アメリカでの就職について

Class of 2021のKMです。私からはアメリカでの就活についてお話しできればと思います。 留学前は「上位校でMBAを取得すれば自分を採用したい会社が沢山あるはず」という甘い期待を抱いていたのですが、現実はそこまで甘くないということを実感しました。私の経験談が、これからアメリカでの就職を考えている方の参考に少しでもなれば幸いです。

アメリカで就職しようと思った経緯

一番のきっかけはMBA前に前職の都合でアメリカに2年駐在した経験です。様々なバックグラウンドの人と一緒に仕事ができ、大変刺激的で多くのことを吸収できた一方、言語と文化の違いに苦労し、悔しい経験をしました。その悔しさが帰国後も自分の中にずっと残り、今回はリベンジの思いで再度アメリカで働いてみようと思いました。良くも悪くも成果が全てで、成果を残せば日本では考えられないリターンを得られる一方、サボればすぐ捨てられる社会だと思います。そのような社会が(何もないとサボりがちな)自分に向いていると思いました。

アメリカでの就活状況

正直なところ、インターナショナル生の就活はなかなか難しく、渡米前からある程度計画を練っておく必要があると思います。一番の問題はビザです。卒業後に長期的にアメリカで働くためには、まずOPT(通常1年、STEM認定だと3年)で大学のスポンサーの下で働き、その間にワーキングビザまたはグリーンカードをとる必要があるのですが、通常はそれらの申請のために雇用主にスポンサーになってもらう必要があります。雇用主には、申請のための費用やリーガルリスクが伴うので、そのような負担を背負ってまで雇用してくれる企業を探すのはなかなか難しいのが現状です(そのため、アメリカ人以外を現地採用してくれる求人企業は感覚的に全体の2、3割くらいなのではと思います)。
受け入れに積極的な業種としては、テック、コンサル、IBが挙げられます。英語がネイティブレベルであればコンサル、IBも狙えると思いますが、通常は現地勤務採用にする必要性が乏しいので、採用されても東京オフィス勤務にされてしまうのでは、という気がします(個人的な見解なので間違っていたらすいません)。一方、専門知識が武器となるテックであれば現地採用の可能性は高いと思います。
(英語ネイティブでなくテックにも弱い)私個人のお勧めは、自分のバックグラウンドの欲しているであろうローカル企業を積極的に探してみることです。例えば、私の場合は、米国外の中小型株に投資する投資ファンドに就職したのですが、そのようなファンドはアメリカ内に点々と存在し、日本のビジネスに精通している人を欲している可能性があります。また、私は公認会計士のバックグラウンドがあり、JGAAPに精通したコンサルタントであったり、日本企業と取引のある現地企業のFinance manager等のポジションは何社か募集を出していました。

ブースがものすごいお勧めである点

ビザが一番のネックになる点を触れましたが、その点でブースはかなり有利です。ブースは2020年より全ての卒業生にSTEM認定をしており、そのため、生徒は卒業後にOPTで3年間働くことが出来きます(他の学校の制度を把握していないのですが、通常は1年のはず)。1年しかない場合にはグリーンカード申請は厳しいですし、ビザの抽選に外れた場合(外れる可能性40%?)、強制的に日本に帰らされてしまうので、企業側もなかなかの理由がないと採用してくれないと思います。個人的にもSTEMがなければ今頃就職できてないだろうなと思います。。。

さいごに

経験談として、自分のセールスポイントと現実的な就職先のイメージを持って就活に臨んだ人の方が成功しやすいのでは思います。また、MBAの学校選びにも繋がりますが、学校のロケーションごとに強い業界・弱い業界が違っているので、就職先のイメージに近いロケーションの学校に行くのがお勧めです。 もし、より詳細の話が聞きたい場合には、是非こちらのサイトを通じてお気軽にご連絡いただければと思います。