もうすぐ誕生

2年生のYSです。
先週まで真冬の寒さだったのに今日はいきなり28度を記録し、人々の服装も一気に夏モードになっています。さて、我が家では妻の出産予定が近づいてきています。

アメリカではベイビーシャワーという行事を行う習慣があります。安定期に入ってから出産までの間に、基本女性限定で出産お祝いパーティーをするというものです。当然僕は参加できなかったのですが、私の妻のベイビーシャワーには日本人学生のパートナーの方々含め、多くのパートナーの人に参加してもらいました。学生も皆祝福してくれますし、シカゴのコミュニティーは本当にFamily friendlyだなと、皆さんに感謝の気持ちで一杯です。

尚、Boothの学生の多くは学校が提供する健康保険プログラムに入りますが、それは出産に関わる費用をきちんとカバーしてくれます。また子供を持つパートナーも多くいますので、情報には事欠きません。

私の妻はイスラエル人学生のパートナーが進めてくれた産婦人科に通っています。今後、昨年卒業された日本人学生のパートナーの方が出産されたNorthwestern大学の病院で出産を行って、ブラジル人学生のパートナーが勧めてくれた小児科医に産後のケアをお願いする予定です。

私の住んでいるマンションの目の前には芝生が広がり、そこにはペット用の公園と子供用の公園が入っています。今日は天気がとても暖かった事もあり、公園は子供で満員状態でした。更に数分歩けばグランドパークやミシガン湖畔の遊歩道などもあります。

というわけで、お子さんがいらっしゃる受験生の方にとっても、シカゴのコミュニティーそしてダウンタウンの住環境はとてもいいと思います。

トレックに行ってきました

2年生のKです。長い冬学期が終わり、ようやく春休みになったので、Emerging Market Groupの学生とブラジル・チリに行ってきました。去年も同じトレックで上海・香港・シンガポールとインフラ関係の投資家・事業者を巡ったのですが、今年はトレックを運営する側に回ったので、より多くのコミットメントを求められました。

チリ・ブラジルともに、東南アジアの国と比べて一人当たりGDPも多く、特にチリに関してはインフラの民営化・自由化が進んでおり、他の新興国の一歩先を行っています。また、ブラジルはコモディティ価格の上昇とマクロ経済の安定化のため、1990年代に滞っていたインフラ投資を一気に進めたいと考えており、オリンピックやワールドカップもその後押しになりそうです。

と、いうことで、公的な投資機関、PE、商業銀行等を中心とした約15社とのインタビューは非常に興味深いものになりました。Boothでの授業で学んだ理論やフレームワークをもとに、「生」の情報を紐解いていくと、過去2年間で如何に多くのことを授業の内外で学んできたかをあらためて感じることができます。

インタビューの他にも、同じキャリアを目指す友人たちと話し込んだり、サンパウロの日本人街のカラオケに行ったりと、非常に楽しい旅でした。

授業履修を振り返って

東日本大地震によって被災された皆様へ、Chicago Booth日本人学生一同、謹んでお見舞い申しあげます。
非常に微力ではありますが、Chicagoより、一日も早い復旧を心よりお祈り申しあげます。今回このようなタイミングでどのようなトピックをポストすべきか迷いましたが、やはりこのブログの目的が「受験生の方に少しでもBoothの魅力、実態を知って頂く」というものなので、Boothの授業履修について少し書いてみたいと思います。

我々2年生にとって、早くも来学期はBoothでの最後の学期になります。既に履修科目が概ね決まっているので、この2年間での履修状況を以下のとおりまとめてみました。ちなみにBoothでは2年間で20科目を履修する必要があり、これには3科目の必修と、7つの準必修領域(7つの領域から最低6科目を履修する必要あり)が含まれます。

・Management系 5科目
(内、Hard Skill- Strategy 3科目)
(内、Soft Skill- Leadership等 2科目)
・Corporate Finance/Investment系 4科目
・Marketing系 3科目
・Accounting系 3科目
・Economics系 3科目
・その他(Operation、Statistics) 2科目
合計 20科目

私はBoothに来る前、主にM&Aや投資管理の業務についていましたが、MBA後のキャリア目標として事業会社経営を念頭においていたため、Financeのみならず、いかに自分の関心領域をdiversifyさせ、会社運営の全体像を掴めるかどうか、という課題を持って臨みました。その観点で上を見ると、よく言えば戦略やMarketing、経済学も含め、バランスよく学んだ、悪く言えば総花的に広く浅く履修した、という感じでしょうか。特徴としては「Managing 〇〇」、「Managirial △△」という科目が5科目もあり、MBA前に考えていた方向性とまあ大きな乖離はなく来たのかなと。

一方で、Finance系で4科目、Accountingを含めると7科目履修したのは想定外でした。やはりBoothではこの領域の授業があまりにも充実しており、必修や準必修のみに留めるつもりが、IB出身で、元石油会社CEOという教授が教える「Cases in Financial Management」や、Boothが現在、最も力を入れているアントレ系の「Entrepreneurial Finance & Private Equity」の履修を決めたりと、当初の目標とは異なって自分のバックグランドと近い分野で深堀したものもありました。

Boothでは、必修科目も含めて自分の持ち点を採りたい授業にbidして競り落とす、というシステムになっています。持ち点が限られること、そして人気教授のクラスは必要ポイントが急騰することから、ここでもどのようなStrategyで臨むか決める必要があります。タイプとしては主に、①超人気教授(アントレのKaplanやMacro経済のHurst等)にトライするため、その他の科目にはできるだけポイント節約という生徒と、②満遍なく質の高い教授のクラスにbidする、というタイプに分かれます。

私は②のタイプで、だいたいの基礎科目でできるだけNo. 1と評価されている教授の授業に多くのポイントをbidし、自分の関心を高めた上でその後の応用科目に臨む、というStrategyをとったのですが、個人的にこれはうまくいったと思っています。私のような経営学、経済学の初学者にとっては、導入時点でいい教授に恵まれることのインパクトは大きく、その後のmotivationに大きな影響がありました。特にMarketing、Investment、Strategyの3科目については、分厚い教科書を何冊も読む以上の学びがあったと確信しています。

長くなりましたが、私にとってこれが最善の授業履修だったかというと、正直全く分かりません。MBAで学習したことを生かすも殺すも卒業後のキャリアやperformance次第であり、また、Student Groupの代表をやることで得られた経験や他の学生とのNetworkは、おそらく授業で学んだこと以上に貴重な財産になると思っています。正解はないんだろうなと。あと残り3ヶ月、悔いのない学生生活を送ることができれば、おそらくどの科目を履修したとか、成績がどうだったとかは全く関係なく、MBAにきてよかったと思えるんだろうなと期待しています。(KA/2年生)

Women at Chicago Booth

1年生のCHです。

Chicago Boothの女子学生比率は約35%です。この数字はアメリカのMBAプログラムとしては、平均または若干高めの数字です。
が、日本人に関して言えば、ここ最近は毎年女性は一人(今年は二人)と、他のトップスクールと比較すると少ないのが現状です。
より多くの日本人の女性の方にBoothに来て頂きたいので、今回は女性の立場から当校の女子学生について書いてみます。

1.年齢
これは女子学生に限ったことではありませんが、undergradから直接MBAに来たという人から30代の人まで、幅広く存在します。一番多いのは27-29歳あたりでしょうか。但し学校生活で年齢が話題になることは、ほとんどありません。みんな年齢に関係なく友人を作っています。私自身、同世代の友人もいれば5つぐらい年下の友人もいます。
そして仮に年齢が若くても考え方がしっかりしている人が多いので、話をしていてもギャップを感じることはほぼありません。逆に「こちらも頑張らなければ」と刺激になります。

2.バックグラウンド
やはり元コンサル・元バンカーが多めですが、一般事業会社にいた人もそこそこ多いです。また、コンピューターエンジニア、軍人、教師、NPO運営、写真家、作家、医者、弁護士。。と本当に人それぞれ。個人的には男子学生よりも、バックグラウンドは多種多様であるように見えます。

3.既婚/未婚
正確な数字は分かりませんが、既婚:未婚=3:7というイメージでしょうか?1年生と2年生の間の夏休みに結婚する人も多いようです。また少数ではありますが、赤ちゃんのいる女子学生もおります。

4.ファッション
私はシカゴに来る前は、アメリカ人学生は女子でも学校のロゴ入りスエットにジーンズ+スニーカー+リュックが主流なのだろうと思っていました。確かにシカゴ大学キャンパス内を歩いていると、undergradはそのようなファッションの学生が大多数です。しかしビジネススクールは若干様子が違います。もちろんスポーティーな恰好をしている人もいますが、洗練されてお洒落な人も結構います。ビジネススクールに来る前にある程度の収入を得ていたり、NYやLA,シカゴ等の大都会で働いていた人が多いからかと思います。でもそのような人達が他の学生の服装にケチをつけたり。。などということはありません。ファッションの指向に係らず、友人付き合いをしています。
(ちなみによく見かけるファッションとしては、薄手のニットにスカーフ、スキニージーンズにブーツまたはぺたんこ靴。スカート率はあまり高くありません。バッグはLongchamp,Coach,Kenneth Cole等の大き目トートやショルダーバッグをよく見かけます。リュックだとNorth Face。なお、冬は8割方の人がNorth Faceのダウンジャケットを着ています。)

5.性格
皆自分の意見をしっかりと持っており、サバサバしていて、付き合いやすい人ばかりです。リーダーシップ指向が強いという点も特徴として挙げられます。例えばStudent Council(生徒会のようなもの)のPresidentは女性ですし、皆さんが来られるキャンパスビジットプログラムを企画するグループのリーダーも女性です。その他、ほぼ全ての学生クラブのco-chair(共同代表者)に女性が多数、名を連ねています。

6.オフの過ごし方
この点は日本人女性とさほど変わりません。一緒にごはんを食べたりお茶をしたり、買い物をしたり映画を観に行ったり。特にシカゴには美味しいブランチを食べられるレストランがたくさんあるので、友人と「毎週日曜のブランチを定例化させよう」などと話しています。

7.どんな会話をするか
今はサマーインターンに向けての活動がひと段落したところなので、就職活動の思い出話がよく話題に上ります。
また、他愛のない話から、将来のキャリアについて、家族や友人について、学校での生活について等、広く深く話をします。改めて思うのは、彼女達との会話を通じ、日本にいた時よりも純粋に「自分は本当に何がしたいのか」を掘り下げて考えることが出来ます。MBAに来る学生(アメリカ人も留学生も)の多数は30前後、日本でいう所謂「アラサー」に該当しますが、彼女達との会話の中でそのような概念が登場することはまずありません。日本だと多かれ少なかれ「女性だから。。」とか「もうすぐ三十路だから。。」等と勝手に自分を枠にはめてしまう人が多いように見受けられますが、ここChicago Boothでそのような考え方をする女性には会ったことがありません。この点はBoothに限らず、他のUS/EUのビジネススクールでも同じだと思います。

長々と書いてしまいましたが、Chicago Boothには共に成長し、刺激しあい、楽しい時間を共有出来る数多くの女性がおります。一人でも多くの日本人女性に、仲間に加わって欲しいと思います。

あるパートナーの土曜日

1年生のWです。もう2月も半ば、シカゴはとても寒い日々が続いている。

さて、今日は少し趣を変えてここシカゴでパートナーのみなさんがどのような生活を送っているのかを知ってもらうために、ある1年生のパートナーの日記を覗いてみようと思う。以下は、その日記からの抜粋である。

午前7時半:
起床。夫はすでに起きてAssignmentをしている。シカゴに来て以来、私が夫より早く起きたのは、片手で数えるほどだ。いったい夫は毎朝何時に起きているのやら?
私も夫も朝からガッツリ食べたい派なので、ミートスパゲティーを作ってモグモグ。

午前9時35分:
隣のマンションの2年生パートナーのAさん夫妻と待ち合わせ。英語クラスのあるHyde Parkのシカゴ大の英語クラスまで送っていただく。電車だとDoor to Doorで40分かかるところ、車だとたった20分弱になるのだから、ありがたい話である。

午前10時:
Conversation Strategyクラスが始まる。クラスの顔ぶれは、ほとんどがシカゴ大の留学生または研究者。英語は一通り話せるが、より正しく話せるようになりたい、という人が来ているようだ。今日は、中国から来た研究者の、旦那さんとの出会い話で盛り上がった。

午後1時半:
ダウンタウンに戻って、1年生パートナーのSちゃんと待ち合わせ。今日は韓国スーパー(JoongBoo Market)に買い出しに行くのだ。自宅マンションから歩いて15分ほどの駅から地下鉄に乗ること約20分、徒歩5分でJoongBooだ。まずは腹ごしらえ。JoongBooのフードコートはとても小さいけれど、メニューは充実しているし、何といっても安い!!豆腐チゲ定食がたったの6ドルなのだから。ちなみにキムチ付きのラーメンは3.5ドルなり。そして、フードコートなのにもかかわらず、お味はとても良い。満腹になったところで買い物。この店には、日本食として普段使うものはほとんどある。大根やごぼう、里芋、山芋、かぼちゃといったお馴染みの野菜はもとより、焼き魚にすればおいしい冷凍のサバや太刀魚、薄切り肉もちゃんとある。もちろん調味料の類も。どら焼きが日本スーパーの半値で買えるのも甘党にはたまらない。
今日は、いつもの野菜やお肉とともに、節分の恵方巻き用に、冷凍穴子を買った。Sちゃんの買った焼き肉用カルビもすごくおいしそうだ。

午後5時:
今日も買いすぎて、地下鉄の駅の近くまで夫に迎えに来てもらう。米5キロとキムチが入ったリュックのほかに、スーパー袋が5袋は、やはり持ち切れなかった。マンションの前でSちゃんと別れ、自宅へ。Sちゃんはこの後シカゴ・シンフォニックオーケストラの公演に行くそうだ。今夜は日本人のピアニストが出演するという。学生割引だととてもお得だというから、私もまた行ってみたいなあ。

午後6時:
前の英語学校で友達になった香港出身のCとその彼のBooth PhD交換留学生スイス人TとNavy Pierで待ち合わせ。Snow Sculptureを見るのだ。Navy Pierは元海軍キャンプの遊園地兼商業施設である。こんな観光名所にも、ダウンタウンに住んでいれば歩いて行けるのだから便利なものだ。Snow Sculptureは小規模な雪まつりという感じ。なかなか精巧に作ってあって驚いた。

午後7時:
CとTと共にバスでGreek Townへ。夫も合流したところで、今日は久々にギリシャ料理を食べるのだ。お気に入りのGreek Islandsは予約ができないうえ、人気店なので外まで人があふれかえっている。待っている途中、偶然にもInternational Partnersの主宰者のMartaさんに会った。お友達のバースデイパーティをしていたそうな。絶対にタコを食べるようにと勧められた。もちろんだ。シカゴでタコを食べられる機会はめったにない。
どうにかこうにか席に着き、やっと注文。そして、Cとお土産交換。彼女はファッションの勉強をしているので、日本のファッション誌をプレゼントする。私は、スイスのチョコをもらう。容れ物はペンケースのようなアルミ素材のもので、彼女らしくてとてもおしゃれ。CとTは、Winter HolidayはTの実家のスイスで過ごしていたという。氷が張っている湖でスキーをしたときの写真を見せてもらったが、とてもじゃないけどミシガン湖で真似をする気にはなれない。
さて、いよいよお料理が運ばれてきた。フェタチーズもオリーブも、ここで食べると何かが違う。オリーブはほどよい塩味で、フェタはとろけるよう。名物ムサカもとろっとろ。そして、Martaさんお勧めのタコは、カリッカリに揚がっているところに、レモンをキュルル。旨い。香ばしくて何とも言えない。デザートのティラミスも甘すぎず、マスカルポーネが濃厚で、いつまでも食べていたい味だった。

午後11時:
地下鉄でダウンタウンに戻り、CとTと別れ、自宅へ。今日は一日中出歩いていたせいで、くたくただが、明日も朝からバレエレッスンだし、寝坊はできない。そして、夜は、パートナー仲間のフランス人Pさん宅でPot Luckとインド映画観賞会だ。
盛りだくさんだけれど、予定があるのは幸せなこと。出かければ、楽しい友人がいる。英語がもっと流暢に話せるに越したことはないけれど、覚束ないながらも、この半年間で友達もたくさんできたし、居場所も増えた。まだ1年半近く、シカゴ生活は残っているのに、今からもう、終りが来るのがさびしいほどだ。
早く寝ないと!!

なんか楽しそうだな。。。