LEADを終えて

こんにちは。Class of 2019のL.Tです。先々週より本格的なRecruiting Seasonが始まり、Boothにも連日多くの採用担当者の方が来訪されて活気づいています。

さて、9月初め~10月中旬までLEAD(Leadership Effectiveness and Development)というプログラムを受けました。LEADはBooth唯一の必修科目で、内容については既にこちらで紹介されておりますので、今回は私個人の独断と偏見で特に印象に残ったポイントのみをシェアしたいと思います。

1.かなり内省的なプログラム :私はLeadership教育=対外的な発信力を高める、といったプログラムを連想していたのですが、受けた印象としてはずいぶん内省的な「振り返り」が多かったです。全6回のそれぞれに”Personality”や”Group Process”等のテーマが定められているのですが、どの回も自己評価→ワーク→他者からのフィードバック→再び自己評価、というプロセスで、「自分のスタイル(くせ)は何なのか」を繰り返し考える機会が設けられていました。私の場合、このプロセスを通じて自分の強み(Active Listenerであること)はグローバルでも活かせるという発見がある一方、改善点(Initiativeを積極的に取ること)もよく理解できました。私は前職で人事経験があるのでよく分かるのですが、この「自分で気づく」というプロセスは生産性の高い学習をする上でとても大事な要素であり、LEADはそれを上手く組み込んだプログラムだなと感心しました。

2.結構ディープな話をする: LEADテーマの一つに”Cross-Cultural Communication”という回があり、文字通り異文化コミュニケーションについて考えるのですが、単に国籍や文化が違うというだけではなく、アメリカ社会に存在する肌の色や宗教観の違いから生じるミスコミュニケーションにも踏み込んでおり、かなりディープな話をしました。私のSquad(8人1組のチーム)には宗教マイノリティやLGBTのクラスメートもおり、これまでの人生で経験してきたミスコミュニケーションを「その人の言葉で」語ります。私の場合は縁あって障がい者コミュニティに長く携わってきたので、障がい者文化と健常者文化の境に立つ立場として感じてきた難しさを説明しました。2年生のファシリテーターからは「Booth生は、将来的に社会のリーダーになった際、同僚や部下と異文化コミュニケーションを取る可能性が高い。その時にいきなりではなく、今からあらゆる文化・人と接する『可能性』について考える機会にしてほしい」との言葉がありました。もちろんメンバーのバックグラウンドや信頼関係によるところが大きいですが、個人的には相当Takeawayが大きい体験だったと思っています。

3.MBA2年間の方針策定期間: LEAD初日にファシリテーターから受けた導入の言葉が印象的でした。「MBA2年間はプロスポーツ選手で言う『オフシーズン』に当たる。あなたたちはこれまでビジネスの世界で『オンシーズン』を潜り抜けてきたが、自分が(恐らく最後の)このオフシーズンに何をしたら良いのか、LEADを通じて考えてほしい。筋トレをする・フォームを矯正する・パーティーを楽しむ。人によって過ごし方は違うと思う。オリジナルのMBAを作ってほしい。」この言葉はいかにもBoothらしいと思いますし、LEADらしいと思います。比較的時間に余裕のある最初の期間に、LEADを通じて自分の強み・弱みを振り返り、向こう2年間でのTo Do Listを作るというプロセスがしっかり準備されていて、自分の過ごし方を再設計する良い機会になりました。実際、私の場合はこれを機会に、自分の弱みを克服することを念頭にいくつかのプログラムを探し、自身をストレッチさせるべく取り組んでいます。

私のSquadはかなり仲が良くなり、先日皆でDinnerを企画したのですが、Recruiting・中間試験の準備が重なる忙しい時期にも関わらず(2年生のファシリテーターも含めて)全員が集まるというとても強い結束力を見せました。このような経験も相まり、LEADは私にとってとても満足度の高いプログラムの1つです。受験生の方は個別学校の深堀り中かと存じますが、上記もBoothのイメージを膨らませる参考にしていただければ幸いです。

 

尚、この場を借りての告知となりますが、11月14日(火)の23:00-24:00(日本時間)にJapan ClubのLive Chatを開催します(登録はこちら)。授業や課外活動・Recruiting等、様々なトピックについてBoothを知る絶好の機会ですので、是非お申込みください!