Fintech at Booth

こんにちは、Booth Class of 2020のTHです。

ファイナンスとテクノロジーは多くのBoothの学生が興味を見せる二大分野であり、それらの融合であるFinTechに関連する活動は、自ずと大変な盛り上がりを見せています。私自身、FinTech ClubのCo-Chairとして、米国におけるFinTechの先進的な試みを数多く学んでいます。ここでは、BoothにおけるFinTechの取り組みの一部を、クラス内・クラス外に分けて紹介させて頂きます。

クラス内での機会

Boothの授業選択のFlexibilityを支える重要な要因として、学生や社会のニーズをいち早く取り入れる豊富な授業のラインナップがあります。例えば、FinTechの分野においては、‘The FinTech Revolution’ や’Cryptocurrency and Blockchain: Markets, Models and Opportunities’といった授業がここ数年で開講され、人気授業となっています。

また、Boothが近年力を入れているEntrepreneurship関連の授業を履修することで(EntrepreneurshipのConcentrationとして登録されている Boothの授業は、当記事執筆時点でなんと45も存在します!)、FinTechに興味がある学生とチームを組んでアイデアを試すことが可能です。例えば、私は一年生の秋学期に履修したEntrepreneurial Discovery(チームを組んで事業アイデアを練る授業)を通じて、FinTechに関するビジネスプランを構築する過程で、現地のFinTech企業のプロフェッショナルとの多くのコネクションを持つ事が出来ました(この活動を通じてインターンシップのオファーを貰った学生も居ます)。

入学してすぐの秋学期から、このような実践的な授業を通してアウトプットを試すことが出来るのは、BoothのFlexibilityの一つの真骨頂であるといえます。

クラス外での機会

金融活動が盛んなシカゴには多くのFinTech企業が存在します。Boothの学生は、Polsky Center(Boothが運営する起業家育成センター)やクラブ活動などを通して、それらとの緊密な関わりを持つことが出来ます。ここではシカゴの先進的なFinTech企業の一部を紹介させて頂きます。

BrainTree
2007年設立。Web上の決済サービスを営む会社です。米国の若者では知らない人が居ない’割り勘ツールVenmoを買収した会社として有名です。現在は決済サービス大手PayPalの一事業となっています。

Ascent
2015年設立。自然言語解析などの技術を使い、クライアントに関係のあるコンプライアンス関連の事象を自動的にアップデートするサービスを提供しています。Ascentは、近年米国で急成長している’RegTech’(Regulatory Technology)の関連企業に位置づけられます。

実は、上記の企業はどちらもBoothの卒業生によって設立されました。それだけではなく、どちらもPolsky Centerが主催するNew Venture Challengeを通してアイデアが練られ、Finalistとして勝ち上がったという大きな共通点があります(中でもAscentはPolsky Centerによって $315,000の投資を受け入れています(https://polsky.uchicago.edu/2018/03/01/uchicago-invests-in-regtech-company-founded-by-chicago-booth-alums/)

Boothの目玉イベントとして知られるNew Venture Challengeですが、その20年を超す歴史の中で、学校の一イベントという枠を超えて多くの起業家の育成に成功していることが分かります。FinTechという一分野をとっても、Boothの提供する機会の豊富さと、社会へのインパクトの大きさに驚かされます。