Social Impactの活動について

先日、Rustandy Center主催の幼児教育に関するワークショップ『OpenImpact: Early Childhood Education』に参加して参りました。そこで今回は、BoothにおけるSocial Impactの活動機会についてご紹介させていただきます。

そもそもRustandy Centerとは何か?当センターはシカゴ大学のSocial Sector Innovationに関わる施設で、社会起業家やNon-Profitセクターのリーダー育成を目的とした、あらゆるプログラム設計・運営や研究を行ってます(詳細はこちら)。

なお、このような特定分野の活動を促進する機能として、他にもPolsky Center(アントレプレナーシップおよびイノベーション)やKilts Center(マーケティング)があります。これらのセンターが開くイベント・授業を通じて得られる学びや人脈、そして自ら思い描く事業を実現させられる豊富なリソースもまた、Boothの魅力のひとつです。(Research and learning centerの一覧はこちら)

さて、今回私が参加したのは「幼児への算数教育」に関する3時間の体験型イベントです。小学一年生へのトレーニングプログラムを運営するStartupのNPO代表をゲストに招き、彼女らの「よりスケールを大きくするにはどうすればよいか」という相談に応えるべく、Booth生・Harris生(=Public Policy修士生)で徹底的に討論しました。

参加者がみな生き生きと議論しているのはもちろん、知恵を絞りやすいようにデザイン・シンキングのモジュールが組み入れられるなど、様々な工夫がされているのが印象的でした。このようなイベントを仕切るRustandy Centerのスタッフには元・社会起業家も多く、話をすると実にさまざまなノウハウを持っているのが伝わってきます。

終盤には「新入りの先生に向けた指導プログラムを設計する」「Church Schoolにてパイロットプログラムを開始する」などユニークなアイデアもまとまり、会場は前向きな高揚感に包まれました。まさに学生・スタッフ・ゲスト一体で社会問題に向き合うことができる、有意義な場だったと思います。

Rustandy Centerの活動は今回のようなイベントに限らず、他にもSocial New Venture Challenge(社会起業家の事業コンテスト、授業の単位にもなる)やCRED(シカゴ市内の社会問題解決のためのプログラム)など様々です。また、社会貢献の精神が大学中に宿っているというのも、シカゴ大学のカルチャーの特徴のひとつかと思います。ビジネスのみならずSocial Impactを生み出したい受験生の方は、ぜひこのような機会にも目を向けてみてください。