Chicago Boothは学びの場、将来への飛躍に向けての鍛錬の場であることは言うまでもありません。しかし、同時に人生の中で充実した時間を過ごすための2年間でもあります。その舞台として、シカゴの街は素晴らしい機会を与えてくれます。

 

全米第3の街がすぐそこに

Metra Museum Campus 駅からの眺め

フルタイムMBA生のメインキャンパスであるHarper Centerの最寄駅から電車で15分、バスでも30分。都市圏人口950万人(全米3位)、摩天楼がそびえ立つアメリカ第2の経済・金融拠点、シカゴのダウンタウンへはあっという間です。日本では「ビジネスの街」というイメージが強いですが、アメリカ国内では実は「観光の街」としても広く知られています。

 

音楽の都シカゴ、どんなジャンルもばっちり堪能

シカゴはジャズの都、ブルースの都として有名です。地元の腕利きミュージシャンが毎日街中のライブハウスで楽しませてくれるだけでなく、世界中から一流のジャズミュージシャンが集まります。クラシックファンは、シカゴ交響楽団を擁する街というだけで心躍ります。

また意外と知られていませんが、新しいロックの潮流の中には、シカゴ発のアーティストが多くいます。もちろんメジャーなロックが好きな方でもOK。ひっきりなしにやってくるビッグネームの数々に驚くことと思います。

夏から秋にかけては、ダウンタウンに面したミレニアムパークとグラントパークで毎週のようにフェスティバルが開かれ、その多くが「無料」です。通常のコンサートも、どんなジャンルでも多くのコンサートが$20前後からというリーズナブルさ。芸術に対する懐の深さを感じます。

 

美術館・博物館の充実は世界有数

シカゴの街には無数の美術館・博物館があります。アメリカ3大美術館のひとつ、シカゴ美術館には、ルーブルに次いで世界2位の収蔵数を誇る印象派などの常設展はもちろん、特別展も毎回楽しみな内容です。木曜日夕方は入場無料です。日本での巡回展で見ようとすると何時間も待たねばならないようなルノアールやピカソの名画を、混み合っていない館内で気軽に堪能できます。

シェッド水族館は世界最大の屋内水族館。冬の凍ったミシガン湖をバックにしたイルカショーは幻想的な美しさです。お隣にはアメリカ大陸で最初に建てられたプラネタリウムがあります。
他にも現代美術館、写真美術館など盛りだくさん。また、街中にピカソやミロをはじめとした野外彫刻が点在するのも、シカゴの街の楽しさです。

 

建築好きにはたまらない街

St. Patrick's Day を記念して川が緑に(3月)

シカゴのビル群は、眺めながら散歩しているだけで楽しい気分になれます。当地はバウハウスの巨匠ミース・ファン・デル・ローエの後期の活躍の場として有名で、彼や彼の教え子の建てたビルがシカゴの風景のアクセントになっています。例えば、マリーナシティというマンションは、2本並んだトウモロコシのような風貌がユーモラスで市民に愛されています。

ダウンタウンからは少し外れますが、電車で20分のオークパークでは、もう一人の巨匠、フランク・ロイド・ライトの建てた住宅の数々が待っています。日本文化に大きな影響を受けたライトの建築は、自然と調和した美しいものです。ちなみにBoothのキャンパスのすぐ隣にも、ライトの代表作、ロビー邸があり、観光ツアーが行われています。

 

スポーツも大盛り上がり

Ohtani-san がカブス球場に来ることも

日本人選手の活躍により、日本でも人気のあるMLB。2016年のシカゴ・カブスのワールドシリーズ優勝の際には、街中も空前の盛り上がりをみせました。

Boothでは定期的にツアーを組んで観戦に行き皆で観戦をしています。他にも、ホワイトソックス(MLB)、ブルズ(NBA)、ベアーズ(NFL)、ブラックホークス(NHL)など、プロスポーツの充実は全米でも有数です。いずれもダウンタウンの近くにスタジアムがあり、すぐに応援に行けます。

もちろん、観るだけでなく「する」ほうのスポーツも充実しています。テニス、ゴルフはもちろんのこと、日本でも有名なシカゴマラソンでも、毎年何人かのBooth生が汗を流して走っています。

 

ショッピングならマグニフィセントマイル

ショッピングの楽しい街に住みたいなら、シカゴほど恵まれた環境も少ないでしょう。ちょうどGleacher Center(Boothのダウンタウンキャンパス)があるあたりから北に伸びる約1.5kmのマグニフィセントマイル通り(ミシガンアベニュー)は、銀座を彷彿とさせる充実のショッピング街です。主要な百貨店やデザイナーズプランドのブティックはもちろん、おしゃれな家具店もミュージックショップもコンピュータショップもあります。なぜかしょっちゅうセールをやっているのも嬉しい驚きです。

 

「都心に住む」という選択肢

そんな楽しみがたっぷりのシカゴ・ダウンタウンですが、ここは同時に「住みやすい街」でもあるのです。実は、Booth生の約8割がダウンタウンに住んでおり、電車または車で学校に通っています。シカゴは、大都市のわりに地価が安く、比較的リーズナブルに「都心のど真ん中」に住むことができます。上に記したスポットのほとんどは、私達の多くが住んでいるエリアから徒歩または電車で行けるところばかり。食料品や日用品も、徒歩圏内で充分賄えます。

英会話学校、病院、育児施設などの機関も充実しており、いずれも徒歩で15分圏内。学生がキャンパスで忙しくしている間にも、ご家族が徒歩でいろいろなところに行ける環境は、ご家族で留学される方にも最適です。

シカゴというと、治安を心配されるかもしれませんが、キャンパス周辺に加え、ダウンタウン全域も非常に治安が良く、近場であれば深夜でも徒歩で帰ってくることができます。アメリカで暮らす上での最低限の注意をしておけば、シカゴの都市部の安全さに驚かれると思います。

もちろん、キャンパスライフを何より大事にしたい、というニーズからキャンパス近くのマンションに住む学生もいます。彼らも、電車やバスで気軽に出られるダウンタウンの楽しさを、しっかりと享受しています。

 

多数の日本食店、郊外には国内有数の日本食スーパー

CTA Morgan 駅前にあるお好み焼き屋「Gaijin」にて

徒歩と電車でほとんどの楽しみが享受できるシカゴの街ですが、車を利用すると更に生活に彩りが増します。筆頭はミツワ。全米有数の規模の日本食スーパーマーケットです。うに、いくら、大根、どら焼きなど、大抵の日本食と日本製の日用品はここで手に入ります。併設のフードコードには山頭火ラーメンやすた丼をはじめ日本食が並びます。また、日本食に飽きたら(!)、チャイナタウン、コリアンタウン、インド人街、ギリシャ人街、北欧人街…などに出向いてショッピングやレストランめぐりを楽しめます。

また、巨大なモールやプレミアムアウトレット、IKEAなど、車で1時間程度の行動範囲で、ショッピング生活の充実度が格段に上がるのもシカゴのいいところです。