Class of 2021 Profile

Class of 2021 のTKです。

この度、Class of 2021 日本人11名のProfileを公開いたしました(うち、情報提供者は10名)。

詳細はぜひそちらをご覧いただきたいのですが、この記事では、Class of 2021 の傾向について、少し分析してみたいと思います。

なお、アプリケーションには受験者のプロファイル、テストスコアのほかにも、エッセイ、推薦状等の要素があるため、下記分析は参考程度にご覧いただけますと幸いです。

年齢/職歴

入学時年齢は27歳~34歳となっております。

平均は31歳で、これはClass of 2021全体の平均(28歳)よりも若干高めです。

また職歴としては、金融(銀行、保険、証券会社等)が多いものの、会計士、医師といった専門職からの入学も見られます。

私費/社費

Class of 2021 としては、私費と社費の割合に大きな偏りはなく、半分半分となっております。

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TOEFL/IELTS

TOEFLだけではなく、IELTSでの合格も複数名おります。

また、TOEFLスコアの分布としては、107点付近が多いようです。

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GMAT/GRE

Class of 2021 としては、GMATだけではなくGREでの合格も複数名見られます。

また、GMATスコアの分布としては、710-730点あたりが日本人在校生(1年生)のボリュームゾーンとなっております。

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海外経験

米国、英国、カナダと海外経験も多種多様である一方、いわゆる「純ドメ」の合格者も複数名見られます。

合格ラウンド

1st、2ndだけでなく、3rdでの合格者も在籍しています。

また、Waitlistからの繰り上げ合格者も見られます。

以上、簡単ではありますが、Class of 2021 の多様性について少しでも感じて頂けたら幸いです。

また、詳しく話してみたい在校生や、ご質問等ありましたら、コンタクトページよりお気軽にお問い合わせください。

合格後について

Class of 2021のYTです。

受験生の皆様、特にBoothの1st roundに出願される方はまさに大詰めのところかと思いますが、今回は何かモチベーションアップに繋がればと、私のBooth合格後の経験について書かせて頂ければと思います(合格体験記は各所で取り上げられていますが、合格後の話は少ない気がするので)

渡航前手続

受験のプレッシャーから解放されて気が緩みがちですが、学校手続(Re VeraやScore Confirmationなど)・渡航手続(I-20やVisa取得、予防接種)・引越準備等は、最優先でやらなければいけません。Boothでは、先輩方からTipsのつまったガイドブックを共有頂けるので、それを元にスムーズに進めることができます。

ソーシャル(Booth)

合格さえ勝ち取れば、Boothコミュニティの一員です!今年の場合は、在校生あるいはアルムナイ主催のイベント(ランチ、ディナー、カンファレンス 等)に多く招待して頂き、諸先輩方とネットワーキング機会を得ることができました。

個人的に最も印象的だったのは、春休み(3月)に行われるBooth Japan Trekの打上げ @東京 に合格者として参加させて頂いたこと。1st/2nd合格者の初顔合わせの場になると共に、多くの在校生、アルムナイの皆様と一度に交流をすることができました。

ソーシャル(日本人同期)

各校の2nd合格が出尽くした4月下旬頃から、カウンセラーや予備校主催の壮行会(受験生の皆様でも参加された方も多いかもしれません)が土日を中心に毎週のように始まります。Booth問わず、各地域のMBA同期との交流ができ、これはとにかく楽しいの一言に尽きます!

自分は同窓コミュニティ(海外MBAドットコム)の幹事もやっていたのですが、交流会や受験生イベントの主催を同期数人でゼロから準備していくので、仕事みたいで大変でしたが、非常にやりがいがありました。日本人MBA生とのネットワーキングをしっかりしたいという方にはオススメです。

リクルーティング

こちらは私費生がメインになってきますが、5月中旬から6月中旬にかけて、MBA生採用を行う企業様によるMBA壮行会が週2~3回開催されます。

新卒の就職活動と同じですが、改めて色々な企業のお話を聞けるという点で非常に勉強になります。また、ディナーを通じて、上記同様、日本人同期とも交流を深められます。

企業様によっては、その後の7月頃に翌年のインターンに向けた選考(面接)を渡航前に進められるケースもあるので、私費生は時間のあるうちに準備を進めておくことが重要です。

最後にMBA受験は非常につらいことばかりですが、合格後は楽しいことが沢山待っています。くれぐれも体調には気をつけて、最後まで頑張り抜いて下さい!

MBAでのOPTビザSTEM Extensionについて

MBAを受験される方の中には、卒業後にアメリカでの就職をお考えの方もいらっしゃるかと思います。
アメリカで就職する場合には、卒業後にOPT(Optional Practical Training: プログラムと関連する職種で就業を行なう制度)を利用して就労を開始するのが一般的です。

このOPTは通常12か月間の期間が設定されています。これに加えて、STEM(Science, Technology, Engineering, Mathematics)関連の学位を取得した学生については、24か月間のOPT期間の延長(合計36か月間)が認められます(STEM Extension)。

MBAは通常STEM Extensionの対象となりませんが、近年、MBAプログラムにおけるSTEM関連の授業の増加を受け、学校によって一定の条件を満たした場合にMBAでもSTEM Extensionが認められる動きがあります。

Chicago Boothにおいても、2019年度(2019 Autumn Quarter以降卒業)から

のいずれかのConcentrationを満たせば、STEM Extensionが認められることになりました(Concentrationの詳細についてはこちらをご参照ください)。尚、MBA/MPCSのようなSTEM DegreeとのJoint Degreeは、MBAのConcentrationにかかわらず、STEM Extensionの対象となります。

STEM Extensionにご興味がある方は、ぜひ出願の参考になさってください。

(* 米国のビザ制度の詳細や個別の事例については、専門家にお問い合わせください)

→2020年4月、Dean Rajanからアナウンスがあり、Concentrationsに関わらずMBA degreeがSTEM eligibleとなりました。詳細はこちらの記事をご参照ください。

Employment reportから見るBooth卒業生のキャリア

こんにちは。Class of 2020のTHです。

 MBAを目指す方にとって、卒業後のキャリアは最大の関心事と言っても過言ではないと思われます。この点、Chicago Boothは各年のMBA卒業者を対象としたアンケートに基づくEmployment reportを公開しており、こちらからご覧になれます。このレポートの対象者はChicago Booth Full-Time MBA の全学生で、回答率は例年95%超なので、Chicago Booth卒業後のキャリアの状況を把握するためには大変有用なものとなっています。ここでは、現時点で参照可能なデータ(Class of 2013 – 2018)を元に、Chicago Boothの卒業生の就職状況について一部紹介・考察いたします。

全体像

 まずはClass analysisによる全体像を見てみましょう。以下のグラフは、Chicago Booth Full-Time MBAの卒業生全体(毎年600名弱)のうち、何名が新しいFull-Timeの就職先を探しているかを示しています。ご覧の通り大半(およそ90%弱)の学生がSeeking Employmentのステータスであり、Sponsoredで雇用先に戻る学生は学校全体では少数派であると言えます(とはいえ、Sponsoredの人数が増加傾向にあるのは興味深いです)。ちなみに、Non seeking employment – Otherと示している人数の多くは起業予定の学生です。

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Job Offer rate(内定率)

 次に、就職を希望している学生のJob offer(内定率)の状況を見てみましょう。以下は就職を希望する学生における卒業後3か月後時点のJob offerの状況です。以下の通り、US citizens・International studentsともに90%を大きく超える水準を保っています。この割合は他のMBAプログラムと比較しても非常に高く、高い内定率はChicago Boothの一つの特徴であると言えます。

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業種毎の就職状況

 次に、Job offerを受け就職を決めた方の中での、業種別の内訳を見てみます。ここでは人気三業種(Consulting, Financial Services, Technology)を始めとするIndustry(業種)毎の就職先の人数を示しました。こちらから言える事は、Consulting, Financial Servicesの二業種が例年過半数を占める事と(Financial servicesは緩やかな減少傾向と言えるかもしれません)、Technology業界への就職者が年々増加している事でしょう。

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Technology業界の就職状況についての考察

 最後に、就職者が増加傾向にあるTechnology業界について、もう少し詳細を見てみます。色々な切り口の分析が出来ると思いますが、ここでは当レポートのデータから得られる一つの考察として、Technology業界におけるProduct Manager(PMと略されます)の存在を挙げたいと思います。

 以下の表は、Employment reportの中のFunction (職責)別のデータのうち、Product Management (Tech)という項目の人数の推移となります。表のとおり、人数・(Technology業界への就職に対する)割合のどちらの観点からも存在感が増していると言えます。PMとは、特定の製品の販売の計画・実行等を担い、収益責任を持つ職種です。PMにおいては、テクノロジーの知識だけでなく、Strategy, Marketing, Project Managementといったビジネスにおける総合力が試されます。このような業務はMBAで得られるスキルとの親和性が高いことから、Product Managerへの関心の高まりがPost MBAにおけるTechnology業界の人気を牽引する一つの要素となっている、と仮説づけられるでしょう(実際私がMBA生活を送る中でそのような傾向は強く感じます)。

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最後に

 以上は一部の紹介となりますが、Employment reportによりBooth卒業生のキャリアに関する実態を様々な側面から見る事が出来ます。もちろん、Chicago Boothはあらゆる業界でのリーダーを目指す学生に開かれていることは言うまでもありませんが、マクロ的な傾向を知ることは、MBA生活およびMBA後のキャリアをイメージする助けになると思います。以上、ご参考になれば幸いです。