Booth日本人も活躍!Case Competitionについて

MBAを通じた学びといえば、まず浮かぶのは授業や学内のStudent Groupと思いますが、”Case Competition (Comp)”もまた、貴重な経験が得られる場です。

Case Compとは、企業が(場合によって特定の主催校と提携して)開く大学対抗のビジネスコンテストのこと。MBA生にとっては、興味のある業界や会社と集中的・実践的に向き合える、主催企業の社員とネットワーキングができる、他校のMBA生と交流できる、勝てば賞金や副賞をもらえるなど、多くのメリットがあります。コンサルであれば経営課題の解決、Investment ManagementであればStock Pitch、テックであればプロダクトの提案など、お題は主催企業や業界により様々。3~5名程度のチームで大学内の予選に臨み、勝ち残れば大学対抗のプレゼンに進む、というのが一般的なフローです。

なかでも注目度も高いMicrosoft社のCase Compにて、先般、筆者のチームがFinalistに選ばれました(なんと三人のメンバーのうち二人が日本人。Boothの日本人大活躍!)。経営課題に対するユニークな提案が当社から高い評価を受け、二桁の倍率を勝ち残る快挙です。

結果はもちろん喜ばしいですが、何よりの成果はその過程を体験できたことです。出されたお題に正面から向き合い、アタマを捻る。議論を重ね、白熱しているうちに、ふとイノベーティブなアイデアを閃く。そのアイデアを、それぞれの強み(テック・コンサル・金融出身とDiverseなチームでした)を活かしながら、いっきにフィージブルなプランに落とし込む。質疑応答も意識しつつ、ディテールを詰める。聞き手の心理を想定し、効果的なプレゼンを行う。これらの過程ひとつひとつが、業界・会社に関する知識の強化のみならず、ビジネススキルの研鑽に役立ったと思います。

また、Case Compに取り組んで改めて実感したのは、Boothのクラスメートに恵まれて良かったということ。教授のレクチャーが「タテの学び」ならば、授業のグループワークやこのような活動で得られるのは「ヨコの学び」。とりわけソフトスキルは、ヨコ同士のシナジーよって形成される部分が大きいと思います。

受験生のみなさんには、ぜひCase Compをひとつの学びのアプローチとしてご認識いただくとともに、在校生・卒業生との対話から得られる「将来のクラスメートのイメージ」を大事にしていただければと思います。