こんにちは。2nd Roundのインタビュー準備でお忙しいところでしょうか。今回は柔らかい話題でリラックスしていただければと思います。
先日、Japan Club(日本人や日本に興味のある/日本語が話せるBooth生が所属)とWine Clubの共催で、Sake Tasting with Sushiなるイベントを開催しました。Wine ClubがOutreachとして世界のお酒のテイスティングイベントを開催する中で、日本酒に関しては知識がないのでということでJapan Clubメンバーに白羽の矢が立ったという経緯です。日本が食文化の輸出に力を入れる中、シカゴでも日本食レストランが人気を博しており、イベント前からも日本酒や日本の地ビール、シカゴでオススメのラーメン屋等に関して同級生から質問攻めされるということも頻繁にありました。そんな中、今回は日本の文化を発信する非常に良い機会となりました。
共催と言いつつ、プレゼン準備、仕入れ、当日の運営は全てJapan Clubメンバーで行いました。特に仕入れは、アメリカで日本酒が浸透しつつあるといえど小売店での扱いは少なく、また様々な規制に直面し難航しました。特に予想外だったのは、他州のアルコール販売業社からイリノイ州の消費者へのimported liquor shipmentの禁止でした。これは日本酒だけでなくワインやスピリットにも当てはまるようで、いくつか記事を見ていると、The liquor industry’s wholesale sector (of Illinois *筆者注) has long bristled at out-of-state retailers’ ability to sidestep the traditional “three-tier” manufacturer-distributor-retailer chain and market directly to consumersというような表現もあり、どうやら州内販売業者の保護が規制の背景と推察されます。おかげで、せっかく見つけたオレゴン州やニューヨークの通販業者からの仕入れは断念せざるを得なくなりましたが、このイベントを担当しなければ知り得なかったであろう規制を学ぶ機会となりました。
最終的に、郊外の日本食スーパーにお願いし、日本でも馴染みの月桂冠、八海山、浦霞、獺祭を60人分仕入れ、当日は日本酒の生産工程や基礎知識をプレゼンした上で、テイスティングや利き酒を通して同級生に日本酒を紹介しました。
プレゼン後にシカゴ市内で日本酒が飲めるお店や日本食の美味しいレストランに関して質問があったり、気に入ったブランドのラベルを写真に収める人がいたりと、日本の食文化に関する関心の高さが伺えました。日本の食文化の発信のみならず、同級生の繋がりを広げ、また深化させるという意味でも、充実したイベントとなりました。