Research Assistantship at The University of Chicago Medicine

Class of 2021のH.Iです。

年末にManagement Consulting Group (MCG)の活動についてご紹介致しましたが、今回はヘルスケア領域でのユニークなオポチュニティとして、The University of Chicago Medicineにおけるインターンシップについてご紹介します。このプログラムはGPHAP(Graduate Program in Health Administration and Policy)(https://www.ssa.uchicago.edu/gphap)というプログラムに含まれているのですが、こちらについては2018年11月22日にClass of 2020のRKさんが紹介しておりますので、ご参照ください。

プログラム概要

GPHAPに所属する学生 (Boothの他、Harris School of Public Policy、Law School、Pritzker School of Medicine、School of Social Service Administrationの学生で構成される)が、座学や学生同士でのグループワークに留まらずに現場を経験する機会を得るためのプログラムです。シカゴ大学メディカルセンター内の部署に所属してのインターンシップや、メディカルスクール教授のアシスタント等を担当します。また、大学内での就業としての扱いになるため、例外的にビザの規制に関係なく1年目の比較的早い段階からお給料もいただくことができます (もちろん学びがメインなので、一般企業のインターンの様な手当ではありません)。全部で15程度の部署からの募集があり (各部署1人)、11月頃に面接をして採用されると、主に冬の間合計100時間就業することとなります。

実際の経験

私はOperational Excellenceという病院内のオペレーション改善に携わるチームに所属してインターンシップを行なっています。ここではKaizen Eventという(トヨタの”カイゼン”を取り入れています)1週間単位で特定の課題へのアプローチ法を探るプロジェクトを企画、準備、実行することで日々病院運営の効率化に貢献しています。プロジェクトは実際に現場に携わる方々 (医師や看護師、技師等の医療職、受付や患者サポートのスタッフ)を集め10-15人程度のチームで取り組みます。具体的な流れとしては、まず現場の業務フロー及び改善の余地があるポイントを皆で徹底的に洗い出し、実際に現場へ行ってインタビューを行ったりトラブルに巻き込まれてしまった患者さんと電話会議を行ったりして方向性を見定め、最後に新しいスタンダードを作成して発表します。私は今まで3つのプロジェクトに参加したのですが、具体的には「小児科、婦人科における血液等検体採取→結果報告までのフロー改善」「大腸摘出術後の再入院率改善」「患者からの問い合わせへの対応フローの改善」といったものでした。このインターンシップは、一人で何か作業を進めていくというよりは、プロジェクトの一員として常に参加する、という形式でしたが、その辺りは採用先によって色々と異なると思います。

総括

書いている自分でも思うのですが、おそらく一般的なMBAにおける体験のイメージとだいぶ異なるのがこのインターンシップです。これ自体は恐らくヘルスケア業界に強い興味がある方でなければ応募することはないかと思いますが、Boothのフレキシビリティや多様なオポチュニティを示す良い例だと思っております。

最後に、なぜBoothだからこそこの経験ができたのか?ということについて2点ほど挙げさせてください。一つ目は、総合大学のMBAとして、他の機関との連携が強いからこそ得られる機会だということです。より大きな組織(大学やそれに近い高等教育機関等)の中の一つとしてビジネススクールが位置付けられているところは多いですが、全ての学校において現実的な連携があるわけではありません。Boothでは他大学院での授業が取れるだけに留まらず、上記の様な様々な実践的機会に恵まれています。二つ目は、徹底してフレキシブルなカリキュラムがあるからこそ、学業との両立が可能ということです。今回私は、日中のインターンにできるだけ多く参加できる様にWinter Quarterは夜間の授業を中心に選択しました。インターン+夜間の授業となると朝8時-夜9時まで常にインターンor授業となるのでかなり辛い思いもしましたが、その分しっかりとリターンを得られたと思っています。1年生の授業はスケジュールが固定されている学校も少なくないと思いますが、Boothがそうだった場合、このインターンには十分な参加ができなかったかな、と思います。

今回の記事ではプログラムの概要に留め、日本の病院での経験との類似点/相違点など色々感じたことはあまり言及しませんでしたが、もしご興味を持たれた方がいらっしゃればいつでもご連絡ください!皆様の受験校リサーチに少しでも貢献できることを願っております。