Chicago Booth 1年のKです。
MBA取得を志す理由の一つとして、多くの方がマルチナショナルな環境でのリーダーシップ/チームワーク経験を挙げるのではないかと思います。シカゴの授業は生徒-教授、あるいは生徒間のインタラクションを重視していますので、学校が提供するカリキュラム自体でもそういった経験を得られるのですが、何と言っても70以上あるStudent Group(日本で言う部活動)での濃密なコミュニケーションは特筆に値するものがあります。
シカゴのStudent Groupは大別すると以下の4種類になります。
■キャリア・フォーカス:コンサルタント、投資銀行、VCなど目指すキャリアが同じ人が集まり、情報共有、会社とのネットワーキング、キャリア・トレック、インタビューの練習会などを行うグループ。
■プロジェクト関連:シカゴ周辺の企業や、海外のNon-Profit等と短期間のプロジェクトを行うグループ。
■地域・エスニシティ関連:アジア、南米、ヨーロッパ等各地域に関心を持つ人たちのグループ。
■ソーシャル・グループ:ワイン、スポーツ、音楽等。
各グループの詳しい説明はこちらからどうぞ。
生徒の多くは5~6個のグループを掛け持ちしており、私自身もEmerging Market Group, Business Solution Group、Public Speaking Groupなど複数のグループに所属しています。特にBusiness Solution Groupでのシカゴ近郊のe-commerce企業に対するコンサルティングプロジェクトでは、現役コンサルタントからのアドバイスをもらいながら、顧客との議論、プロジェクトのスコープの検討、プレゼンテーションなどにチームで取り組んでいます。過密スケジュールの中で時間を作るのは大変ではありますが、アメリカのグループ・プロセスを学びつつ、ハンズ・オンの経験も積む事が出来るまたとない機会となっています。
また、Student Groupは各業界の「生」の情報を交換しあう場にもなっています。あらゆる業界から生徒が集まっていますので、知りたい情報、会いたい人には必ず会うことが出来るのがシカゴの凄い所です。私自身はEmerging Marketでの仕事に関心を持っているのですが、Emerging Market Groupでは、日本にいるときの10倍以上のスピードで情報収集が出来る感じです。
MBAを受けるにあたっては、MBAでの2年間を如何に過ごすか、明確なイメージを持つことが大事になりますが、授業のみならず、どういったグループに所属するかを考えていけば、より豊かなイメージが出来あがるのではないかと思います。