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"As students, we're rooted in evidence-based thinking, which means we make decisions backed by data but not constrained by fixed norms. It really gives me the confidence to make my own way, lead others to new ideas, and work together to create an impact."
— Drew Thomas, ’16
Flexibility
Boothのカリキュラムの特徴・強みは「Flexibility」にあるとよく言われますが、具体的には以下のようなFlexibilityがあります。
必修科目は1科目のみ
Boothでは、卒業するために21単位(1単位=1科目)を取得する必要があります。このうち、LEADとよばれるリーダーシップに関する科目以外は、何を、いつ、どこで、履修してもよいというとても自由度の高い設計となっています。
「何を」のFlexibility
もちろんMBAなので、学生が最低限単位を取得しなければならない分野は決まっています。具体的には、Foundationと呼ばれる、Financial Accounting、Microeconomics、Statisticsという3分野それぞれから、最低1単位を取得しなれければなりません。またFinance、Marketing、Operations、Decisions、People、Strategy、Business Environment、の7分野のうち6分野からそれぞれ1単位を取得する必要があります。つまり合計9単位は決められた分野から取得する必要があります。
しかしこれらの各分野の中で、内容、難易度、教授等、あらゆる観点から非常に多様な選択肢が用意されているのがポイントです。たとえば、Financial Accountingの分野では、会計を始めて学ぶ人のための基礎的な科目から、財務諸表の注記を分析する上級科目まで幅広く用意されており、そしてこれらの科目を各学期に多様な優れた教授陣が教えています。
さらに、上述の9単位以外の11単位についてはさらに多様な選択肢から履修科目を選ぶことができます。たとえば、法学部で会社法に関連する科目や、Ph.Dプログラム向けの難易度のきわめて高い科目を履修するなど自分の興味、キャリア志向に応じた自由な履修をすることができます。
「いつ」のFlexibility
上述の多様な選択肢を、いつ、受講しても良いというのも大きなメリットです。たとえば、サマーインターンの獲得に向けた就職活動に時間を割かなければならない1年生の秋学期、冬学期はそれぞれ3科目のみ履修し、春学期に難しい上級科目を4科目履修するなど、履修科目数をある程度自由に調整することができます。
また、たとえば、投資銀行でのサマーインターン獲得に向けた面接に向けて、会計に関する科目を秋学期でまとめて履修することなどもできます。
「どこで」のFlexibility
Boothの授業は、Harper CenterというHyde Parkにあるキャンパス及びGleacher Centerというダウンタウンにあるキャンパスの二カ所で行われています。基本的にHarper CenterはFull-Timeプログラムの学生向け、Gleacher CenterはEvening、Weekendプログラムの学生向けとなっていますが、どちらのキャンパスで授業するかも自由に選択することができます。このため、ダウンタウンに居住している学生は自宅からより近いGleacher Centerでの科目を履修することで、通学時間を節約することが可能です。
Flexibilityに関するQ&A
Q: 卒業するための必修は何なのか?
A: 卒業要件として必要な21単位の中で、全学生が必ず取得しなければならないのはリーダーシップの授業であるLEADの1単位のみ。あとの20単位(科目)は本当にFlexibleに組み立てることができます。もちろん、ビジネス・スクールなので、Accounting、Microeconomics、Statistics、Finance、…などの各分野で必ず1単位は取らなければならないという決まりはあります。しかし、この各分野には、基礎科目から上級科目まで、多様な選択肢があり、各人のバック・グラウンドに応じて、Flexibleに取得することが可能です。たとえば、Accountingの場合、基礎をすっとばして、Financial Statement AnalysisやM&A Accountingなどといった科目を取ることができます。
他のMBAスクールだと、1年目は固定されたクラスでほぼ同じ科目を履修しなければならないところもあるようなので、BoothのFlexibilityは際だっているのではないでしょうか。
Q: 1年目からいきなり、かなりの上級科目でも取れちゃうのか?
A: 1年目の秋学期からいきなり、Fama教授の授業を取りCAPMとThree Factor Modelの考察にどっぷり浸かることも可能。もちろんいくつかの科目には、その科目の前に履修しなければならないPrerequisiteが定めらているものもありますが、自分に十分なバックグランドがあることを教授に示してOKをもらえれば、Prerequisiteもすっとばすことが可能。このため秋学期にFamaからCAPMの薫陶を受け、冬学期にCochraneの授業でAcademic Paperを読みまくり、春学期にVeronesiの指導のもと各種金融商品の難解なPricingについて学ぶという、ファイナンスおたくにはたまならない、MBAらしくない授業を1年生から取りまくることも可能となっています。キャリア志向に応じて、ここまで極端な科目選択ができるのはBoothならではの魅力です。
Q: シカゴ大学のどの学部の授業でも取れるのか?
A: 7単位はBooth以外で授業を取得することが可能。つまり、経済学以外でも「シカゴ学派」として有名な社会学の科目を履修できたり、法学、政治学、物理学の授業を取ったりすることも可能です。
Q: 皆が別々に授業を取ったら、友達を作る機会が減っちゃうんじゃない?
A: こんな質問を他校の学生から聞かれたことがあります。LEADでは秋学期の間、ずっと同じクラスで授業を受けるので、そんな心配は無用。またStudent Group、Randam Walk(過去の投稿ご参照)、各科目でのStudy Group等、学生同士、仲良くなる機会は数多くあります。