その名の通り、イリノイ州シカゴにある私立大学。1890年に当時最大の資産家の一人であったジョン・D・ロックフェラーが、莫大な資金提供をし設立した。大学のモットーは、”Crescat scientia; vita excolatur (知識を創出し人類の生活を啓発せよ)”

 

研究機関としてのシカゴ大学

シカゴ大学は「シカゴ学派」を世に発信している世界一の学術校として知られています。ノーベル賞受賞者の数は何と87。2位以下の大学を大きく引き離しています。ビジネススクール受験者にとっては、Milton Friedmanを初めとする経済学(シカゴ学派)が有名ですが、シカゴ大学の研究対象は広範囲に渡っており、経済学に留まりません。例えば、マンハッタン計画・原子爆弾で知られるEnrico Fermiはシカゴ大学構内に世界初の原子炉を作りました。(因みに、コンサルティングファームの面接でおなじみの「フェルミ推定」を発明した人物としても知られております)。日本人受賞者としても、小柴昌俊氏、南部陽一郎氏がシカゴ大学にて研究を行いました。又ノーベル賞の受賞対象でないものの、社会学のシカゴ学派はアメリカ社会学の中心を形成しました。

Boothにおいても、ファーマ・フレンチモデルで知られるノーベル賞受賞者のEugene Famaなど、世界最先端の知性にダイレクトに触れられる、数少ない学校だと自負しております。

 

定評のある大学院教育

1890年の創設以来大学院教育に重きをおき、学部生4,400人に対し、大学院生が9,000人もいます。(Chicago BoothもMBA、PhDプログラムに特化しています。)メディカルスクールやロースクールなど他分野においてもBooth同様、非常に高い評価を得ており、アメリカ人へはもとより、世界的にシカゴ大学は優れた評価で知れ渡っています。

Boothでは他学部の授業を取り、他の分野の優れた学生と一緒に学ぶことを推奨しています。日本人留学生は他学部にも多く在籍しており、Booth学生との交流も盛んです。また、国際関係論やロースクールとのJoint Degree制度も充実しているので、こうした制度を選択肢に入れるのも良いかもしれません。

 

起業家の輩出

上記のモットーにもあるように、知の最先端を担ってきたシカゴ大学だけに、数多くの起業家を輩出してきました。マッキンゼー・アンド・カンパニーやオラクルなどに加え、ボストン・コンサルティング日本支社やゴールドマン・サックス日本支社といった、日本にも馴染みの深い会社もシカゴ大学の卒業生によって設立されました。