Boothでのクラブ活動:Management Consulting Group編

Class of 2021のH.Iです。

前回に続きClub活動についてご紹介いたします。今回はProfessional ClubのManagement Consulting Group (MCG)についてです。名前の通りConsulting Industryへの就活のためのクラブです。Boothでも同業界は極めて人気であり、非常に多くの部員がいます。殆どの学生がアメリカ就職を目指しているためクラブ全体のフォーカスは米国オフィスとなりますが、ケース対策の必要性等はどこでも大きくは変わらないため、東京オフィス等アメリカ以外での就活を目指す学生も所属しています。活動は主に、企業研究及びネットワーキング/ 面接対策/ メンバー同士の交流です。私が参加したイベントを中心に普段の活動について書いてみたいと思います。

企業研究、ネットワーク

MBA生活開始の9月下旬頃から、早くも就活に向けてキャンパスが少しずつ慌ただしくなってきます。アメリカではMBAホルダー間でも競争が厳しく、面接に呼ばれるために皆ネットワーキング (簡単に言うと企業とのコネクション作り)に勤しむこととなります。当クラブは20社近いグローバルコンサルティングファームのスポンサーを受けており、年末にかけて企業説明会がクラブ主催で頻繁に開催されます。主にLunch & Learnとして昼休みにランチと共に行われ (学生にとってフリーランチも大きな魅力)、原則メンバーしか参加することはできません。さらに、夏休みにインターンを経験した2年生がボランティアでコーヒーチャットの枠を確保してくれるため、1年生メンバーはスプレッドシートで先輩を見つけ、いつでも話を伺うことができます。2年生と知り合いになる機会はまだこの時期には限られているため、米国オフィスに少しでも興味がある場合は大変重宝します。さらに、年内に2回ほど大規模なネットワーキングイベントが開催されます。シカゴ大学がダウンタウンに持つパーティースペースにおいて、立食スタイルで各企業のコンサルタントと学生が交流します。20-30社からの参加者と100人近い学生が限られた時間の中で積極的にコミュニケーションを取り合う雰囲気は、海外MBAならではだと思います。

面接対策

コンサルティング就職の主な流れは、レジュメ提出 → (時によってカバーレター提出) → 行動面接/ ケース面接となります。恐らく他校も同じだと思いますが、BoothのMCGでもこのプロセス全体に対して手厚いサポート体制が整っています。まず9月下旬から10月上旬にかけてレジュメのレビューがあり、2年生との1対1でのフィードバックが2回ほどあります。学校のキャリアサービスプログラムでも同様の機会がありますが、MCGではよりコンサル業界向けにフォーカスした方向性で手直しをしていくことになります。後日「ファミリー」と言う2年生1人+1年生4-5人の少人数グループが形成されるのですが、そこでもまたフィードバックを受けると言う手厚さです。

面接シーズンの約3ヶ月前となる10月下旬にはInterview Prep Seminarが開催され、ここで両タイプの面接に関する流れやレクチャーを受けた後にケースブックと言う分厚いテキスト (300ページ!) を受け取ります。徐々に面接対策を進めていくこととなるのですが、ここでも手厚いサポート体制が整っています。具体的には、インターンシップを経験した、或いはファームから派遣されてきている2年生との模擬ケース+フィードバックのセッションをやはりスプレッドシートを介して予約することができます。もちろん、同学年のメンバーとも気軽に練習を続け、面接に備えます。

メンバー同士の交流

たまにはみんなで純粋に楽しみましょう!というコンセプトの元、メンバーだけでの貸し切りパーティーもあります。お洒落なカフェで飲食を楽しみつつ交流を広げます。普段は企業からの方々がいる会ばかりなので、この時には皆リラックスして会話を楽しんでいます。普段クラスなどが一緒でない新しいメンバーと知り合いになれる良い機会です。もちろん、ここで親しくなった人と後日ケースの練習を一緒に行う、という様なこともあります。

総括

この様に、コンサル就活を一貫してサポートしてくれるのがMCGです。2年生が貴重な時間を割いてコーヒーチャットやケース面接対策に時間を割いてくれるところは、まさしくBoothのPay-it-forward culture を垣間見ることができます。また、トップ企業での経験を有する先輩が数多くいるのは、Boothの魅力の一つだと思います。是非、そのメリットを最大限活用してください。

Boothでのクラブ活動:Booth Soccer Club編

皆さん、こんにちは!Class of 2021のY.Oです。

今回は、MBA生活の一部としてNon-professional Clubの活動、特に私が所属しているBooth Soccer Clubの活動についてご紹介したいと思います。

クラブ活動って盛んなの?

まずは、Boothにはどのようなクラブがあるのか一部ご紹介します。Boothには140を超えるクラブがありますので、全てを記載することはできませんが、例としてAthleticsに絞っても以下のようなクラブが存在します(なにせ数が多いので、漏れがあるかもしれません)。

Soccer / Basketball / Dance / Football / Golf / Squash & Tennis / Boxing / Cricket / Ski & Snowboard / Triathlon & Running / Volleyball / Rugby /

他にも、Japan Clubのような出身地域に関連したクラブや、文科系のクラブ(ボードゲームで遊ぶクラブや、音楽バンドまで多種)もたくさんあります。就活目的やビジネス関連以外のNon-professionalクラブも相当数あることをご理解いただければと思います。ビジネススクールでも、勉強と就活ばかりしているわけではありません!

サッカークラブはどんなところ?

多数あるクラブ活動の中でも、Booth Soccer Clubは120名のメンバーが加入している人気クラブです(Booth生の10人に1人はメンバーという計算)。日本の大学のサークル活動とは違い、複数チームが乱立しているわけではなく、Boothの名前を背負う公認チームが一つある形ですので、自ずと大所帯になっています。また、サッカークラブはインターナショナル生の比率が大きく、特にサッカーが盛んな中南米・南米出身者が多数在籍しています。

この国際色豊かな雰囲気は個人的一押しのポイントです。高い技術でボールをキープするメキシコ人や、巨体を生かしてパワープレイを繰り出すチリ人など、多様なタイプの人が入り乱れてのサッカーは世界から人を集めているMBAならではかもしれません。サッカーの場合は中南米・南米が多いですが、競技によってこの構成比率は色々なのだろうと思います。

また、クラブ代表の一人が女性で、女性選手も複数在籍しているのも興味深いところです。こちらでは皆さん普通に男子に交じってプレーしており、女子サッカー世界一の国の強さを実感します。もちろん、普段の練習では女性か否かに関わらず節度を持ってプレーしているので、女性でサッカーに興味があるかたも、ぜひ気軽にサッカークラブも検討していただければと思います。

サッカークラブの活動

クラブ活動は、週2回の練習と不定期の対外試合、そして年2回のMBA大会の参加が主な活動です。この秋学期は公共政策大学院、法科大学院、ケロッグとの対抗戦ならびにUCLAでのMBAトーナメントに参加しました。

・ ケロッグ対抗戦

同じシカゴにあるビジネススクールとして、負けられない戦いです。年2回開催されています。今学期の対抗戦は、生憎大雨の中での試合となりましたが、両チームとも身体を張った良試合となりました(2-1でブースの勝利!)。

・UCLA MBAトーナメント

今学期のハイライトの一つですが、ロサンゼルスで開催されるUCLA主催のトーナメントに参加しました。同大会は学期中の開催になるため、金曜授業後に飛行機で移動・前日入りし、週末の土曜日・日曜日を使って試合を行います。この大会は計16チームが参加しており、4チーム総当たりのグループリーグ後、上位8チームがノックアウト方式の決勝トーナメントを戦います。つまり、2日間で30分ハーフの試合を最大6試合戦うことになります。経験のある方なら、アラサーの人間にとってどれほどCrazyな日程かおわかりいただけると思いますが、交代自由のため各スクールの持てるリソースをフル活用した総力戦という感じでした。今回シカゴブースはA/Bの2チームが参加。Aチームは真剣勝負、Bチームはフレンドリーな雰囲気のメンバー構成でした。Aチームがグループリーグを突破しましたが、準々決勝敗退という残念な結果となりました。次回2月のオースティン大会での雪辱を誓っています。結果はともあれ、計5戦を共に戦ったチームメートとは強い絆ができたと感じますし、また、温かいロサンゼルスでお日様の下サッカーをし、ビーチで美味しい酒を飲み、ピッチ外でもチームの皆とたくさん交流できたことはとても良い思い出にもなりました(一部メンバーの勝負→バカンスへの切り替えの早さと言ったら。。)。

なお、普段の練習は、夏~秋にかけては学内施設のStagg fieldを利用しており、綺麗な人工芝でクラブハウスもあります。冬はインドアの外部施設利用になりますが、雨天を気にする必要がなく快適です。

クラブ活動のすすめ

Non-professionalのクラブ活動は言ってしまえば遊びではありますが、サッカークラブのようにスクール名を背負ってプレーする熱い一面もありますし、学業面やビジネスを気にせず人付き合いができる気楽さが魅力だと思います。異文化交流がMBAの一つの醍醐味だとするならば、友人たちの素の一面が見られる機会は貴重だと思います。こうしたクラブ活動はWhy MBAではないかもしれませんが、それでも貴重な経験・時間の一部になるだろうと思いますので、興味のある方は在校生にこうした部分もぜひ気軽に質問などしていただければと思います。

 

それでは皆様、Boa Sorte!

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Boothでのクラブ活動:Investment Management Group編

Class of 2021のYTです。今年度の2ndラウンド出願の方々はアプリケーション作成でまさに正念場かと思いますが、ラストスパート頑張って下さい!

Boothでは先週(12/9週)で秋学期を終えました。1年生にとしては通常の授業の他、LEAD、クラブ活動、Thanksgivingなど様々なイベントが目白押しであった最初の学期でしたが、今回はクラブ活動(BoothではProfessional系をGroup、Entertainment系(?)をClubと一般的に呼ぶ傾向があります)のうち、自分のInvestment Management Groupでの活動を紹介させて頂ければと思います。

そもそもProfessional系のクラブとは?

いわゆる就活(特に夏のインターン)を意識したクラブです。Booth内で有名なところでは、Management Consulting Group (MCG)・Investment Banking Group・Business Solutions Group・Private Equity Group・Entrepreneur/Venture Capital Group (EVC)等が挙げられます。これらに加入しますと、Co-Chairの2年生等から発信される就活・インターン情報等を入手できる他、冬から始まるインタビューの対策(mock Interviews)や、Thanksgiving或いは冬休み中のTrek(企業訪問)への参加等もできる様になります。志望業界に関連するGroupに入るのが多くの生徒の一般的な流れです。

Investment Management Group(IMG)とは?

その中でもIMGはInvestment Managementへの就活を意識したクラブになります。Investment Managementと言っても幅広いですが、一般的にはPublic Equity(及びCredit)をカバーし、ファンドで言えばMutual Fund又はHedge Fundに分類される会社への就活を意識している学生が殆どです。国籍はアメリカ人だけでなくインターナショナルも非常に多いですが、殆どのメンバーが卒業後もアメリカに残り就職をしたいと考えている傾向があります。

IMGでの大きなイベントとしては、

 9~10月 2年生主催のストックピッチ作成勉強会(Booth Equity Analyst Training、通称: BEAT)を受講

 ⇒ 業界未経験者が多い中で、IM就活では必須となるストックピッチ(株の"買い"/"売り"をピッチとしてまとめたもの)の作成方法をここでゼロから学んでいきます。

 10月~現在 IMGで運営しているStudent Fund(Student Managed Investment Fund、通称: SMIF)における1年生の活動開始

 ⇒ SMIFは所謂模擬のヘッジファンド(実際に運用も行っていますが)であり、1年生は自身の作成したストックピッチの発表・Q&Aを行います。グループ加入にあたっては2年生との面接もあり準備はが大変ですが、加入してみると勉強会としての学びも非常に大きいです。

 10月~12月初旬 (USの各ビジネススクールにて主催)

 ⇒ 各学校のIMクラブが主催するコンペにBooth代表として参加します。ピッチの準備過程がまさに実際の仕事に近い過程になりますし、そもそも良い結果を出せればResume上でも強くアピール出来るので皆気合を入れて取り組みます。

ストックピッチコンペティション@MIT Sloan(2019/11/22)

自分はそもそもIMGでの活動スタートが若干遅めだったため、Booth主催のChicago Booth Investment Competition(10月)には参加せず、11月下旬のMIT Sloanにおけるコンペ(MIT Sloan Investing Series 2019)に参加することになりました。

参加メンバーは自分含めて3名(アメリカ人、中国人、自分)。正式なコンペ要項(対象銘柄、ピッチ枚数、ピッチ時間 等)が開催日10日ほど前に通知され、そこからプレゼン資料の作成をほぼ毎日集まりながら行っていきました。

対象銘柄は米国上場が条件でしたが、中国人同期のexpertiseを活かすために、米国上場の中国食品企業をターゲットとして調査を開始しました。自分は唯一の金融バックグラウンドだったので、プロジェクションやバリュエーションといった数字面を主に担当しました(因みに中国人同期はコンサル出身だったのですが、投資仮説(Investment Thesis)の作り方・スライドの見せ方等はやはりさすがだなと思わされました)。

そして11/21にボストンへ渡航(コンペは通常金曜日に行われます)。11/22当日は1次・2次(決勝)とあり、それぞれ違う審査員から評価を受けるという仕組み。我々は1次は難なく通過し2次へ。2次には4チームが勝ち残っており、他のチーム(公平性を期すために学校名はblind)には、全員2年生のチームがあったり、プレゼンのめちゃくちゃ上手いチームもあったりと、かなり圧倒されてしまいました…そして我々チームの発表タイム。自分はプレゼンこそ何とかなりましたが、QAのパートでは今思うと初歩的な質問に頭が真っ白になって答えられず、チームメイトに助け舟を出してもらうなど散々でした…

そして、結果発表の時間。3位、2位と呼ばれて、あれもう1位か最下位しかないぞと思った矢先、"1st position is Chicago Booth!"との発表が!嬉しさと同時に自分がBoothを代表しちゃっているんだという誇らしさでまさにシビれました。チームメイトで喜びを分かち合い、その後のNetworking Sessionでは審査員や他チームからも多く祝福を頂き、一生忘れられない最高の一日となりました!

最後に

今回自分が参加したストックピッチコンペに限らず、各ジャンルのクラブ対抗コンペが秋学期(10~11月)にかけて多く行われます。1年生は最初の学期ということでかなりバタついている中で準備を進めなくてはならず、体力的にも精神的にもかなり負担がかかります。しかしながら、①同級生との貴重なグループワーク機会、②就活・インターン活に向けた良い準備機会、③他校とのネットワーキング機会、という観点からは非常に得られるものが多いと思います。来年以降の新入生にも是非こういったコンペの機会に積極的にチャレンジして頂ければと思います。

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2019 Autumn Quarter 授業の履修状況

皆さん、こんにちは!Class of 2021のT.Kです。

Chicago Booth の特徴として「Flexibility」という言葉をお聞きになることも多いかと思います。今回は、BoothのFlexibilityが、どの程度各自の授業履修に反映されているかを、実際の授業履修の状況とともにご紹介できればと思います。

まず、前提として、Boothのカリキュラムの構成をご紹介いたします。

・必修授業として指定されているのは、LEADというリーダーシップの授業のみで、それ以外の授業は自分の好きなレベルのものを、好きなタイミングで履修できます。1年目はCore授業、2年目はElective授業といった縛りはありません。

・LEAD以外に、授業は大きく①Foundations、②Functions, Management, and the Business Environment (以下FMBE)、③Electivesという3カテゴリーに分かれています。

・①Foundationsは、Financial Accounting・Microeconomics・Statisticsの3分野それぞれからレベルは問わず1科目を履修することになっています。

・②FMBEは、Finance・Marketing・Operations・Decisions・People・Strategy・Business Environmentの7分野のうち6分野以上からレベルは問わず1科目を履修することになっています。

・③Electiveは完全に自由に履修を進めることができます。他学部の授業もElectiveにカウントされます。

・修了要件は2年間で20科目=単位2,000Unitです。

下記、Class of 2021の日本人が、実際にBoothの最初の学期(2019 Fall Quarter)に履修している科目の一覧です(LEADを除く)。尚、FMBEの科目にはElectiveにも重複してカウントされるものがありますが、その場合はFMBEとして色づけています。またMBA/MPCSのJoint Degreeが対象のコンピューターサイエンスの授業は別の凡例を付けています(ただし、今学期は履修者なし)。

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少し補足をさせて頂きますと、

・どの学期で何コマ取るかも自由(まさに「Flexibility」その①)です。例えば、就職活動が忙しいので今学期は3コマ履修、来学期から本格的にクラブ活動に参画していきたいので今のうちに4コマ履修、など、各自の希望、スケジュールに応じてカリキュラムを組み立てている感覚があります。

・同じ授業(例えば、「Financial Accounting」)であっても、どの時間のどの教授の授業を履修するかは各自の自由(まさに「Flexibility」その②)です。上記で同じ授業となっているものも、別の時間帯、別の教授の場合が多く、また、教授それぞれの授業スタイルも異なるため、各自の理想に沿って履修を設計しています。

・1年生の1学期目から3名がアントレプレナーシップの授業を履修しています(まさに「Flexibility」その③)。

・上記は全て1コマ=1週3時間×11週=単位100Unitの授業になります。今学期履修している人はいませんが、5週間で単位50Unitの授業もあります。

・最初の学期は多くの人がFoundationsを履修する傾向にあります。これは、他の授業の多くにFoundationsがPrerequisiteとして指定されているためです(職務経歴等によりWaiveも可能)。

・同じFoundationの中でも学部時代に既に履修していたり、職務の中で経験している場合は、以下のような中上級クラスを履修することも可能です。

■Financial Accountingの上級クラス(Accounting and Financial Analysis I)

税金、外貨換算、連結、退職給付、リースといった、いわゆる上級論点について学んでいくコースです。授業の中で実際の財務諸表を用いた実例、双方向のディスカッションが多く取り入れられいるのが特徴です。また学期中4回アサインされるケースでは、グループワークと授業中のケースディスカッションにより、各論点を実例を通じてより深く理解することができます。教授(Hans B. Christensen教授)はPwCで会計士として働いていた経験もあり、学術、実務双方からバランスの良い知見が得られます。私は日本の公認会計士バックグラウンドなのですが、アメリカの会計基準について理解を深めることができ、非常に有益でした。(Class of 2021 T.K)

■Business Statisticsの上級クラス(Applied Regression Analysis)

回帰分析(主に線形回帰、ロジスティック回帰)の手法を学ぶ統計学の上級コースです。各講義で分析手法を学んだ上で、R言語を用いて様々な課題を実際に解いていくことで、実用的な分析スキルを身に付けます。また、学期後半の約5週間では、授業・課題と並行して、グループ毎に自由なテーマでリサーチプロジェクトに取り組みます。私のグループではNBAの選手データを用いてチームの勝率や各選手の契約金の水準等に関して分析を行いました。

Boothにはデータ分析関連の魅力的な授業が数多くあります。そうした授業を今後履修していくにあたり、最初の学期に統計の理論のみならず実践的な分析手法(時系列解析、LASSO回帰、リッジ回帰、情報量規準によるモデル選択、といった分野までカバー)を学ぶことができ、非常に有意義でした。(Class of 2021 Y.O)

また、アントレプレナーシップの授業については、受験者、同級生含め非常に関心の高いところです。そこで、実際の履修者に体験談をシェアしてもらいました。

■New Venture Strategy

スタートアップ企業を評価するためのフレームワークを習得する授業です。

企業戦略を8タイプに分類し、各タイプ毎に成功するうえで要となるポイントを学びます。授業は1~7週がケース、8、9週が自分達の起業アイデアを投資家を前にピッチします。

教授自身がよく言っていますが、シード期などアーリーステージのスタートアップを対象とした授業であり、フレームワーク自体が定性的であるため、好みは分かれそうです。自分としては、不確定要素の大きいアーリーステージにおいては有効なフレームワークだと感じましたし、教授がエンターテイニングでちょっとした小話が含蓄に富んでいて学びが多かったので、大のお気に入りでした。

ケースは、MBA生が失敗する話が多く、起業を考えている人には特におすすめです。また、チームを組んで投資家に対してピッチするのもいい経験となりました。投資家や同級生からフィードバックをもらい、プラン自体の是非と自身がピッチする際の見え方などを知ることができ、勉強になりました。(Class of 2021 S.A)

■Building the New Venture

Boothの数あるアントレ系の授業の中でも、BNVはスタートアップのアイデアが既にある中で、具体的にそれをビジネスとしてどう発展させていくかを学ぶ授業です。

内容としては、スタートアップにおけるFinance(ファンドレイズに加えエクイティの配分など)から、Marketing、Operating、更には、Human Resourceの手法について一通り学んでいきます。また、授業の進行に連動する形で、4~5人で組んだチームで仮想のスタートアップ(YourCo)を立ち上げ、毎回の授業の題目に沿った課題についてレポーティングを行うため、密なグループワークが求められる授業です(先生からのフィードバックもかなり丁寧でgood)。また、毎回のケース(多くがBoothオリジナル!)に合わせて、そのケースの主人公たるゲストスピーカーが来ることもあるので、実務的な話も聞けて純粋に面白かったです。

年度後半におけるNVC(New Venture Challenge)へ参加する人間(特に1年生)にとっては秋学期中にアイデアを練る格好の機会ですし、自分のようにベンチャーバックグラウンドの無い人間でもあくまでスタートアップの事業面をゼロから学んでいく趣旨の授業なので十分にキャッチアップできます。なお教授曰く、この発想はスタートアップに限らず、スモールビジネスにも応用できるとのことなので、ETA(サーチファンド)やファミリービジネスに興味のある人にもお薦めです 。(Class of 2021 Y.T)

いかがでしたでしょうか。BoothのFlexibility、自由度の高さを少しでも感じて頂ければ幸いです。

学期が進むについて自由度は増していきますので、引き続きレポートいたします!

The Economist MBAランキング

先日、The Economist が発表した2019年版のMBAランキングで、Chicago Boothは Full-time MBA ranking 1位を獲得しました。

詳しくは下記をご覧ください。

2019 MBA & Business School Ranking (The Economist)

また、Poets and Quantsでも同様のトピックで記事が上がっておりますので、そちらもよろしければご参照ください。

Big Surprises In Topsy-Turvy 2019 Economist MBA Ranking