチ法を適用したら、クリーンヒットを飛ばせました。McGill教授は学生がケース面接を気にしている点も良く理解していて、毎回授業でケース準備に使える素材や、就職のアドバイスを提供してくれる。毎回授業で必ず1回は下ネタのジョークで生徒を笑わせる、という大変愉快・痛快な一面を有している点も見逃せない(笑)。
Entrepreneurial Finance and Private Equity
内容については名前通り、プライベートエクイティー(PE)のビジネスについて、ケーススタディーを通じて、投資家(Investors)、VCファンド等のファンド、投資先(Issuers)の三者のそれぞれの視点から捉え、理解を深め、授業の最終的な目的としては、生徒が「自分でスタートアップを始め、そのファイナンスができる」「PEで働く、もしくはPEに投資する」「バイアウトができる」ようになる、というのをゴールに掲げています。Kaplan教授と言えば、全米で「この世界では右に出る者はいない」と言われているほどの方であり、そもそも私がこの受講した動機は、「Super Professorと呼ばれる先生の授業をとってみたい」ということと「PEってあんまりよくわかってのでぜひ知りたい」という、いたってミーハーな動機でした。しかし、履修してみると、生徒のほとんどは主に将来PE・投資銀行で働いた経験のある、もしくは将来働きたいという優秀な生徒が集まっており、毎回非常に刺激的な議論が繰り広げられています。基本的には、週2回の授業で、毎回ケーススタディーを中心に進められます。このKaplan教授の授業、Chicago BoothのMBAの中でもおそらく一番Bidding pointが高いといわれている授業ですが、その人気の理由について、私なりに以下のようにまとめてみました。
1.まさに生のPE・VCビジネスの現場を知る機会私のようなNO金融バックグラウンドの人間も、一見ベールに包まれているPE業界とそれを取り巻く世界をノーリスクで経験し、垣間見ることができます。授業はKaplan教授が書いたケースをベースに進められ、極めつけはそのケースの主人公である登場人物が実際に普通にクラスルームに来てくれる!生徒たちは、その時にその主人公がやったディールについて「デューデリジェンスでは何をしたのか・どうして○○をしたのか、しなかったのか」とか「結局投資した後その事業はどうなったのか」など、実際に登場人物が来ないとできないような質問をすることができます。もちろんその人物たちは今もアメリカのVC/PEの最前線にいる人たちなので、かなりプラクティカルなことも聞けるし、真剣に就職活動のためのネットワークを作りたい人もいるようです。
2.「習うより慣れろ」この授業を通じて、Corporation FinanceでかじっただけだったValuationについて、実際に手を動かしてやってみることでかなり慣れることができました。またあとやってみて思ったのは、わからないならわからないなりにとりあえずいろいろ考えて試行錯誤して仮説を立てて、手を動かして結論を導くということも結構大事ということ。私はスタディーグループのメンバーに助けられながら、引きずられているうちに、なんとか自分の足で立てるようになりました。。(笑)というわけでこの授業は、今学期一緒に取っているFinancial Statement Analysisと合わせて、MBAでのアカウンティング・ファイナンスコースの最後のコースとしても、今まで習ったことを駆使して手を動かしてやってみることで今までの総括ができてよかったです。
3.教授の議論さばきは上手いし、生徒に対する情熱もスゴイこの授業は成績評価のうち発言点が40%と大きいため、教授も発言の機会も平等に割り振るように考慮してくれている。また教授の生徒に対する熱意もすごいです!初回の授業で皆の名前を覚えていたのはビビりました・・・ちなみに、私のある友達は初回の授業で間違った教室に向かってしまい、Kaplan教授に「Hi、○○(友達の名前)!教室はこっちだぞ」と言われ、「ありがとう、Professor(あれ、でもなんで俺の名前知ってんだろ?)」ということになったくらい、生徒に対して非常に配慮が厚いです。しかもこの分野でも全米でもトップクラス。こういう先生はなかなかいない。またOffice Hourも非常に丁寧に指導してくれます。
というわけで、私の中では「これぞアメリカのトップスクールの授業!」と自信を持ってオススメできる授業です。
Foundation courses (Statistics, Economics, Accounting)
BoothのFull time MBAは20クラスの授業とLEADで構成されています。①Foundation Courses (3 courses)統計・経済学・会計の3科目はFoundationとの位置づけの下、卒業までの履修が義務付けられています。②Functions, Management, and Business Environment (6 courses)以下の7つの科目のうち、6つの科目を卒業までに履修するよう義務付けられています。Finance, Marketing, Operations, Decisions, People, Strategy, Business Environment③Electives (11 courses)選択科目です。
Boothの大きな特徴である”Flexible Curriculum”をレバレッジし、いきなりファイナンスの超ハードコアなコースを取る強者もいますが、多くの学生は他の学校でコア科目に位置づけられる①、②を最初の学期では受講します。シカゴの素晴らしい所は、一概にコア科目といってもレベルやカバー範囲が違うクラスが用意されていて、実務経験や目標によって自分流にカスタマイズできることです。
今学期、僕はFoundationに位置づけられる3科目を履修することにしました。授業の細かい内容についてはかけませんが、個人的な感想を書きたいと思います。
A)会計実務経験で結構会計の知識を使っていたので、アドバンスのクラスを取ろうか悩みました。Fancyなものよりも基本からきちっと学び直したいと思い、基礎のクラスを取ることにしました。結果良かったと思っています。
まず、自分の知識にモレがあった事にまず気付かされました。次に、すでに知っている事についても、なぜそうなるのか、だからどうなるのか、といった事についてStudy groupの中でグループメンバーや、授業の中で改めて学ぶことも多々ありました。
B)統計大の数学嫌い+全く未知の分野だったので、相当ビビってました。しかし、教授の教え方が非常に良く、3科目の中では一番分かったような気になっています。宿題は大変ですが非常に良く纏まっていてナイスです。Study groupメンバーが非常にしっかりしているのでそれもプラスに作用しています。
C)経済学文系なのに大学時代は変な式を見て眩暈がしたことだけが記憶に残っていました。未だに眩暈は止まらないですが、ビジネスの実例の解釈を通じて、なるほどと唸らされる事が多々あります。すごいスピードで進んで行くのでついて行くのが精一杯ですが、Study groupの雰囲気が良く、何とか食らいついています。
・・・全ての授業でStudy groupを組んでいる事に気付きましたか?前回の投稿にも関連しますが、みんなStudy groupを組んでいます。
最後に、あるStudy group メンバーがこんな事を言ってました。
“大学時代はとにかくガリガリ勉強してAを取ることが目標だったけど、MBAはそういう場所ではないと思う。将来のキャリアの為に学びたいと思う事を自分でしっかりと決め、勉強する場所だよね。Aを取ることも大事だけれど、今は(勉強していることの)理解をより深めたいという気持ちの方が強いな。”
目的意識が強い学生が多く、色んな人からいい刺激をもらっています。