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シカゴには2つの空港、シカゴオヘア国際空港(コード:ORD)と、シカゴミッドウェイ国際空港(コード:MDW)があります。日本からのJAL, ANA, United 他直行便、または多くの国際線はオヘア空港に着陸するため、キャンパスビジットにお越しの際、多くの方はオヘア空港を利用されるのではないでしょうか。
このページでは、シカゴオヘア空港からシカゴ市内ダウンタウン、またダウンタウンからChicago Booth のキャンパスまでのアクセスを解説します。
シカゴオヘア空港からダウンタウンへ
シカゴオヘア空港は全米でも有数の規模を誇る巨大空港ですが、シカゴダウンタウンからは20キロ以上北西に離れた位置にあり、ダウンタウンまではやや時間がかかります。
Uber/Lyft(ライドシェア)
最も手軽な手段はUber またはLyft でダウンタウンまで向かう方法です。2025年現在、国際線は全てTerminal 5 に到着しますが、全てのRide Share は高額なBlack を除きTerminal 2からのみの出発となります(Drop off は各ターミナルで可能)。
ターミナル間はターミナル連絡の自動運転シャトル(モノレールのようなもの)で結ばれており、Terminal 5 からTerminal 2へはおよそ10分ほどで到着します。
ダウンタウン(Loop)へは、およそ25分から1時間程度かかります。深夜帯は非常にスムーズですが、通勤時間帯(午前7-10時ごろ、午後3-7時ごろ)はオヘア空港とダウンタウンを結ぶ高速道路がかなり混雑し、1時間以上かかることもあります。運賃も状況によりますが、通常のRide Share でおよそ25ドル(深夜)から、60ドル(通勤時間帯)ほどです。
地下鉄(Blue Line)
公共交通機関としては、バスと地下鉄(通称L)がオヘア空港に発着しています。バスは空港周辺のアーリントンハイツ(日本人が多く住むエリア)などを結ぶものですが、ダウンタウンやキャンパス方面へのリムジンバスのようなものはありません。そのため、一般的にはBlue Lineという地下鉄を利用することになります。
Blue Line は24時間運行されており、日中時間帯でおよそ5分に1本、深夜帯でも20-30分に1本程度は運転されています。シカゴオヘア空港はBlue Line の始点・終点となっており、すべての列車はシカゴオヘア止まり、シカゴオヘア始発です。所要時間は概ね1時間程度で、シカゴオヘア空港駅からの乗車のみ一律5ドル、シカゴオヘア空港駅以外から乗車の場合は一律2.5ドルです。なお、シカゴエリアの公共交通機関(Lやバス。METRAは含みません)の1日乗り放題券も5ドルなので、シカゴオヘア空港からシカゴ市内へ向かう場合は1日券を買うことをお勧めします。1日券はシカゴオヘア空港他各駅の券売機からクレジットカード、または現金で購入できます。また、1日券の購入はできませんが、最も簡単な乗車方法としてコンタクトレスの機能がついたクレジットカードをお持ちの場合は、お持ちのクレカを改札機に直接タッチするだけでも乗車可能です。
シカゴオヘア空港からBooth のHarper Center に直接向かう場合は、Blue Line のWashington 駅で降りると、以下に後述するMetraのミレニアム駅に地下街、または地上を歩いて乗り換えることができます。
車内の治安については、もちろん東京と比べることはできないものの、Booth 生の多くも旅行の行き、帰りに利用しています。日中時間帯、また深夜早朝でもBlue Line については多くの通勤客・空港利用客が利用しており多くの場合安全性に問題はありませんが、特に深夜・早朝帯に一人で行動される場合については、シカゴダウンタウン方面行きでは一番後ろの車両(同様に、シカゴ市内からオヘア空港へ向かう場合は一番前の車両)を利用するか、Ride Share をお勧めします。
地下鉄ブルーライン シカゴオヘア空港駅
シカゴオヘア空港駅の券売機
ダウンタウン (Loop) からHarper Center キャンパスへ
ダウンタウンからキャンパスビジットが行われるChicago Booth のHarper Center へは、以下の行き方が主流です。
Uber/Lyft(ライドシェア)
出発地点によりますが、ダウンタウンからはおよそ20分程度、料金は15ドルから25ドル程度です。目的地は以下をご設定ください。
5807 S Woodlawn Ave, Chicago, IL 60637 (Google Maps リンク)
Metra(列車)
Metra はイリノイ州を走る鉄道路線で、地下鉄(L)やバスとは異なる料金体系、運営会社となっています。Northwestern Kellogg 方面に向かう路線など含め多数の路線を持っていますが、その中でもHarper Center に向かう列車はME (Metra Electric) です。
ME はシカゴ中心部、有名なBean 付近にあるミレニアム駅を起点とし、イリノイ州を南下していく路線です。59th/University of Chicago駅がChicago Booth の最寄りとなっており、多くの列車が停車します。所要時間はミレニアム駅 (Millennium Station) から20分、運賃は片道3.75ドルです。駅に改札はありませんが、切符は事前に駅で購入する方式となっており、車内で車掌が目視で確認します。上記の地下鉄の切符・車内でのクレカ決済は利用できないのでご注意ください。なお、日本の鉄道と異なり急行、各停のような区別が明確にはありませんが、一部列車は59th/Univeristy of Chicago 駅を通過します(時刻表はこちらをご確認ください)。駅にある案内板で、必ず停車駅を確認してください。車内では放送が流れるので、降り遅れることはないかと思います。
Google Maps ではオレンジでMEと表示されます
ミレニアム駅。駅・列車内ともに比較的安全な雰囲気です。車内は全席自由席です。
ミレニアム駅の発車ホームは、出発10分前に発表されます。59th/University of Chicago 駅に止まるか確認してください。
59th/University of Chicago 駅からはシカゴ大学キャンパス内を歩き、10分ほどでHarper Center に到着します。基本的に学生が多くいますので、危険を感じることもあまりないかと思います。以下のGoogle Maps ルートを参考にしてください。
地下鉄(非推奨)
キャンパスへは地下鉄のGreen Line, Red Line を利用して向かうことも可能ですが、特にRed Line については全線にわたって治安が不安定なことで有名ですし、また地下鉄のGarfield 駅からキャンパスへの公共交通機関が大変少なく(運行頻度が低い)バス停付近も治安が悪いため、Google Maps で推奨されたとしても、利用は控えていただく方が良いかと思います。なお、普段の生活でRed Line を利用することはほとんどない(ほぼシカゴカブスの試合を見に行く場合のみ)ので、シカゴで生活する上で治安に不安を感じることはあまりありません。
Google Maps 上では「Red Line」と表示されます