ルームシェアについて

Class of 2021 のTYです。今回はMBA生活におけるルームシェアというライト且つ主として単身者向けのトピックについてお話させて頂きます。

 

私は留学前から1年目は一人暮らしをして生活に慣れてきた2年目にルームシェアをしようと考えており、昨年9月に日本でのインターンからシカゴに戻ってきたタイミングでルームシェアを始めました。コロナ禍シカゴの家賃が大幅に下がったことから(物件によるものの40%以上減といった印象です)、家賃の下がったクオリティの高いマンションで一人暮らしをすることも検討しましたが、結果的には後述の理由から良い選択であったと感じています。

 

メリットの説明の前にそもそもルームメイトの探し方についてですが、例年春先にはルームシェアや家具の売買情報を纏めたスプレッドシートが作成され、在校生SNSを通じて誰でもアクセス可能となります。私自身もこのシート上で知り合いの同級生が同居人を募集していたのを見つけ、コンタクトを取りました(知人であることに加え、家の中では靴を脱ぐカルチャーの人であることも大切な要素でした。私の場合は中国系カナダ人、パキスタン人と3名でシェアをしています)。また、学生の9割程度はダウンタウン・エリアに居住しており、そのエリアになることが通常です(当年においては授業がリモートであるためシカゴ外にいる人も多くいますが)。中でもMPPというマンションには全体の半数程度のブース生が居住しており(恐らく500名以上)、さながら学生寮といった状況です。

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写真:MPP(Millennium Park Plaza)。約40階建て、低層階はオフィスで中層階以上が住居です。1982年築と古く洗濯機が共有であるなどマイナス面もあるものの、街中に位置していることから利便性は高く、同級生へのアクセスも容易となります。加えて、多くの学生が住んでいることから引越時に家具を引き継いだりすることも比較的容易にできます。

さて、ルームシェアの良い点ですが、一人暮らしと比較して賃料が割安であること(MPPでのルームシェアであれば$1,100-1,300程度に抑えることが可能)に加え、ルームメイトと親しくなれ、そこから派生して知り合いの輪が広がることがあると思います。

いわゆる純ドメの私がMBAに来た理由の一つに海外の友人との交流を深めたいというものがありましたが、言語の壁から1年目は中々他の在校生に溶け込むことが難しく、歯痒い状況でした。

具体的には、パーティーや課外活動を通じて仲良くなるケースが多いと思いますが、数名で話していると自分だけ周囲の会話についていけずその後の関係性を築けないことが多々ありました。

一方、ルームメイトとはほぼ毎日のように顔を合わせますので、自然と仲が深まります。また、ルームメイトの友人も含めた食事会などを通じて自分自身の知り合いの輪も広がり、非常に良い循環になっていると感じます。直近もルームメイトと共に国内旅行に出かけたりと、1年目と比較して充実した生活を送れていると感じます。( + 個人的には、元々ほとんど自炊をしないタイプの人間なのですが、ほぼ毎日自炊をするルームメイトに触発されて料理の楽しさ、奥深さを学べたことも良い経験です。Japanese Hot Pot Partyをして美味しいと言ってもらえた時は、ほっと胸をなでおろしました。)

また、学生生活におけるTIPS的な情報へのアクセスがしやすくなったとも思います。一例としては、大学が指定するもしくはそれと同等の保険に入る必要があるのですが、前者よりも年額10万円程安価な保険をルームメイトから教えてもらい、私費留学生の私には良い情報でした。

 

プライベート空間が自室のみとなる、時たま生活音が隣から聞こえてくると言ったマイナス面もあるものの、それを補って余りある程度にベネフィットがあると感じています。

 

最後に、英語力がどの程度向上したか質問を受けることがありますが、多少向上している気はするものの劇的な変化は生じていないというのが率直な答えです。ルームメイトであれば会話は基本的に1:1となるので、分からないことがあっても聞き返すことができるというメリットがありますが、それ自体では発話力は大きくは向上せず、意識的な訓練が必要であると感じます。英語を使用する頻度は以前よりも増えており、自分の英語力が高まっているなと感じる時もあるものの、言いたいことが上手く言えなかったり、複数人での会話についていけないことも未だにあり、英語でものを考え流暢に話すレベルにはほど遠いです。それでも授業外においても英語に触れ、多少なりとも英語に自信を持てる場面があることは英語学習のモチベーション維持に大切であると考えています。

 

以上、ルームシェアについて検討されている方の参考になれば幸いです。