Tech Trek 2017レポート

12/11-15の間に、Tech Trekに参加しましたので、Trekの内容についてお話したいと思います。

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Trekとは?

特定の業界・職種・地域の知識を深める・経験を積むことを目的とした旅行のことです。Boothでは生徒主導で様々なTrekが企画されてます。

  • Industry
    • Tech Trek, Healthcare Trek, EdTech Trek, Bank Week (投資銀行), Startup Trek, PE Trek, LA Studio Day  (メディア・エンタメ・スポーツ関連)
  • Function
    • Marketing Trek
  • Geography
    • Japan Trek, Morocco Trek, BoothRight (Israel)

 

Tech Trekとは?

Tech Trekの目的は、主に2つあります。

  • テクノロジー関連企業を訪問し、訪問先企業、及び業界について学ぶこと
  • Tech業界への就職を目指すBooth生と仲良くなること

プログラムとしては、主に社員と話したり(スピーチ、パネルディスカッション、Q&Aセッション、1 on 1 conversation)、オフィスを見学したりしました。
(こちらのブログ投稿にもTrekの様子が紹介されてます)

 

Trip overview

 

12/10(日)
シアトルに飛び、ホテルにチェックイン。昼はシアトルの町を探索、夜は参加者とのディナー。
卒業後に住む可能性はゼロではないので、街の雰囲気を知ることが出来て非常に有益でした。Pike Place MarketStarbucks Reserve Roastery等、シーフードとコーヒー好きにはたまらない場所です。

Starbucks Reserve Roastery

Starbucks Reserve Roastery

12/11(月)
朝はAmazonを訪問しました。決済関連に携わってるエグゼクティブが自身のキャリアの話を語り、その後プロダクトマネジャー3人によるパネルディスカッションが行われ(全員Booth卒です!)、アマゾンにおけるPMの内情を知ることができる、貴重な機会となりました。その後オフィスツアーを行い、Amazon Goの説明を聞いたり、Community Banana Standを見ることができました。
昼はZillowを訪問。Zillowは不動産のマーケットプレイスビジネスを展開している企業で、優れた企業文化が評判の会社です。プレゼンは普通だったのですが、無料でおーいお茶を提供してたのと、我々にワインを提供してくれたのが印象的でした。
その後、バスでSeattleからRedmondに移動し、Microsoftを訪問しました。MicrosoftではAlumniによるパネルディスカッションが開かれました。2014年に就任したCEOのSatya Nadellaがそれまでの企業文化を根本的に変え、非常に雰囲気の良い職場なんだな、と実感することができました。キャンパス内にモールもあり、非常に便利な作りとなってます。今後改装されるのですが、クリケットのスタジアムも建てられる等、面白い取り組みが期待できます。
夜はシアトルからサンフランシスコに飛び、レンタカーを借りた後、Sunnyvaleにあるホテルまでドライブ。

Community Banana Stand

Community Banana Stand

12/12(火)
朝はAdobeを訪問。Photoshopのイメージが強い会社ですが、実はデジタルマーケティングの分野が伸びてます。また、サブスクリプションモデルにビジネスモデルを切り替えた後、業績は非常に好調で、目が離せない企業の一つです。オフィスもCaltrainの駅から近いので、仮にBay Areaから電車通勤するとした場合、便利な立地にあるなと思いました。
昼はカルフォルニア名物のIn-N-Out Burgerを食べました。ファーストフードの中で、味はトップクラスです(注: 著者の意見です)。行く機会があったら是非Secret menuを試して見て下さい。おすすめはAnimal Style friesです。
昼食後はCiscoを訪問しました(一部の人はTeslaに行きました)。パネルディスカッション形式で、ローテーションプログラムの説明が行われました(Non-rotation programも存在します)。3年間で3つのプロジェクトを経験し、その後本配属される、という仕組になってます。ローテーションプログラムの人数に対し、マネジャーの人材に対する要望のほうが多く、プログラム参加者は好きなプロジェクトを選べるのことで、キャリア設計の自由度は比較的高い印象を受けました。また、H-1Bビザの抽選を落ちたために、イギリスに一時的に送られたInternational studentが、イギリスでの生活が面白すぎてアメリカに戻りたくない、といった話も興味深かったです。
夜は少人数のグループディナーで親睦を深めました。インドネシア料理はうまかったです。

In-N-Out Burger

In-N-Out Burger

12/13(水)
朝はDIUx(政府機関)を訪問しました。正直何やってるか全く知らず、期待値はほぼゼロだったのですが、非常に面白い話を聞くことができました。DIUxの活動内容を簡単に説明すると、アメリカ国防省の抱える問題に対し、スタートアップやBig techのソリューションのマッチングを仲介してます。通常、企業と政府との契約締結は数年かかるのに対し、DIUx経由であれば数ヶ月で契約が締結可能で、スピーディーに動くことができるのことです(“Cutting through the red tape”)。訪問を通じてアメリカ政府の、テクノロジーを取り組む姿勢は先進的だな、と思いました。
昼食後はBoxを訪問しました(VMWareと選択することが可能)。Dropboxと異なる点として、Boxはエンタープライズ向けのマーケットで強く、セキュリティ面が非常に強いのことです。オフィスツアーも行ったのですが、上場しているとは思えないぐらい、スタートアップの雰囲気が残っており、楽しく働けそうな場所でした。
Boxの後は全員でGoogleを訪問しました。パネルディスカッションは業界について深い話を聞くことができ、非常に面白いディスカッションが繰り広げられました。その後はキャンパスツアー、及びVisitor centerで遊びました。
その後、Fisherman’s Wharfにあるホテルに向かったのですが、思った以上に渋滞で混んでました。1時間以上かけてついにホテルに到着。サンフランシスコでAlumniのイベントが開催されてたので参加する予定だったのですが、疲れたので欠席し、代わりにホテル付近のBoudin Bakeryでクラムチャウダーを食べました。

Google

Google

12/14(木)
朝はThumbtackを訪問しました。ホームデザイナーやピアノの教師等、各種プロフェッショナルと消費者を繋げるサービスで、これまでの訪問の中で一番スタートアップ感がありました。当分の間はアメリカのマーケットに注力するのことです。
昼はTwitterを訪問しました。AlumniによるQ&Aセッション開催後、オフィスツアーを行いました。従業員は割と若めの人が多い印象を受けました。また、「3つのカフェテリアスペースがあるから、何を食べるかを決めるのが大変だ」と人事の方が言っており、確かにそんな感じはするな、、、と思いました。
この日の最後の訪問はSalesforceでした(Yelp訪問と選択可)。昼ごはんを食べる時間がなかったので、オフィスにあったバナナやスナックが食べれたのはよかったです。プレゼンテーションは若干長かったものの、プロダクトについて面白い話が聞けて満足しました。
夜はシーフードレストランに行き、その後Exploratorium after darkに行きました。普通の科学館なのですが、大人も楽しめるようアルコールを提供しており、楽しい時間を過ごすことができました。(算数のコーナーで、子供向けに正規分布を説明するおもちゃがあったのですが、統計を履修した生徒同士で盛り上がったのがBoothらしいです)
夜はこれで終わると思いきや、カラオケバーに行きました。意外と上手い人もおり、多才な人材に溢れたクラスだなと再認識しました。

Twitterなう

Twitterなう

12/15(金)
午前中はSquareを訪問。Q&Aセッションが開かれ、Squareの将来やPayments業界の今後について勉強することができました。オフィスには、起業時のUIのスケッチや、最初のHWプロトタイプが飾っており、会社の歴史を感じることができました。
最後の訪問は同じビルのUberでした。新CEOのDara Khosrowshahi就任後、どのようにUberのカルチャーが変わったか、surge pricingautonomous vehicle等のトピックについて面白い話が聞けました。
解散後、私はオイスターバーに行き、その後はカフェでカバーレターの作業を行いました。

Square/Uberオフィスエントランス

Square/Uberオフィスエントランス

感想

色々な観点で行ってよかったな、と思いました。

  • 就職面: シアトルは行ったことがなく、住む場所として確認したかったので、半日かけて探索できたのは貴重でした。一方Palo Alto/San Joseが思ってたところと少し違ったので、Google Mapsで見てもわからないことがあるんだなと思いました。訪問についても、カバーレターや面接で感想を述べることもができるので、多少は就職に有利になることを信じます(笑)。
  • 興味面: これまで仕事で調べたり、ディスカッションに上がってた企業を訪問することができ、その上疑問に思ってたことを直接聞くことが出来たので、非常に満足しました。
  • ソーシャル面: クラスメイトと仲良くなれた。皆良い人ばかりですね。

Booth日本人も活躍!Case Competitionについて

MBAを通じた学びといえば、まず浮かぶのは授業や学内のStudent Groupと思いますが、”Case Competition (Comp)”もまた、貴重な経験が得られる場です。

Case Compとは、企業が(場合によって特定の主催校と提携して)開く大学対抗のビジネスコンテストのこと。MBA生にとっては、興味のある業界や会社と集中的・実践的に向き合える、主催企業の社員とネットワーキングができる、他校のMBA生と交流できる、勝てば賞金や副賞をもらえるなど、多くのメリットがあります。コンサルであれば経営課題の解決、Investment ManagementであればStock Pitch、テックであればプロダクトの提案など、お題は主催企業や業界により様々。3~5名程度のチームで大学内の予選に臨み、勝ち残れば大学対抗のプレゼンに進む、というのが一般的なフローです。

なかでも注目度も高いMicrosoft社のCase Compにて、先般、筆者のチームがFinalistに選ばれました(なんと三人のメンバーのうち二人が日本人。Boothの日本人大活躍!)。経営課題に対するユニークな提案が当社から高い評価を受け、二桁の倍率を勝ち残る快挙です。

結果はもちろん喜ばしいですが、何よりの成果はその過程を体験できたことです。出されたお題に正面から向き合い、アタマを捻る。議論を重ね、白熱しているうちに、ふとイノベーティブなアイデアを閃く。そのアイデアを、それぞれの強み(テック・コンサル・金融出身とDiverseなチームでした)を活かしながら、いっきにフィージブルなプランに落とし込む。質疑応答も意識しつつ、ディテールを詰める。聞き手の心理を想定し、効果的なプレゼンを行う。これらの過程ひとつひとつが、業界・会社に関する知識の強化のみならず、ビジネススキルの研鑽に役立ったと思います。

また、Case Compに取り組んで改めて実感したのは、Boothのクラスメートに恵まれて良かったということ。教授のレクチャーが「タテの学び」ならば、授業のグループワークやこのような活動で得られるのは「ヨコの学び」。とりわけソフトスキルは、ヨコ同士のシナジーよって形成される部分が大きいと思います。

受験生のみなさんには、ぜひCase Compをひとつの学びのアプローチとしてご認識いただくとともに、在校生・卒業生との対話から得られる「将来のクラスメートのイメージ」を大事にしていただければと思います。

Thanksgiving

こんにちは。Class of 2019のUZです。

今週アメリカはThanksgiving Holidayということで木曜から4連休でした。

Thanksgivingは日本語では感謝祭と訳されており、17世紀アメリカ大陸に入植した開拓者が原住民から新大陸での栽培の知識を得たことで厳しい冬を乗り切ることが出来たことに感謝し、共に収穫を祝うようになったことが起源とされております。

アメリカではThanksgivingに故郷の家族のもとに帰り、家族全員で七面鳥とパンプキンパイを食べるというのが習わしとなっていますが、実際、水曜日の授業では多くの学生が帰省用の大きな荷物を持って学校に来ており、教授も飛行機の時間に配慮して早めに授業を切り上げるというような状況でした。

我々留学生は流石に4日間で故郷に帰るわけにはいかないのですが、留学生にもThanksgivingの雰囲気を味わってもらいたいということでGraduate Business Council(生徒会)主導でThanksgiving Dinnerを開催してくれたのでそれに参加してきました。

ダウンタウンにある雰囲気の良いアメリカンレストランの地下フロアを貸し切って行われ、地元に帰らないアメリカ人含め総勢50名超の参加者と共にTraditionalな七面鳥料理とパンプキンパイに舌鼓を打つという贅沢な時間でした。

久しぶりに会う友人も多かったのですが、皆就職活動とFinal Examに向けた勉強で忙殺されており、なかなかにストレスが溜まっている様子でした。ならばということで、もともと日本人と韓国人の友人数名で予定していた二次会のカラオケパーティを全体にアナウンスしてみたところ、参加者が大勢集まり、結局20名以上での大カラオケパーティがThanksgiving Dinner後に開催されることに。Booth生の居住エリアから徒歩10分くらいのところにある『』というカラオケバーにて深夜まで宴が続きました。

経験則として、アメリカ人はあまり歌が上手くない(カラオケに慣れていない)という印象があったのですが、今回のメンバーはなかなか聞かせる面子が揃っており、しっとりとしたバラードからノリノリのロックまで、さすがに流暢な英語で歌いあげておりました。色々な国籍の学生が参加していたのですが、やはりLet It GoA Whole New WorldなどのDisney song、I Don’t Want to Miss a ThingMy Heart Will go On等有名映画の主題歌はglobal reachを誇っており、尋常では無い一体感を生み出していました。また、アジアの曲ではやはりGangnam Styleは破壊力がありました(ピコ太郎は歌ってないので分かりません)。あと、韓国人で一人宇多田ヒカルのFirst Loveを歌っている人がいました。

途中からほぼカラオケの話になってしまいましたが、Thanksgiving中は他にもBlack Friday、Cyber MondayというBig Saleが開催され、各種冬支度を行うのにも良い期間です。また、MBA生にとっては遠距離恋愛をしているカップルが地元で久しぶりに会い、将来の方向性の違いから別れるという通称Turkey Dropと呼ばれるイベントが起こる時期としても知られています(現象に関する分析はこちらから)。色々な意味で重要な休日なのだなと勉強になりました。

Graduate Business Council主催のThanksgiving dinnerにて

Graduate Business Council主催のThanksgiving dinnerにて