総合大学としてのUChicago

こんにちは。Class of 2019のL.Tです。シカゴは先週から急に寒くなりました。日本でも季節の変わり目かと思いますが、受験生の方は体調を崩されないよう気を付けてください。多くの方にBoothを受験していただけることを在校生一同願っております。

今回はBoothから離れて、シカゴ大学全体について述べたいと思います。MBA受験をしていると中々気づかないのですが、シカゴ大学は全米でも有数の総合大学で、特にGraduate(大学院)教育においては確固たる地位を築いています。我らがBooth以外にも公共政策大学院(Harris School of Public Policy)、法科大学院(Law School)、経済学研究科(Department of Economics)等多くの有名大学院があり、日本から進学される方も毎年いらっしゃいます。

先日、折角同じ大学なのだからということで、Mixerと題してそれらの日本人在校生の方をお招きして私のアパートでBBQ(*)をしました。最初はせいぜい10人程度かな。。。と予想していたのですが、皆さん協力的で次々と情報を展開してくださり、結果的に26人の大所帯でのBBQとなりました。学生の他、PhDで研究されている方やシカゴ市内で働かれている全く関係ない方(笑)も加わり、大変楽しい会となりました。

(*)シカゴではBBQは生活に身近なイベントで、ダウンタウンのアパートの多くにはBBQスペースが設けられています。私もクーラーボックスやポータブルチェア、チャッカマンやトング等、気づいたら道具一式を揃えていました。

 

他大学院の方と話して思ったことをシェアしますと、

1. 他大学院の方とネットワークを築けることはキャリア上プラス: Boothコミュニティは申し分なく素晴らしいのですが、他大学院に進学されている方も日本のトップキャリアが集まっており、経済政策立案やクロスボーダー案件等の面白い仕事を手掛けてこられた方ばかりです。こうした方と将来に渡るネットワークを築けるのは各方面で高い評価を得ているシカゴ大学ならではであり、留学の副次的効果として意味ありと思いました。一例として、シカゴ大学社会学の山口一男教授のご自宅で月に1回Harris Schoolの方との合同勉強会を開催しています。メーカー出身の私としては、官公庁出身の方が日本の方向性や各種行政課題をどのように捉えているのか学ぶ貴重な機会となっており、またそれらの方とのネットワーキングの場としても大いに活用しています。

2. 定期的に「外の空気」を吸うのは相対比較に有意義: 他大学院は外国人比率や学生人数等がBoothと異なり、MBAの経験を相対的に見る機会になりました。例えばBoothの日本人比率は約1%と超マイノリティである一方、法科大学院(LLM)では日本人比率が7~8%、アジア系全体で学生の過半数を占めており、Boothの環境は異文化リーダーシップを学ぶ絶好の機会なのだと改めて認識することができました。また、私はたまにEnergy Policy Instituteが開催するシンポジウムやPolsky Center主催のネットワーキングイベントに参加していますが、MBA生以外(特に理系の院生)が多く参加するイベントではビジネス以外のディスカッションが多くなりますし、集まる人種もよりピュアで浮き世離れした人が多くなる気がします(笑)。普段MBAの生活ではあまり接触しない研究者達の空気に触れながら、ビジネスサイドの視点からそのような技術をどう世の中に活かすか考えるきっかけになり、Boothの意味合いを捉え直す機会になっています。

3. 上記の観点も含めてやはりChicago Boothはお勧め(笑): 日本で受験している時はMBAのみの評価やランキングに目が奪われがちですが、大学全体をリソースとして捉えた時、改めてChicago Boothは魅力的な環境だと思います。シカゴ大学は建学の経緯からも東海岸の名門大学に匹敵する中西部屈指の研究大学として多くの優秀な研究者を惹きつけており、多くの分野で世界で最も評価の高い大学の1つです。また、ポリシーとして垣根を設けないオープンな議論を好み、多くの専攻領域の方とのディスカッションができるよう色んな仕掛けが設けられていると感じます。学科を超えたイベントも日々開催されていますし、Booth外で提供されている科目の履修・単位認定も自由にできます。興味があればどんどん知識・人脈を広げることができる舞台が整っていると思います。

以上、学校調査の参考にしていただければ幸いです。