Class of 2023のプロフィールについて

今回はClass of 2023のプロフィールについて簡単にご紹介できればと思います。学年全体のデータはこちらをご参照ください。

①    人数

…13名

②    年齢

…入学時の平均年齢は30歳(中央値31)

③    出身業界

…インフラ、外資金融・コンサル、公認会計士、商社、日系金融、メーカー、VC、不動産、メガベンチャーとかなり幅広いです。

④    社費・私費

…社費と私費の割合は凡そ半々です。

⑤    テストスコア

…各試験の平均点と中央値は次の通りです:

TOEFLは平均点108(中央値109); IELTS利用者は若干名で全員7.5

GMATは平均点725(中央値720); GRE利用者も若干名で平均点323(中央値321)

⑥    海外経験

…海外大卒、帰国子女、交換/短期留学、海外駐在となんらかの海外経験のあるメンバーが多数ですが、所謂純ドメも一定数います。

⑦    合格ラウンド

…ファーストラウンドとセカンドラウンドのみでした。

以上となりますが、選考においては学業や職務上の実績、推薦状等も含めて総合評価となりますので、参考程度に御覧いただけますと幸いです。

Youは何しにBoothに?(後編)  

こんにちは、Class of 2023のKです。

前回からの続きで「Youは何しにBoothに?」の後編です。前編ではWhy MBA?と受験時代にやっておいて良かったこと、やればよかったこと等について3人から話がありましたが、後編ではWhy Booth?と一番印象に残っていること等について語ってもらいます。前編はこちらをご参照ください。

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モ: Chicago Boothへの入学の決め手はなんでしょうか?

C: やはりflexibilityとpay-it-forwardですね。「Boothといえばflexibility」なのでありきたりなのかもしれませんが、学生がそれぞれやりたいことを自由に選んで学べる点です。私はエネルギー業界を専門としていたのですが、ソフトスキル、投資判断、データ分析等を学びつつ、今まであまり知見のなかった起業について学んで将来的にエネルギー会社の海外進出に携わりたいと思っていて、Boothだと自分に合う形でプログラムを自由にカスタマイズできる点が魅力的です。また、もう一つのBoothらしさといえばpay-it-forward(ある人物から受けた親切を別の人物に親切をすることで親切の輪をつないでいくこと)のカルチャーですね。実際に私が受験生時代に接したBoothの先輩方は率先して時間をかけて丁寧に対応してくださったのが印象的で、このコミュニティの一員になりたいと心の底から感じました。入学後も学生同士で授業や就活、課外活動等で助け合う文化があると感じます。例えば、必修授業のLEADは2年生が代々ファシリテーターとして授業を仕切ってきましたが、LEAD終了後に「あの人みたいになりたい」「今度は自分がファシリテーターとして後輩のリーダーシップ育成に関わりたい」と同期が口々に言っていたのが印象的ですね。

モ:私もその点は本当に共感します。入学式でも副学長が式辞の中で”define your goal, connect with your community, and remember to pay it forward”と言っていましたね。当プログラムのFlexibilityについてはよく知られていますが、pay-it-forwardのカルチャーはまだまだ認知度が低いと感じますね。私自身もキャンパスビジット前まではBoothについてあまり知らなかったのですが、実際にキャンパスビジットに行った際にたくさんの在校生が親切に対応してくれて、プログラムの柔軟性をどう活用しているかを生き生きと語ってくださったのが印象的で志望度がグッと上がりましたね。

B: 私にとっては、シカゴ大学ではMBAとMPCS(Master of Computer Science)とのデュアルデグリーができることが一番の魅力でしたね。学びなおしをしたいという話を(前編で)しましたが、コンピュータサイエンスを理系のバックグラウンドなしに学べるチャンスを探していたところ、MBAと並行してコンピュータサイエンスを学べるのはBoothしかなかったというのが本当に大きいですね。

A: もうみんなが言ってくれたのであまりいうこともないのですが、付け加えるとするとシカゴの街としての魅力ですね。学生の9割が同じエリアに住んでいますが、ダウンタウンの一等地に住めますし、それでいて物価がリーズナブルなのも有難いですね。

モ:そうですね、家族帯同ですが徒歩圏内で生活は完結しますし、本当に便利ですね。色んな映画のロケ地になっていますし、有名な建築物、美術館もたくさんあるので本当に飽きないですよね。では、次のテーマに移りまして、これまで一番印象に残っていることを教えてください。プライベートのことでも結構です。

C: まず真面目な話からしておくと、本当に必修授業が(LEADを除くと)なくて、最初の学期から自分で履修を組んでいくこと、履修にあたっても入札形式で他の学生の行動を予測しながら札を入れること等もシカゴらしいなって感じますね。入札ポイント数によって人気授業なのかそうでないかが一目瞭然ですし、、、苦笑

A: 思った以上にファイナンスに興味ある人が少ないって感じたことですかね。特に南アジア出身の学生とかそうなんですが、起業とかスタートアップ界隈の人が多いですし、アントレ(起業)の授業が人気なところも全然ファイナンススクールじゃないんだなっていう。もちろん、授業の種類の多さはダントツですし、金融の知見を深めたい猛者にはPhdレベルの授業も提供されていますよね。

B: 僕は、思ったよりもみんなパーティー好きなんだなってことでしょうか。笑 Boothはみんな真面目なのかと思っていましたけど、ソーシャルイベントがとっても多いですし、学業・ソーシャル・就活のバランスをとるのが本当に悩ましいですね。

C: 確かに最初の一か月毎日ソーシャルあったのは衝撃でした。笑 

B: あと、さっきAさんからも話がありましたが、シカゴが街として思ったよりも全然良いってことですかね。街並みもきれいですし、バーやレストランもたくさんあって美食の街ですね。

モ: 3人からそれぞれ学業・ソーシャル・街としての魅力について話が出ましたね。素晴らしいです。最後に受験生へのメッセージをお願いします!
A: せっかくプログラムのフレキシビリティもあって、シカゴもいい街なので、もっと多様な人がMBA受験を選択肢として考えてくださるようになればと思います。

B: エッセイや面接対策ってやっているときは大変なのですが、これまでのキャリアや将来について真剣に考える貴重な機会だったと振り返ると思います。受験生活は大変ですけど、受験時代に苦労したことが意外と今に生きていると感じることも多いのでがんばってください!

C: 社会人になってからこんなに友達ができたり、コミュニティが広がったりすることはなかなかないので、今が大変でも諦めずに頑張れば新しい景色が絶対に見えるはずなのでがんばってください!

モ: 今日はありがとうございました。

 

初企画の「YouはなにしにBoothに?」はいかがでしたか?

海外留学のきっかけから当プログラムのカルチャー、シカゴの街としての魅力まで幅広いテーマについてカバーしましたが、3人それぞれの個性が出た対談だったのではないかと思います。受験を考えられる上で少しでもお役に立つような内容があれば大変幸いです。また定期的にこのような連載を続けられればと思います。

それでは!

Youは何しにBoothに?(前編)

“Why are you here and not somewhere else?”

「あなたは他のどこかではなく、なぜここにいるのか?」
ブースのキャンパス内に掲出されている言葉で、なんのためにChicago BoothのMBAプログラムにいるのかを考えさせられます。

こんにちは、Class of 2023のKです。

今年も残すところあと約1か月となりましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

こちらではサンクスギビング休暇(≒日本の正月休み)で学生も旅行に出かけたり、帰省して家族と過ごしたりとそれぞれの休みを過ごしております。

さて、今回は在校生3人を集めまして、キャンパスビジットでお話するような話題を対談形式でお届けできればと思います。初企画の「Youは何しにBoothに?」というテーマで今回は在校生のAさん、Bさん、Cさんの3名に集まってもらいました。

◆社会人歴/出身業界/私費or社費/海外経験

① Aさん: 15年卒 コンサル⇒VC 私費 学部時代に1年間米国留学

② Bさん: 11年卒 メーカー⇒メガベンチャー 私費 海外大学卒

③ Cさん: 15年卒 コンサル 社費 純ドメ

④ モデレーター: 15年卒 事業会社 社費 幼少期に6年間

モ: それでは早速1つめの質問ですが、MBAを目指そうと思ったきっかけや理由について教えてもらえますか?

A: 私はMBAホルダーの多い環境でずっと働いてきたので、新卒のころから海外留学を意識していました。30代までにはMBAを取得したいと思い、少しずつ準備を進める中で徐々に形になっていった感じですね。直接のきっかけになったのはVCで働いていた際に参加した国際会議で周りがMBAホルダーばかりだったので、やはり世界に通用するビジネスパーソンになるにはMBAが必要だと強く感じました。

B: 僕も直接の上司がMBAホルダーで、その人と一緒に働く中で西欧式のリーダーシップ教育を受けて自分も一担当者から事業を動かす立場にステップアップしたいと強く感じたのがきっかけです。また、人生100年時代と言われていますが、学びなおしをしたいと思ったのも理由の一つです。エンジニア中心のメガベンチャーで財務を担当していたのですが、もっとプロダクトについて理解を深めてエンジニアと対等に話したいと思ったこともきっかけといえばきっかけです。

C: 私も社内にMBAホルダーがたくさんいるのですが、直接のきっかけはキャリアアドバイザーからMBAを勧められたことです。新卒から同じ会社でずっと働いていたので一度外の世界を見てみたいと思っていて、他の選択肢と比較したときに米国のビジネススクールで世界中から集まる志を同じくする仲間と2年間一緒に過ごすのがベストだと思い、準備を始めました。

モ: やはり周りに経験者がいると留学も身近に感じますよね。私は逆に社内に全然留学経験者がいなかったのですが、新卒から同じ会社で働く中でモヤモヤしていたときに尊敬する社外の先輩から海外留学を勧められ、そういう選択肢もあることを知って、そのあと色んな経験者の方からお話を伺う中で留学への思いが強くなりました。さて、次に2つめの質問ですが、受験生活を通して一番大変だったこと、やっておいて良かったこと、やればよかったことはなんでしょうか?

B: 受験生活はずっと大変だったのですが、スコアメイクに気を取られて在校生や卒業生の方とお話をする機会をなかなか作れなかったのが心残りです。単に学校のことを聞くだけではなくて、キャリア選択や人生について話の中に学びが多いのでもっと受験生の立場を利用してより多くの在校生や卒業生の方から話を聞いておけばよかったと思います。

C: そうですね、在校生や卒業生の方と話すとそのコミュニティへの理解も深まりますし、フィット感もわかるので良いですよね。僕からは別の視点の話になりますが、カウンセラー選びは大事だと思います。レジュメからエッセイ、面接対策まで受験生活を二人三脚で進めていくことになるので、カウンセラーとの相性は重要だと改めて感じました。

A: やっておいて良かった話をしておくと、面接対策をしっかりとやったことですね。私はファーストラウンドで勝負していたので8月頃から面接対策を始めました。スコアメイクと違って面接対策はなかなか成果がみえにくいのですが、毎日英会話の時間を設けたり、他の受験生とモック練習をしたりした結果、言いたいことを自然といえるようになったので本当に良かったと思います。

モ: 答えも人それぞれですが、確かに言われてみるとどれもよくわかります。私から付け足すとすると、キャンパスビジットがやはり一番やってよかったと思います。コロナ禍で渡米は現在ハードルが高いですが、キャンパスビジットで授業を実際に受けて、在校生や海外の受験生とネットワークをするとモチベーションも上がりますし、入学後の具体的なイメージを持てるので本当におすすめです。来年以降に受験を予定されている方には是非キャンパスビジットをお勧めしたいです。

C: キャンパスビジットは難しいかもしれませんが、Twitter(@BoothJapan)でもMBAの日常についてこまめに投稿していますのでそちらも是非チェックしていただけると嬉しいです!

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ここまでで長くなってしまったので一旦前編はこちらで区切ります。後編は近日中に掲載予定ですので少々お待ちください。

それでは!

 

渡米から入学後の生活について

はじめまして、Class of 2023のKです。

入学してはや2か月が経過し、秋学期も残すところ3週間となりました。

シカゴもすっかり寒くなりまして、晴れたかと思ったら粉雪が降るような天気が続いています。来週からサンクスギビング休暇ですが、街はクリスマスに向けて着々と準備が進められており、クリスマスマーケットも明日から開催されます。

簡単にですが、これまでのMBA生活について紹介できればと思います。

①入学前(8月中~9月初)

8月中旬に家族と共にシカゴに到着。生活のセットアップを早急に済ませ、入学前旅行のRandom Walkに参加。行先は、ミシガン州はマーケット(Marquette)でした。ウィスコンシン州出身のアメリカ人同期に誘われ、初対面の男4人でピックアップトラックに乗り、シカゴから目的地まで片道7時間の中西部縦断ドライブに行ったのも良い思い出です。この旅行のほか、連日同期主催のパーティーが市内で開催されていたので時折参加しつつ、日中は家族でシカゴ観光をしていました。シカゴの夏はとても過ごしやすく、毎週2回ネイビーピアーで打ち上げられる花火を見るのが楽しみでした。

 

②オリエンテーション(9月上旬~同下旬)

9月上旬よりオリエンテーションが始まり、履修や就活についてのガイダンスがあります。また、同期間の交流を促進すべく学校主催のイベント・パーティーが毎日(!)あります。並行して唯一の必修授業のLEADも始まり、メンバーでアクティビティをこなして親交を深めます。また、LEADのコーホート対抗の球技大会も開催され、一気に交友関係が広がりました。

 

③秋学期(9月末~)

9月末より遂に授業開始です。当プログラムの特徴はフレキシビリティですが、履修にあたり授業の難易度、時間、場所を自由に選べるため、それぞれの個性が出ます。私の場合は、必修のLEADのほか、初級ミクロ経済学、中級会計、競争戦略の3つの授業を受講しています。中級会計は税効果会計を初回で終わらせて転換社債やストックオプション等の上級論点を扱い、競争戦略では週に50ページ以上のケースを読み授業中にディスカッションをするため、なかなかチャレンジングです。ちなみに授業は対面が基本ですが、夜間や休日の授業は一部対面とリモートを合わせたハイブリッドな授業も提供されています。

また、10月より学校として就活モードに移行し、これまでの浮かれた雰囲気が変わります。スケジュールは忙しくなりますが、それでも同期との交流は続き、友人と中華街で飲茶をしたり、ホームパーティーをしたりして夜や休日を過ごします。こちらでは妻と子供をパーティーに連れて行くのもウェルカムなため、早速息子は同期内で人気者になっており、息子の写真を見せると”Oh, I’ve seen him before!”と言われるくらいの知名度です。笑

 

以上、取り止めもなく書いてしまいましたが、MBA生活について少しでも雰囲気をお伝えできていれば幸いです。

 

最後に2点連絡がございます。

①    12/4(土)11:00-13:00(日本時間)にオンラインで公式Coffee Chatを開催します。こちらよりご登録ください。

②    Twitterアカウント(https://twitter.com/BoothJapan)を始めました。是非フォローしていただければ幸いです。

今後も定期的にブースでの生活をお届けできればと思います!

それでは。

New Venture Challenge (2021)

Class of 2022のYIです。今回はBoothの看板授業/コンペの1つである、New Venture Challenge(NVC)についてご紹介させて頂きます。2年生に参加される方が多い印象ですが幸いにも、1年生の春学期に参加する機会を得ることができました。ここではそもそもNew Venture Challengeとはなにか、といったところから、全体の流れ、どういった経緯で参加することになったのか、そこで得られた学びまで網羅的にご紹介させて頂きます。

 

<New Venture Challenge(NVC)とは>

アントレ教育の世界で最も有名な教授といっても過言ではないSteven Kaplan 教授が発案したもので、1996年から始まり、今年は25回目の開催となりました。

NVCには書類審査を通過した合計30チームのみが参加することができます。書類選考を通過したチームは春学期を通じてNVCの授業を履修し、春学期を通じて審査員(ほとんどが起業経験者か投資家)に対して中間、期末と2回のプレゼンテーションを実施、2回目のプレゼンの評価をもとにNVC Finalに進むチームが決まります。

Finalには30チーム中、12チームのみが進むことができ、上位チームには賞金が授与されます。賞金の金額は毎年増加傾向にあり、今年の優勝チームには約67万ドルの賞金が授与されました。Finalの審査員にはブースアラムナイである中村幸一郎さん(Class of 2007)が参加されており、他にもMidas Listに名を連ねる著名キャピタリストが参加しています。過去のNVCの様子はYouTubeに投稿されているので、興味のある方はぜひご覧ください。

 

<全体の流れ>

時系列は以下の通りとなります。

Ø  10-12月:チーム結成(Polsky Center主催のネットワークイベントや学生同士のネットワークを活用)

Ø  1月:書類審査、結果通知(約10ページの事業計画を提出)

Ø  3月:授業開始

Ø  4月:1回目のプレゼン

Ø  5月:2回目のプレゼン、Finalに進出するチームが確定

Ø  6月:NVC Final

 

上記の通り、チーム結成から最終プレゼンまで半年以上かかるプロジェクトになります。チームによっては、2年間丸々かけて参加するチームもあるようです。

授業が始まるまでは、定期的にチームで集まってタスクを進めていき、ビジネスの完成度を高めていくことになります。

授業が始まると、毎週いくつかのチームが授業を履修している学生+20名近い審査員に対して事業のプレゼンを実施します。プレゼンが終わると審査員から各チームのプレゼンに対し、コメントや質問がぶつけられます。

授業外に教授や投資家と個別にセッションを設けることも多く、得られたフィードバックをもとに、Final進出に向けて試行錯誤を繰り返していくことになります。

 

<参加の経緯>

1年目の秋学期に”Entrepreneurial Discovery”という授業を履修し、その授業の中でレクリエーションスポーツの起業アイデアをグループでまとめていました。事業のアイデアを練っていく過程で、1つ上の在校生(Class of 2021)が似たようなアイデアで実際に起業していることが発覚。彼がNVCへの出場を検討中だったことから、授業で同じグループだったメンバーの一部が参加することになりました。動き出しとしては、上記スケジュールの通り、12月ごろから徐々に動き出し、年明けから本格的に始動、6月までフルコミットというスケジュールでした。

 

<得られた学び>

私の参加したチームは残念ながらFinalに進むことはできませんでしたが、ハードとソフトの両面から学びを得られた貴重な機会でした。ハードの観点ではこれまで触れたことのなかったSaaSビジネスにハンズオンで触れ、馴染みのなかった用語(恥ずかしながらLTV、CACといった単語を聞いたことさえありませんでした)への理解が深められたこと、ソフトの観点では自分への自信が得られたことが大きな収穫でした。

ハードの部分は、(たまたまですが)サマーインターン中にSaaS業界を担当する機会があり、NVCで業界のトレンドやビジネス構造を理解していたため、業務上のキャッチアップがスムーズになりました。SaaSビジネスそのものは今後も増えていくでしょうし、この機会に触れられたことは意味があったと思います。

ソフトの部分については、自分が参加したチームは約30人のメンバー(Booth生6人+残りはシカゴ大の学部生)がいる中で、インターナショナル生は自分一人だけという状況でした。スポーツビジネスの経験がなければ、商社で営業出身ということでわかりやすいスキルセットもなく、当初ファウンダーの2年生からは「こいつ、ほんとにチームに入れて意味あるのか?」という目で見られていたと思います(私だけチームに参加する前に、簡単なチャットを何度も設営させられ、秋学期のグループワークのチームメンバーに私のパフォーマンスのヒアリングをしていたようなので、疑われていたことは略間違いないです)。

そんな環境の中、何の知見もない領域でどう自分が組織に対してバリューを発揮できるのか、なにをすればチームのビジネス発展に貢献できるのかというのを必死に考えていた半年だったと思います。振り返ると最初の1-2か月は信頼関係を築くのに必死で、関係が構築できてからは、自分の発言や意見に積極的に耳を傾けてくれるようになりました。

またプロジェクトの過程でファウンダーと他のメンバーの間で衝突が起き、チームが崩壊しそうになった局面があったのですが、上手く両者を仲裁できたことは後々になっても非常に感謝され、少なくとも自分がいた価値があったのかなと思える経験になりました。

 

私自身は自分のアイデアで参加したわけではありませんが、卒業後すぐに起業を考えている人にとっては間違いなく有益ですし、私のようにスタートアップでの実務経験がない人であっても、探せばどこかのチームが入れてくれる可能性は大いにあると思います。人によって得られる学びや気づきは異なると思いますが、時間とエネルギーを投資する価値のあるプロジェクトだと思いますので、興味のある方には是非チャレンジして頂きたいと思います。