Chicago Booth Japan Club - シカゴブース 日本クラブ

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Joint MBA /MPCS Program 1年目を終えて

Booth 2年生のIです。今週Boothでは秋学期が始まりまして、今回は改めて私が履修しているMBAとMPCS (Master's Program in Computer Science)のjoint programについてお話ししたいと思います。以前にも紹介記事がありますが、プログラムが一部変わっている部分もあるので、プログラムの概要とカリキュラムについてはこちらをご参照ください。

私は前職のIT企業で新しいプロダクトや新機能を企画するProduct Managerと呼ばれる職種の方々と仕事をすることがあったのですが、Computer Scienceを勉強された方も多く、私もテクノロジーを使って新しいビジネスを作ることに興味があったため、このDual Degreeに応募しました。大学時代は文系で、社会人になってからもプログラミング経験はほぼなし (プログラミングを使った職務経験なし) だったので、1年目は結構しんどかったというのが正直な感想ですが笑、ただその分学べたことも多かったと思います。

1年目には下記の授業を履修しました。

Concepts of Programming (2021 Summer): プログラミング未経験者向けの導入科目でPythonを使ってプログラミングを学習。

Python Programming (2021 Autumn): 必修のプログラミング科目としてPythonを選択。他のプログラミング言語を選ぶことをできましたが、Pythonに慣れてきたところだったのでPythonを選択。

Discrete Mathematics (2022 Winter): 離散数学という分野で、内容は論理と証明、数の理論、組合せ論、グラフ理論等。

Algorithms (2022 Spring): アルゴリズム理論を学ぶ必修科目。並び替えや最短経路の算出など、問題を解くにあたった「コンピュータの手順化されたモノの考え方」について。

Intro to Computer Systems (2022 Summer: コンピュータがどのように動いているかを自分が選んだプログラミング言語を用いて実際にプログラムを書いて学ぶ。


1年目を振り返って、このプログラムのよい点としては

- プログラミングに抵抗がなくなり、自分でコードを書いたり、技術専門書読んで理解できるようになる。BoothでもPythonを使った授業がいくつかあり、Advanced Decision Model with Python等よりテクニカルな授業を履修できます。

- (Dual Degreeを含む) MPCSの学生のコミュニティができる。Web DevelopmentやBlockchainの授業を取って、実際にサービスを作っている同級生もいるのでとても刺激的です。

- 就職活動において差別化要素となりえる。テック業界をはじめ様々な業界でデジタル人材の需要は高まっており、CSのバックグラウンドを持つことは他の候補者との差別化につながると思います。


一方、(バックグラウンドにもよりますが) Boothの授業と比べるとCSの授業はどれも時間がかかる印象です。コードを書いたりバグを直すのに時間がかかったり、私のようにあまり数学の素養がない人間には、Discrete MathやAlgorithmsといった授業を理解するのは苦労しました。プログラミングの課題によっては平気で週20時間くらいかかることもあり、泣く泣くBoothのイベントに行けないということも起こります笑


ただし、これはBooth及びJoint MBA/MPCS Programのよいところですが、自分でスケジュールを組むことができるので、上記の履行状況を見てもわかる通り、私の場合は1年目の各学期はCS科目を1科目にすることでBoothの授業やクラブ活動、インターンの就職活動と何とかやりくりできたと思います (うまくバランスを取れたとは言い難いですが)。


以上いかがでしたでしょうか。

未経験の方には、大変なプログラムではありますが、その分新しい学びがあり、テクノロジーの領域で新しい可能性を拓くきっかけになるかもしれません。ご興味のある方は、ぜひ受験を検討いただければと思います。