Class of 2020
職務経験
日系投資銀行でM&Aアドバイザリー及び資金調達業務に4年。直近はTMTセクターを担当
Why MBA?
サプライチェーンや企業の戦略、IT関連のビジネスモデルの理解等、コーポレートファイナンス以外の分野を学ぶ機会が社内では得られないと考えたからです。
また海外の顧客含めたクロスボーダー案件を引っ張るリーダーシップは業務の延長線上では中々身につかないと考えたことも大きな要因でした。
Preparation for MBA application
2017年3月:社費派遣決定し、MBA目指すことを決意
2017年4月:TOEFL101点取得して以降は継続して受験はしつつもGMAT・情報収集に注力
2017年7月:GMAT初受験も600点台前半で落ち込む。1stラウンドを諦めないために、エッセイを書き始め、TOEFL・GMAT・エッセイの3重苦へと突入。また仕事も忙しくなり、自身の結婚式も挙げ、キャパシティの限界を迎える。
2017年8月:GMAT700点。目標に届かずまたも落ち込むが、カウンセラーと相談して1st出すために一旦はエッセイに注力することに決める。結果GMATにはその後戻ってこれず…
2017年10月~11月:3校出願し、インタビュートレーニングをひたすら繰り返す。在校生とスカイプインタビューを2校行う。インタビュー後にアメリカの2nd受験校をビジットし、ここでBoothの印象が大きく上がる
2017年12月:1校合格。TOEFLも110点が出て一安心
2018年1月~3月:2ndにて6校出願し、ひたすらインタビュートレーニング
2018年3月:Booth合格
大学院や受験方法についての情報収集
Info sessionやアラムナイ訪問、ビジット等できることは全て行いましたが、在校生と話すのが最新かつ内部の情報が聞けて有効でした。個別に話を聞く際はざっくばらんに聞くのではなく、ある程度調べて仮説を持った上で聞くと有意義です。
キャンパスビジットの実施時期や内容
2017年11月(1stラウンドのインタビュー後)に2ndラウンドで受験する予定の学校を1週間半かけて訪問。授業・Info session・日本人在校生とアポの流れで訪問しました。ここでBoothの印象は大きく上がったので、ぜひシカゴ来て頂くことをおススメします。また、興味があるクラブの学生とのアポや授業以外のイベントへの参加等もできるとより有意義であると思います。
志望校の選択
自らのバックグランドとのフィット(エッセイのストーリーが作れるか)を意識しました。
準備方法、苦労した点、工夫した点など
TOEFL・GMAT対策法は世に溢れ、かつ正解は無い気がしますので、エッセイ・インタビューについて述べさせて頂きます。
エッセイ
まずは自らのコアバリューを考えて、それをどの質問であってもinferさせられることが大事であると思います。また学校が大事にしている理念への理解を示すことも意識しました。
カウンセラーだけでなく、他のアプリカントや妻にも意見を貰い、ブラッシュアップに努めました。
またエッセイでは各校数問の回答しか用意しない一方で、インタビューでは数多くの質問への回答を用意する必要があります。そのため1stラウンドのインタビュートレーニングを行う中であらゆる角度から自分自身を見つめなおすことでき、2ndラウンドでのエッセイのクオリティが飛躍的に上がりました。(1stラウンド出願の大きなメリットです)
インタビュー
インタビューは会話なので、あらゆるシチュエーションの経験が必要であると考え、10月~11月及び1月~3月にあらゆる人とMock Interviewを行い、それを復習することを繰り返しました。結果として、本番で想定していない展開になることがほぼ無くなり、余裕をもって臨むことができました。
正直これまでのプロセスに比べてインタビューは手を抜くアプリカントが多いと思います。それ故に差が出るプロセスだと思いますし、何より自分のことを深く見つめ直して在校生やアラムナイと話すという経験はとてもExciting(受験プロセスで唯一楽しかった!笑)なので、ぜひ軽視せず取り組んで頂くことをおススメします。
進学校の決め手
第一志望であったため迷いなしでした。
失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど
「こういう経歴ではここには受からない、自分の実力ではこんな学校には行けるはずがない」という思い込みを捨てることであると思います。私は一時期自信を無くして目線を下げてしまったことがあったのですが、後悔しました。色々な話を聞く機会があると思いますが、噂に流されずに志望校に向けて建設的な努力をすべきであると思います。
一言メッセージ
在校生やアラムナイ、他の受験生を見て優秀そうだなと不安になることがあるかもしれませんが、実は皆等しく苦労をしています。自信を持って諦めずに取り組むことが最も大切なことではないかと思います。
職務経験
監査法人の金融監査部門(2年)→ 証券会社の財務部門(6年)
Why MBA?
一言でいうと「危機感」です。
FinTech等を受けて金融機関のビジネスモデルの転換が求められる中、自らも環境変化に応じて変化させていかなければならない、また日本の金融機関も変わらなくてはならない、危機感があります。自らが金融の未来を変え、リードする人間になりたいと考え、そのためのステップとしてMBAを志望しました。
Preparation for MBA application
2014年~2015年前半:MBA受験を考える。英語の勉強とTOEFLの対策を開始
2015年5月:TOEFL 105点獲得、GMAT対策開始
2015年8月: GMAT 2度目で750点獲得
2016年末:社費留学の権利を獲得
2017年3月:カウンセラーをEdに決定。TOEFL 108点獲得
2017年4月:キャンパスビジット(Booth含む4校)
2017年9月:Booth(BoothはMBAとComputer Scienceの2通)のEssay提出
2017年12月:Booth (MBA)合格
2018年4月:Booth (Computer Science)の合格通知を受領(面接は無し、書類選考のみ)。同時にJoint degreeの入学が承認される
大学院や受験方法についての情報収集
まずウェブサイト上にある合格者のブログや各校の公式サイト等を見ました。特に受験に際して大学のウェブサイトについては、興味がある学校に関しては隅々まで見て、自分自身と重ね合わせ、意見を醸成することが必要だと思います。
次にAlumniや受験生等ととことん話し尽くしました。個人的な印象ですが、何となく会うだけよりも、上記にあるような下調べを自分が納得いくまでしたうえで疑問点をぶつける、という方が、クリティカルなアドバイスや体験談等を得られやすいと感じます。
最終的には、受験校の事については飲み会等で何時間でも話せるようにする、というのを個人的な目標に上げ、実際にそこまで調べ上げました。
キャンパスビジットの実施時期や内容
私は2017年4月に東海岸2校と中西部2校(含Booth)にビジットしました。これも個人的な意見となりますが、ただ授業を見学する、というよりは、興味のあるイベントを事前に調べて参加して参加者の話を聞いてみる、あるいは現地の学生を捕まえてみて話してみる、といった能動的なアプローチをお勧めいたします。私の場合は、とある学校のFinTechのイベントに参加することで、その後のMBA志望動機の強化に繋がる有用なインプットを多く得られました。
よく「キャンパスビジットは行く必要がありますか」という質問がありますが、私個人の回答としては、「自分なりの課題意識と目的を持って行けば大いに意味がある。なんとなく行くのでは意味はあまりないかもしれない」というものです。
志望校の選択
Chicago BoothのMBA/MPCS Joint degree (MBAとComputer ScienceのJoint degree)が第一志望でした。志望理由は主に以下3点です : ① テクノロジーにDeep diveできる ② Boothの校風・カリキュラム ③ 2年で卒業可能なJoint degreeである
スクール、カウンセラーなどの活用主に江戸義塾を使いましたが、Edでよかったと考えております。彼はClientが多いにもかかわらず、レスポンスが非常に早く、真摯かつ親身なアドバイスをくれます。
準備方法、苦労した点、工夫した点など
スコアメイクにつきましてはWeb上に膨大なデータがありますので、ここでは主にエッセイ・インタビューについて言及します。
Boothのエッセイにおいては、よく言われているように学校とのFitが求められると考えます。Boothの特徴として、ファイナンスの強みやFlexibleなカリキュラムがあり、それらを抑えることは重要ですが、そのような一般的な特徴を並べるだけでは、何千ものアプリケーションの中で目立つことは難しいと考えました。私の場合その代わりとして、Boothの‘人’とのFitを訴えることに努めました。多くのBoothの関係者と会い、自分はこの人々のどのような面に触れ、どのように感じたか、自分はこのコミュニティにどのような貢献ができるのか、という点について、熟考に熟考を重ね、自分なりのエッセイを仕上げました。自分にとっては、Boothのインタビューはその見解を踏まえ、インタビュアーとの会話を楽しむ場にすぎませんでした(むろんInterviewのPresentationの練習は大いに必要ですが)。
進学校の決め手
第一志望でしたので、迷うことはありませんでした。
失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど
英語の対策(含むTOEFL)には本当に苦労したので、早めに自分を追い込み本気で取り組めばよかったと思っています。
一言メッセージ
MBA受験を終えて、数えきれない程の受験生・現役学生・Alumniの方々とお会いしましたが、率直な感想として’みんな本当に良い方‘だと感じます。皆面白いバックグラウンドがあり、フレンドリーで、挑戦する姿勢に対してウエルカムな方ばかりでした。MBA受験で悩んでいる方は、是非周りのMBA関係者と話をし、率直な懸念をぶつけてみる事をお勧めいたします。
皆様の健闘を祈ります!
職務経験
パブリックセクター5年(リサーチ2年、企画3年)。
Why MBA?
① 尊敬する上司がMBAホルダーだった
② 性格的にMBAが向いていた
③ 英語力を伸ばしたかった
④ パブリックセクターの意思決定にも、ビジネスのフレームワークが必要
⑤ 民間セクターのリーダーとのネットワーキング
Preparation for MBA application
2016年12月 社費選考合格
2017年1~3月* TOEFL(*8月まで細々と継続。6月・8月に出願スコア取得)
2017年4~7月 GMAT(7月中旬に出願スコア取得)
2017年8~9月 エッセイ
2017年10~11月 インタビュー
2017年12月 合格
大学院や受験方法についての情報収集
まずは職場の先輩方に話を聞いたほか、AGOSで面談し、受験のイメージを掴みました。
その後はネットでの情報収集(学校のOfficial Site、日本人ブログ、塾やカウンセラーのHP等)を継続的に行い、気になったイベントには出席し、卒業生や在校生にも連絡して情報収集しました。
キャンパスビジットの実施時期や内容
合格後(1~2月)に行いました。在校生とコンタクトを取り、クラスの聴講や在校生・Admissionとのコーヒーチャットをセットしたほか、アパートの下見もしました。
進学校を決めるという明確な目的があったため、周辺環境も含めてチェックするなど、意義あるビジットになったと思います。
実際にビジットしてみて気づくことは多かったため、時間に余裕があれば受験前に(も)ビジットされるのが良いかもしれません。
志望校の選択
ファイナンスを強みとしたいと考えていたほか、経歴上の受かりやすさも考慮し、ファイナンス校と言われている学校を中心に選びました。
Boothは情報収集するまで志望度は高くなかった(というよりよく知らなかった)ものの、カリキュラムの自由度が高いことが魅力的で、在校生や卒業生の方々も優秀ながら親しみやすい方が多く、とても好きになりました。
スクール、カウンセラーなどの活用
TOEFL: Web TOEFL(Listening、Writing)、Official Guide
GMAT: AGOSのビデオ講座(Verbal)、CR bible、マスアカ、Official Guide
カウンセラー: Ed、Vince
エッセイについては、Edとまず過去の経験を洗い出してブレストし、メインストーリーが固まったところで、メールベースで添削のやりとり。最後にVinceから2nd Opinionをもらいました。
また、受験プロセス全般について在校生の方にサポートしていただきました(特にエッセイ添削、インタビュー練習など)。
準備方法、苦労した点、工夫した点など
最も苦労した点:
英語。スコアメイクのしんどさ、エッセイに時間がかかること、インタビューで上手く伝えられないこと…全ての苦労の根源が英語だと思います。
最も工夫した点:
タイムマネジメント。各準備プロセスの所要時間、自分の余暇時間について常にベストとワーストのケースを考えて予定を立てていました。
進学校の決め手
いろいろ考慮しましたが、最後はビジット時の感触で決めました。
在校生・卒業生の皆さん、また学校側からもお誘いいただき、嬉しかったです。
失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど
知っておきたかったこと(失敗談含む)としては以下の通りです。
・ノートパソコン、Wi-Fi環境、プリンタ等の初期投資をしておくと効率的。
・思い通りにいかないこともあるので、期待しすぎず適度に気楽にやるのがよいと思います。
・古い受験情報、学校情報に注意。
― テストやインタビューの形式、エッセイの設問など変わっています(BoothはClass of 2021からエッセイの形式が変わったはずです)。またカリキュラムもよく変わります。
・睡眠は大事。
一言メッセージ
Boothに来てください!
職務経験
日系金融機関(貸出部門3年・投資部門7年)
Why MBA?
10年間同じ組織で勤務してきた中で、組織内の固定観念に縛られてきたような感覚を覚えたため、MBA留学することで、外の世界を体感し、組織体系やその中にいる人達のマインドセットを変革できる人間に成長したいと思った。加えて、年齢的に自分の役割が「自分自身が活躍する(プレーヤー)」ステージから「チームとしての組織力を活かして目的を達成する(マネージャー)」ステージに移行する中、MBAを通じて多様なリーダーシップ経験をすることで、周りの人間をMotivateできる人材になりたいと思った。
留学の目的や活動予定
Agtech(Agriculture+Technology)に興味があり、それに関連した製品を開発・販売するスタートアップを支援するために必要なスキルを身に付けたい。例えば、ファンナンスであればVC投資、マーケッティングやマネジメントの分野でもアントレにフォーカスした授業や課外活動を経験したい。
留学後のビジョン
農業の復興による地域経済の活性化に貢献したい。具体的には、現在所属している組織に戻り、Agtech関連のVC投資に従事したい。近年のIoT技術の発展に伴い、農業分野においても効率化や生産性向上に寄与する様々な製品が開発されている。一方、農業者の多くが高齢ということもあり、新技術の導入に抵抗がある方も少なくない。自分が所属している組織は第一次産業との関係が深いため、組織のリソース(資金力、支店網、農業者とのリレーション)を活用して、Agtech製品の販路拡大などの面でスタートアップ企業をサポートをすることができると考えており、農業ビジネスの進化や農業者の所得向上に大きなインパクトを及ぼしたい。
Preparation for MBA application
2016年7月 ~2016年12月 TOEFL対策
2016年10月~2017年 5月 GMAT対策
2017年 5月~2017年 9月 エッセイ対策
2017年 9月~2017年11月 インタビュー対策
2017年12月 合格
大学院や受験方法についての情報収集
2017年の春頃から出願する可能性のある学校のメーリングリストやTwitterなどに登録し、情報収集を開始。アドミが来日する各校の公式なInfo sessionや卒業生や予備校などが開催する説明会に可能な限り出席し、Why MBA、Why ○○ Schoolなどのエッセイに盛り込めそうなネタを探した。2017年10月初旬に9日間のキャンパスビジットを実施し、Booth含む5校を訪問。授業や現地生活のイメージを掴むのに非常に有意義だった。
キャンパスビジットの実施時期や内容
2017年10月上旬にBooth含む5校を訪問。理想的には1st Round出願前の4月頃までにビジットして、その内容をエッセイに盛り込みたかったが、スコアメイクの最中だったため、出願後・インタビュー実施前の時期を狙って訪問。各校のインタビューではビジットを通じて志望度が高まったという話を差し込むことができたので、この時期に行く意味は十分にあった。現地で日本人在校生とコーヒーチャットをすることも有意義だったし、学校が用意している公式ビジットプログラムに参加することで、授業の様子や日本人以外の在校生とも交流できたことで、学校の雰囲気を理解する貴重な機会になった。
志望校の選択
社費での留学を決めていた中、社内の制度で2年制プログラムにアプライできる学校は米国のトップ10に限定されていたため、そのクライテリアからランキング上位校を優先して網羅的に受験した。
カウンセラーの選択・活用
エッセイのメインカウンセラーとして、VinceかEdのどちらにしようか相当悩んだ。Edは温厚な人柄やクライアントを選別しない事から、多くのクライアントを抱えており、情報量の豊富さが魅力的だったが、繁忙期にEdの時間が柔軟に取れるかに不安を感じた。一方、VinceはAGOSのカウンセリングチームを管理する立場にあり、本人がエッセイのカウンセリングをするのは毎年数人程度だったため、自分のエッセイに深くコミットしてもらえるという期待からVinceにお願いした。ただし、EdにはセミナーやMock Interviewなどを通じて大変お世話になり、自分にとっては二人とも合格に必要不可欠なカウンセラーだった。
Vinceとは週1回のカウンセリングでエッセイを進めていったが、毎回、膨大な宿題が課せられたため、大変ではあったが、ペースを掴むには良かった。スコアメイクが終わった状況でエッセイに取り組んでいたため、何とか宿題をこなすことができたが、スコアメイク中にVinceの指導を受けるのは相当厳しいと感じた。
準備方法、苦労した点、工夫した点など
TOEFL・IELTS
TOEFLを4回受験。初回(2016年9月)は95点(R:27 / L:25 / S:22 / W:21)からスタートし、4回目(2016年12月)で110点(R:30 / L:30 / S:24 / W:26)となり、目標スコアに到達して終了。準備方法は以下のとおり。
【全体】 最初は試験の全体像を把握するため、市販の対策本(旺文社の大戦略シリーズなど)やオフィシャルガイドで自己学習した。ReadingとListeningで安定して28点以上がとれるようになるまでは、それらの単元を中心に学習時間を配布。ReadingとListeningが安定得点源になってきてからは、Web上の学習サービスなどを利用(後述)して、SpeakingやWritingを中心に学習。
【Reading】 オフィシャルガイド(青本、赤本)の計8回分の模試を各2回解くことで問題形式に慣れつつ、「TOEFLテスト英単語3800」のRank1~3を繰り返して覚え、語彙力を身に付けた。加えて、「改訂新版 TOEFL TEST 必須英単語5600」に記載されている様々なトピックの文章を読み返して内容を理解し、背景知識などをwikipediaで補強。環境問題、米国公民権運動、生物学など、実際の試験にも頻出するテーマについては、基礎知識を身に付けることが速読力の向上に寄与した。
【Listening】 通勤時間にPodcastでWall Street Journalなどを聞きし、本番試験よりも速い英語に耳を慣らすようにした。加えて、Shadowing(聞いた内容をその場で復唱する)することで、Speaking力の底上げも図った。試験本番では集中力を高めるため、聞いた内容を書き起こすようにした。
【Speaking】 最もスコアアップに苦慮した単元であり、23~24点を安定してとれるように取り組んだ。オフィシャルガイドや旺文社の参考書で質問形式に慣れたあとは、「My Tutor」というオンライン英会話サービスで練習。TOEFL対策コースがあり、講師によっては細かいフィードバックがもらえるため、スコアアップに有効だった。
【Writing】 Integratedは参考書やネット上にあったテンプレートを活用して問題集を解く練習を積んだことでスコアが安定。一方、Independentは伸び悩んだため、「Web TOEFL」の「Independent 4DAY」コースを受講し、ネタ出しの方法や表現方法のバラエティを広げた。
GMAT・GRE
GMATを4回受験。初回(2017年2月)は680点(Q:51 / V:29 / AWA:4.0 / IR:5)からスタートし、4回目(2017年5月)で740点(Q:51 / V:39 / AWA:5.0 / IR:7)で目標スコアに到達して終了。準備方法は以下のとおり。
【全体】 TOEFLの勉強は英語力の向上につながる一方、GMAT対策は他の受験プロセスにほぼ貢献しないため、可能な限り短期集中で終わらすべき。私の場合、4ヶ月の準備期間と2ヶ月の受験期間で終了。GMATは1年間で5回受験できるが、当日の体調や運の要素もあるため、可能であれば2ヶ月間で全5回を受験して弾を打ち尽くすべき。試験対策への時間配布はV 80%、Q 25%、IR・AWA 5%というイメージ。TOEFLでは予備校をほぼ使っていなかったが、GMATは時間短縮のため、AGOS、濱口塾、Y.E.Sを活用。少なくても週に1回はPrepを全科目通して解くことで、長時間の実試験に体を慣らし、試験中の時間管理の訓練を積んだ。
【Verbal】最初はAGOSの対策講座を受講して、試験の全体像を理解。基本的な知識を修得するにはよくまとまった講座ではあったが、解法がテクニック重視という印象。解法のレパートリーを増やすため、問題量が多く、テクニックと正攻法とのバランスが良いと噂のあった濱口塾の教材をオンラインで使える「GMAT MBA JP」というサービスを活用。4ヶ月程度の準備期間ののち、初回の受験に臨んだが不満足な結果(Vは29点)。Enhance Score Reportを取り寄せた結果、SCが芳しくなかったため、Y.E.Sの文法コースとSCコースを受講。文法知識を一から積み直したことで、それまでテクニックのみで解いていた問題や何となく正解していた問題が多かったことを実感。Y.E.S受講後に受けた2回目試験でVは38点に改善。成長のコツは不正解の選択肢が何故不正解なのかをロジカルに人に説明できるように訓練すること。人に説明できない場合は理解が不十分だと認識し、解説を読んだり、自己分析したり、講師に聞いたりすることで、積み残しがないようにした。
【Quant】 理系だったこともあり、満点をとるのに比較的苦労はしなかった。最初はマスアカで問題形式に慣れ、オフィシャルガイドの中で難易度の高い問題を解き、間違った問題は時間をおいて何度も解き直した。Prepでも不正解だった問題はスクリーンショットを取り、何回も解くことで全問正解を目指した。
エッセイ
幼少期から今に至るまでの間、高校、大学、就職、部署異動、結婚といった人生の節目において、何故そのように決断したかを振り返りつつ、それらの決断と自分が将来やりたいこととの一貫性を探し、自分のコアとなる価値観を模索。このエッセイが他校のPersonalエッセイの土台となったことから、時間をかけるだけの価値はあった。
「Why MBA?」や「Why ○○ School?」については、『今の自分』 + 『MBA』 = 『Long / Short term goalの達成』という図式が他人からも理解できるように書いた。また、他のエッセイ課題やアプリケーションフォームで聞かれていない場合、どのようにプログラムに貢献(Contribution)するかもアピールした。
エッセイ執筆を進める際、Vinceに口酸っぱく言われたのが、書き直すときは既存のエッセイを部分修正するのではなく、白紙から書き直すということ。相当時間のかかるプロセスではあるが、白紙から書き直すことで、全く新しいアイデアや文章構成がひらめき、同じエッセイ課題でも最初と最後ではメッセージの伝わりやすさが全く異った。また、類似したエッセイ課題であっても、他校のエッセイを使いまわすなとも言われた。その学校を意識しながらゼロから執筆することで、問われている設問に正確に答えることができると実感した。
推薦状
各校で時期はまちまちだが、推薦状の設問は6月~7月頃に発表される。出願する可能性のある学校の設問をエクセル等の一覧表にまとめることで、どのような内容を書く必要があるかを推薦者が包括的に理解できるようにし、後になって新しい設問の回答を用意してもらうことがないようにした。多くの学校は共通した設問(①出願者の強み、②建設的フィードバック)について問われるが、独自の質問を設定している学校もあるので注意が必要。
また、状況によっては推薦者同士で書く内容が重複しすぎる可能性があるため、事前の交通整理が必要。私の場合、現在の職場での在籍が長かったため、同部署の上席二人に推薦状をお願いしたため、推薦者の二人に書いてもらうアピールポイントやエピソードなどが丸被りしないよう、事前ミーティングで交通整理をした。
インタビュー
インタビューで聞かれる内容はエッセイ課題やアプリケーションフォームで聞かれる内容とかぶるため、出願書類の作成でネタ出しした内容を整理することから開始。典型的なインタビュー問題に対して、大きめのフラッシュカードで回答のポイントのみを書き出した。回答を全文丸暗記すると本番で不自然に聞こえてしまうため、ポイントのみを暗記し、細部の表現は毎回変えるように試みた。また、自分で練習するときは、鏡の前で行うことで、表情や姿勢なども確認した。
自主錬である程度仕上がってきたらMock Interviewで何度も練習することが必要。その際、エッセイを見てもらったカウンセラーだけではなく、別のカウンセラーや他の留学候補生との練習も有効。エッセイカウンセラーの場合、自分のネタやバックグラウンドをある程度知っているため、自分の受け答えが少し不鮮明でも内容を理解してもらえるが、初対面となる本番の面接官では、それが通用しないリスクがある。加えて、他の留学候補生と練習することで、他の受験生がどのような回答をしているのかを参考にすることができ、自分の回答のブラッシュアップにもつながった。
インタビューでは会話のキャッチボールが成立するように、回答内容は短い方が良いと思う(最大で2分程度)。その回答の中では、ディテールを削ぎ落とし、必ず伝えないといけないコアな情報にフォーカスしておく。そして、相手がフォローアップクエスチョンをしてきたら、ディテールを話せるように準備しておくことで、会話形式で自然と回答することができる。
MBA受験にかかった費用
約250万円(キャンパスビジット含む)
進学校の決め手
キャンパスビジットが大きな決め手だった。ビジット前、Chicago Boothは第3~4志望の位置付けだったが、授業の雰囲気や在校生の親切さなどから好感度が大きく上昇し、合格をもらったと同時に進学を決めた。ビジット中に多くの在校生がPay it forwardの精神を大事にしていることが印象的だった。また、多くの在校生が居住するシカゴのDown Townを散策した際、治安が良さそうな雰囲気を感じ、娯楽施設も充実していることから家族帯同にも良い環境だと実感した。Chicago BoothはLEADというコア科目一つを除いて残りはすべて選択科目になるが、どの学期で何コマ受講するかを自由に調整できる。自分の興味のある分野にフォーカスすることができることに加え、子育ての状況や家族のケアにも臨機応変に対応できることを魅力的に感じた。
失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど
エッセイ対策に想定していた以上に時間がかかった。また、エッセイ以外にもアプリケーションフォームで埋めないといけない項目が多数あるため、1校あたり1ヶ月程度の時間が必要になった。エッセイ課題は毎年変わる学校もあるが、大体どのような内容が問われるかを受験開始当時に調べておき、スコアメイクの合間にネタ出しを初めておくべきだったと思った。
一言メッセージ
受験プロセスは苦難に満ちた毎日でした。しかし、その壁を家族、職場の同僚、留学仲間といった多くの方々のサポートを受けながら乗り越えたことで、自分がいかに周囲の人達に助けてもらって生きているかを改めて実感できました。受験が終わった後は、MBA留学の先にある可能性の広さを日々実感しており、チャレンジをして本当に良かったと思いました。
職務経験
新卒で総合商社に入社し管理部門で2年、コンサルティング会社に転職して3年(うち、2年はハンズオン型の戦略コンサルティング、1年は自己資本投資先の事業再生)
Why MBA?
大学生のころから漠然と大学院には留学するんだろうなと思っていました。新卒で入社した会社や転職先にMBA関係者がたくさんおり、自身のキャリア的にもMBAが一番しっくりくると感じました。直接のきっかけは、大学・社会人の同級生や友人がたくさんMBA留学を始め、自分もそういう年頃になったなと思い、2017年の3月頃に急にMBA留学を決意しました
Preparation for MBA application
2017年3月に受験を決意し、5月までTOEFL(合計3回受験)、6月から8月までGMAT(合計2回受験)、8月~9月で1st Roundの2校のEssay作成、10月にキャンパスビジット、並行して12月まで2nd Roundの8校のEssay作成、2018年1月~2月に各種インタビュー、3月に合否の連絡
大学院や受験方法についての情報収集
友人や知人に、各校で留学中の人や卒業生が結構いたので、彼らから話を伺うのが一番の情報収集でした。他に、説明会にも出ましたし、キャンパスビジットもしました
キャンパスビジットの実施時期や内容
10月初旬に、米国の各校を1週間で回り、その中でBoothにもビジットしました。友人の在校生をつたってコンタクトし、キャンパス・授業を見学したり、在校生と質疑応答したり、飲み会をしたりしました
志望校の選択
情報収集やキャンパスビジットで自分がそこにいるしっくり感を少しでも感じたところを選択しました
スクール、カウンセラーなどの活用
TOEFL/GMATに関しては、スクールには通っておらず、GMATのAGOSのビデオ講座を含み、自習です。
カウンセラーは過去の受講者からの評判で江戸義塾のEdに決めました。友人・知人で仲の良いほとんどの人がEdの名前を挙げたので、ここしかないだろうと思い、Edしかコンタクトしていません。Edのカウンセリングは徹底的に自分の中にあるストーリーを紡ぎだすスタイルで、自分でちゃんと考える必要がありますが、深い思考・洞察と、的確なアドバイス、メールでの素早いレスポンス、各種の情報提供に助かりました。特にエッセーの準備期間は毎週出張続きで東京にいないことが多く、メールでのやり取りがスムーズだったのが嬉しかったです
準備方法、苦労した点、工夫した点など
結局のところ、自分のこれまでの人生を振り返って、思いを素直にぶつける必要があると思います。私の場合は、ざっくりいうとコンサルティングですが、会社も業務内容もキャリアも結構差別化されているので、刺し違えてでも刺しに行く気の内容でエッセーを書いたつもりです(刺さらなかったところもありますが)
進学校の決め手
合格校のうち、Boothが情報収集やキャンパスビジットで自分がそこにいるしっくり感を一番感じたため、Boothに決めました。もう少し分析的に書くと、
カリキュラムの自由度が高く、やりたいことを追求できると思ったから
都会暮らし、シカゴでしかアクセスできない実ビジネスのリソースへが使えるから
学術的なレベルの高さと、自分の関心分野とのマッチ
失敗談や後悔していること、もっと早く知っておきたかったことなど
受験プロセスは大きく、①テストを受けるフェーズと、②思いをまとめるフェーズ、に分かれると思いますが、①の辛さは時間の捻出や要領、②の辛さは筆が進まない・悶々とする、というところと思います。両方の辛さを長期間マラソンのようにこなすことは振り返ると成長にも繋がったと思っています
一言メッセージ
実際にBoothに来てみて、思う存分に自分をストレッチできる相当に恵まれた環境にいると感じます。是非受験をおすすめしますし、直接お話ししたい方は是非何かしかの形でコンタクト頂ければ嬉しいです