Chicago Boothのフルタイムプログラムでは、一つの授業が、週1回3時間の講義×10週間で構成されます。卒業要件が「20科目分の単位取得(Full-time MBAの場合)」ですので、1年間あたり、秋学期3科目、冬学期3科目、春学期4科目といったアロケーションで授業をとることになります。20科目はあくまで卒業要件ですので、それ以上の数の授業をとることも可能です。

一年生の秋学期に限ってはこれらの通常の授業に加えて、必修のLEAD (Leadership: Effectiveness and Development) とBoothとしてリクルーティングをサポートする授業であるCareer Planning が行われます。LEADおよびCareer Planning については、秋学期開始前(9月中)に終了します。

一年生の多くがこの秋学期に履修するFoundation Courseについて簡単にご紹介します。表にあるApplied Regression AnalysisとFinancial AccountingはFoundation Courseの一つです。このFoundation Courseでは、会計・ミクロ経済・統計の各分野について、一定の選択肢の中から、個人の事前知識・経験に基づいて一つずつ選択するかたちとなります。例えば、会計を例に挙げると、以下の科目から少なくとも一つを選択します。

  • Financial Accounting(最も基礎的なもの)

  • Accounting & Financial Analysis I(財務諸表の注記を中心に学ぶ専門的な科目)

  • Accounting & Financial Analysis II(M&Aや倒産・リストラクチャリング等のトランザクションベースで会計実務を学ぶ科目)

  • Financial Statement Analysis(財務分析や投資判断を取り扱う科目)

このように科目選択の自由度が高い点が、Chicago Boothの特徴の一つです。極端な言い方をすれば、LEAD以外はすべて選択科目、とも言えます。具体的なカリキュラムやCourse DescriptionについてはBoothのホームページをご参照ください。

授業1科目あたりに要する時間としては、ざっくりいって、計10時間/週程度です(授業3時間+個人ワーク5時間+グループワーク2時間)。この数字は人によりけり授業によりけりです。Chicago Boothでは、授業を選択する際に、学生による過去の授業評価と併せて、「週平均何時間を授業外で要したか」についてアンケート結果を確認することができます。このアンケート結果によると、受講生平均で3時間台という軽いものもあれば、10時間以上というものもあります。

Chicago Boothでは、ほぼ全ての授業でStudy Groupでの活動が奨励もしくは必須とされています。Study Groupでは、基本的には毎週メンバーが集まり、グループ課題やプレゼンテーション等のプロジェクト準備を行います。授業毎に異なるメンバーとチームを組むため、授業の数だけ新しいメンバーと協働することができます。

授業以外の時間は、個人の関心に応じて、おもいおもいの活動を行います。以下はその例です。

  • リクルーティング

    • 業界研究

    • 卒業生・リクルーターとのインタラクション

  • Student Clubの活動

    • リクルーティング

    • 起業・自己啓発

    • ソーシャル

    • スポーツ など

私の場合は、関心のあった起業・VC関連のイベントやバスケットボール部の活動などに余暇を充てました。アプリカントに向けた情報提供やジャパントリップの企画などのジャパンクラブの活動もこのような課外活動の一つです。

最終更新:2024年10月17日