はじめまして!Class of 2012のKOです。
シカゴでは快適で賑やかな夏は終わり、冬が全力疾走で向かってきている様です。暖かい日が続いていると思っていたら、一気に冷え込んできました。9月下旬から秋学期が始まるBoothでは、夏の終わりと共に、授業、就職活動、Student Group活動が一気に本格化します。
Student Groupについては、ちょうど先日からの勧誘が始まり、1年生は70を越えるグループを前に、絞りきれない、と愚痴を溢しながらグループ選定をしています。以前の投稿でも紹介されていますが、4~5グループ程度の掛け持ちを(しようと)している学生が多く、キャリア系2/地域・エスニシティ系1~2/ソーシャル・スポーツ系1~2というのがよく聞くポートフォリオかと思います。
今回は、私が紹介を聞いたクラブの一部を簡単に紹介したいと思います。(活動参加前なので、詳細はまた次回)
<就職支援系>
■Investment Banking Group: IBへの就職をサポートするグループ。ネットワーク/情報の質が合否を分ける就職活動において、同業界を目指す500名以上のBoothメンバーと共闘できる環境は素晴らしいと思います。(金融バックグラウンドが無いメンバーが)就職活動に必要なスキル・ネットワークを必要なタイミングで獲得できる様にスケジュール設計されており、Valuation・Financial Modelingトレーニングセミナー、コンペティションへの参加、モックインタビュー、レジュメレビュー、各ファームとのネットワーキングイベント等、思いつく限り、あらゆるリソースを取り揃えている様です。
■Management Consulting Group:IBほどテクニカルなハードスキルが就活に必要な業界ではないですが、ケースインタビュートレーニングや、各ファームのカルチャー・ワークスタイルを知り、ネットワークを作るためのイベントが充実しています。
MBA学生の最大の関心事項であろうキャリア構築に関わる領域だけあって、かなりの数のグループが存在し、各グループが工夫を凝らして運営されています。(例えば、Investment Management Groupは実際に1 million $の資産を運用して、ファンド運営に関するスキル構築に取り組んでいる様です。)また、スポンサー企業がついている事が多く、就職活動先から貰った資金を活用しながら、就活準備するという何とも贅沢な環境です。充実したキャリアサービスと共に、Booth学生が自由なキャリア構築が出来る機会を作り出しています。
<プロジェクト系>
■Business Solution Group:1年の秋学期に4-5名のチーム(2年生、実際のコンサルタントがメンターとしてサポート)を組み、外部企業に対してコンサルティングプロジェクトを行うグループ。毎年、10個程度のプロジェクトが用意されており、参加したいプロジェクトに応募する所から始まります。現地企業への成長戦略、マーケティング戦略、新製品開発等、興味深いコンサルネタが幅広く用意されています。私の前職はコンサルだったのですが、(純粋な)英語環境でのコンサルティングプロジェクトというのは、コミュニケーション能力の面などでストレッチが効かせそうなので興味を持っています。
■Chicago Global Citizens:Business Solution Groupと似たコンセプトで秋学期を中心にプロジェクトを行うグループ。但し、こちらのグループは発展途上国に対し、教育、福祉、貧困削減、紛争予防、等に関連したコンサルティングプロジェクトを行い支援していこうという趣旨で運営されています。こちらも毎年複数のプロジェクトが運営されていますが、今年はマイクロファイナンス・ファンドを組成するプロジェクト等が企画されている様です。
その他、Booth Entrepreneurship Through Acquisitionクラブでは、Searching Fundビジネス(投資家より資金を集め、小規模の企業を買収し、自らがターンアラウンドマネージャーとして運営をしExitまで持っていく、ミニPEの様なモデル)について、メンバーにトレーニングを行うと共に、実際に優良企業を発掘し、投資家と結びつける活動を行いExperiential Learningの機会を提供しているようです。Management LabやNew Venture Lab等のLab系クラスも含め、BoothではExperiential Leaningの機会が豊富に用意されています。理論を軽視する事無く、かつ学んだ理論をビジネスで応用する機会を与える。贅沢な学びの場がBoothには用意されているんだ、と実感をしました。(一方でコンサルティングプロジェクトを進めるためにはある程度の時間のコミットメントが必要です。あるクラスメートは、この2年間で起業するためにコミットメントが必要なプロジェクト形式のクラブ等は参加しないそうです。Experiential Learningを強調しつつも、その機会を押し付ける事はせず、貴重な2年間をどの活動に配分するかは学生の判断に任せる、というのもBoothらしいと思います。)
上記の様な、キャリアフォーカスな真面目なクラブ以外にも、Wine Club、Epicurean Club(とにかく美味しいものを食べて楽しもうというグループ)といったクラブや、Golf Club、Japan Club 、Chicago Asia Pacific Group(アジアに関心がある人達のネットワーキングの場を提供するとともに、アジアにおける学生の就職活動を提供をするグループ)等、他にも数々興味を引かれるクラブがありました。
こちらに来て数々のOpportunityに囲まれ、何を優先するか悩む日々が続いています。戦略は捨てる事なり、と言った人もいましたが、大量の選択肢を与える事でそのマインドを叩き込もうとしているのでしょうか。いや、それにしてもクラブ何に入ろうか・・・
それではまた!